実勝寺

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2015年6月8日 (月) 時点における版

実勝寺（じっしょうじ）は、清朝初期の都だった盛京(瀋陽)にあった、モンゴル地方のレガリアであったパスパ造立の大黒天像を奉安していたチベット仏教寺院。瀋陽に現存。1638年創建。清朝皇室とゆかりが深く、皇寺と呼ばれる。

政治的正統性を象徴する元朝由来の像を祀ることで、「元朝を継承する清朝」という立場を確かなものとし、モンゴル支配の強化を図った。北京遷都前の最大の寺院で、清朝の仏教建築、仏教美術の濫觴とされる。像は辛亥革命によって失われたという。

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-'''実勝寺'''（じっしょうじ）は、[[清朝]]初期の首都だった盛京([[瀋陽]])に、[[パスパ]]が作ったとされる[[大黒天]]を祀るために建てられた、[[チベット仏教]]寺院。瀋陽に現存。1638年創建。清朝皇室とゆかりが深く、'''皇寺'''と呼ばれる。モンゴル地方における[[レガリア]]であった元朝由来の'''大黒天像'''を祀ることで、元朝を継承する清朝という立場の正統性を高め、モンゴル支配の強化を図った。
+'''実勝寺'''（じっしょうじ）は、[[清朝]]初期の都だった盛京([[瀋陽]])にあった、モンゴル地方のレガリアであった[[パスパ]]造立の[[大黒天]]像を奉安していた[[チベット仏教]]寺院。瀋陽に現存。1638年創建。清朝皇室とゆかりが深く、'''皇寺'''と呼ばれる。
-北京遷都前の最大の寺院で、清朝の仏教建築、仏教美術の濫觴とされる。
-大黒天像は辛亥革命によって失われたという。
+政治的正統性を象徴する元朝由来の像を祀ることで、「元朝を継承する清朝」という立場を確かなものとし、モンゴル支配の強化を図った。
+[[北京]]遷都前の最大の寺院で、清朝の仏教建築、仏教美術の濫觴とされる。像は辛亥革命によって失われたという。
 [[category:中華人民共和国遼寧省]]