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大和・菩提寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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菩提寺(ぼだいじ)は奈良県御所市伏見(大和国葛上郡)にある真言修験寺院。葛城山系金剛山東麓にある。当山派の正大先達の一つ。開山は行基。本尊は十一面観音。高野山真言宗。山号は伏見山。(参考:同名寺院菩提寺)
歴史
行基の創建と伝える。『続日本紀』宝亀の勅にある行基建立の五院のうちの菩提院に『大和志』は比定する(通常は頭陀院を当てる)。 1348年2月、吉野に攻める高師直軍と南朝軍が風の森峠で戦った時の兵火で、近くの高天寺と共に焼失。 中世には大伽藍を持ち伏見千軒と呼ばれた多数の子院があったという。 周辺の地名から中室院・来迎院・梅室院・中院・杉室院・西坊・新坊・園之坊・大門坊・豊浦院などの子院があったとみられる。 衰退して江戸時代には6院があったという。明治の神仏分離で金剛山山頂の転法輪寺から移された像が伝わる。 (日本歴史地名大系)