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嵩山
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
嵩山
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[[ファイル:嵩山002.jpg|thumb|500px| ]] '''嵩山'''(すうざん)は、中国の河南省鄭州市登封市にある、[[道教]]の霊山。[[五岳]]の一つで'''中岳'''にあたる。[[仏教]]寺院も多い。[[重点宮観]]の[[中岳廟]]や[[重点寺院]]の[[少林寺]]がある。中岳廟は秦の創建。中岳大殿や御書楼などがある。本格的な造営は、漢の武帝の前110年の増築に始まる。南北朝時代に寺観が増える。[[冠謙之]]が新天師道をひらいた。[[全真道]]が管理する中岳廟には、中岳中天大寧崇聖大帝を祭る。 唐の[[高宗]]は道士'''潘師正'''のために[[崇唐観]]と[[精思観]]を建てた。周(唐)の[[則天武后]]は、万歳登封元年(696)封禅を行った。また則天武后は、聖暦2年(699)2月、嵩山と[[コウ氏山|緱氏山]]の[[昇仙太子廟]](王子晋、周の霊王の王子)に「昇仙太子碑」を建てた。 3年(700)5月には[[三陽宮]]で療養。'''胡超'''という道士が彼女のために薬を調合した。これを服用したところ、効果が覿面だったため、長寿を意味する「'''久視'''」に改元した。改元直後の久視元年の7月7日にはさらに不老長寿の祈願を行った。金の札に願文を刻み、嵩山の崖下に投げ入れたが、近年この金簡の実物が発見された。胡超は、東晋の'''許遜'''を開祖と仰ぐ洪州(江西省南昌)を拠点としていた教団[[浄明道]]の中興とされる人物であった。 [[玄宗]]は、'''孫太沖'''(そんたいちゅう)に命じて、嵩山の[[嵩陽観]]で不老長寿の薬とされる金丹を製造させた(嵩山で行ったのは六転丹までで、その後の工程は[[コウ氏山|緱氏山]]の[[コウ氏山・昇仙太子廟|昇仙太子廟]]で行った)。 (土屋昌明、2002『神仙幻想』春秋社) 。 == 一覧 == *[[中岳廟]] 嵩山の神を祀る。 *[[少室山廟]] *[[啓母廟]] *[[少林寺]]:嵩山四大寺院の一つ。中国六大塔林(墓所)の一つ少林寺塔林でも知られる。 *[[嵩岳寺]]:嵩山四大寺院の一つ。中国現存最古の磚造の塔がある。 *[[会善寺]]:嵩山四大寺院の一つ。浄蔵禅師塔は磚造の古塔として知られる。 *[[法王寺]]:嵩山四大寺院の一つ。 *[[風穴寺]]:中国六大塔林(墓所)の一つ風穴寺塔林で知られる。少室山の麓にある。 *[[嵩陽書院]] *[[嵩陽観]] *[[周公測景台]] *[[観星台]] *[[崇唐観]] *[[精思観]] *[[昇仙太子廟]] *[[三陽宮]] ==画像== <gallery widths="300" heights="300" perrow="3"> file:会善寺001.JPG|| file:会善寺003.JPG| file:嵩岳寺001.jpg| file:嵩山001.jpg| file:嵩山002.jpg| file:嵩山少林寺001.jpg| file:嵩山少林寺002.jpg| file:嵩山少林寺初祖庵001.jpg| file:嵩陽書院001.jpg| file:中岳廟002.jpg| </gallery> [[category:中華人民共和国河南省|*]]
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