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炳霊寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
炳霊寺
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'''炳霊寺'''(へいれいじ)は、甘粛省臨夏回族自治州永靖県にある[[仏教]]の[[中国の石窟寺院|石窟寺院]]。 大寺溝の断崖に2kmにわたり、西秦から唐代までの184窟が現存している。その中には石彫仏像679体、泥塑像82体、壁画900平方米が残る。「炳霊」はチベット語で「千仏」「十万仏」を意味する。1951年の中国調査団は険しい道を超えていったが、劉家峡ダムのおかげで水路が発達し、現在は船で行ける。 地上45mにある第169窟に建弘元年(420)の銘文があり、最古の石窟とされる。マトゥラー様式に似た仏像は中国現存最古の仏像ともされる。説法図などもある。インドに向かう[[法顕]]が3カ月滞在したといわれる。その直下にある第171窟は磨崖大仏として知られる。全高27mの椅坐像があり、かつては正面を七層の楼閣が覆っていたという。135窟には『法華経』に基づく[[釈迦如来]]と[[多宝如来]]の並立の像がある。 上寺、下寺のほか、仏爺台、野鶏溝、大崖根などがある。 == 参考文献 == *鎌田茂雄『仏教の来た道』 ほか [[category:中華人民共和国甘粛省]]
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