四天王寺薬師堂

出典：安藤希章著『神殿大観』（2011-）

六時礼讃堂として移築された元和造営の旧椎寺薬師堂

万灯院として移築された文化造営の旧椎寺薬師堂

四天王寺薬師堂は大阪府大阪市天王寺区の四天王寺にあった薬師堂。最澄が創建。椎寺、椎寺薬師堂と呼ばれた。四天王寺関連旧跡。

最澄が創建したという。薬師院と同一の可能性があるが不詳。 1623年(元和9年)再建。1811年(文化8年)、旧堂を六時礼讃堂として移築。1812年(文化9年)再建。 1952年(昭和27年)、堂宇を万灯院として移築。多くの伽藍が焼失した四天王寺の中で旧堂が2棟も残る稀有な施設。 近世初期の『天王寺誌』 によると、かつて椎宮という神社があり、6月には荒和祓（なごしのはらえ）、竈祓を行っていたという。