徳融寺

出典：安藤希章著『神殿大観』（2011-）

徳融寺（とくゆうじ）は、奈良県奈良市鳴川町（大和国添上郡）にある融通念仏宗寺院。大和七大寺の一つ。中将姫の父の藤原豊成の邸宅跡と伝える。高林院と号す。山号は豊成山。

伽藍

• 本堂
• 観音堂
• 薬師堂
• 地蔵堂
• 毘沙門堂

歴史

• 元は元興寺の別院と伝える。現在地より北にあり高林院と称した。
• 1544年(天文13年)：興善、再興。
• 1590年(天正18年)：意順、現在地に移す。
• 1611年(慶長16年)：宗順、融通念仏宗に転じる
• 1632年(寛永9年)：毘沙門堂を建立。
• 1667年(寛文7年)：休岸、本堂建立。1670年(寛文10年)とも。

組織

歴代住職

• 弘善（）<>：
• 意順（）<>：
• 宗順（1592-1616）<>：禅林寺で修行。1611年(慶長16年)に融通念仏宗に帰依。
• 休岸（）<>：本堂再建。
• 良空（）<>：1688年(元禄1年)4月7日、大仏殿釿始供養に出仕。
• 逞誉（）<>：1692年(元禄5年)3月28日、大仏殿開眼供養に出仕。

資料

• 安彦勘吾2003「南都徳融寺文書などについて」『奈良学研究』
• 阿部美香2017「[資料] 徳融寺所蔵 『融通大念仏縁起』『融通大念仏亀鐘縁起』─ 解題と影印・翻刻─」[1]
• 『奈良市史社寺編』[2]