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王興寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2023年8月14日 (月)
王興寺は、忠清南道扶余郡窺岩面新里にあった百済王室ゆかりの仏教寺院。
- 577年:創建。舎利容器銘文によればこの年。27代威徳王の時代(在位554-598)。
- 600年:29代法王(在位599-600)が創建。30人を僧侶とした。三国史記
- 634年2月:竣工。30代武王(在位600-641)がたびたび行幸した。三国史記
- 2000年:国立扶余文化財研究所が発掘調査
- 2007年:木塔跡心礎石とその周辺から舎利容器と舎利供養品が出土。ガラス玉1万点以上。
資料
- 佐川正敏2007「扶餘王興寺址出土舎利容器の意味」
- 國學院大學文学部史学科編2008『古代文化の源流を探る―百済王興寺から飛鳥寺へ』
- 田中史生2008「百済王興寺と飛鳥寺と渡来人」『東アジアの古代文化』136
- 李漢祥2008「百済王興寺木塔址一括遺物の性格と意義」『東アジアの古代文化』136
- 鈴木靖民2008「百済王興寺の舍利容器・荘厳具と飛鳥寺」『東アジアの古代文化』136
- 鈴木靖民2010『古代東アジアの仏教と王権―王興寺から飛鳥寺へ』
- 韓松伊2011「6~7世紀遺跡出土ガラス玉の特徴―扶余王興寺址公州武寧王陵出土ガラス玉の分析資料を中心に」[1]
- 近藤浩一2013「百済・威徳王の寺院建立と孝思想―陵山里寺院・王興寺よりみた東アジア仏教文化交流の一側面」『京都産業大学日本文化研究所紀要』18
- 韓ナレ・〓鍾壽2014「扶余王興寺址の伽藍配置の類型及び造営年代―最近の発掘調査成果を中心に」『環太平洋文化』29
韓国書
- 国立扶余博物館・国立扶余文化財研究所2008『百濟王興寺』
- 国立扶余文化財研究所2009『扶余王興寺址発掘物語』