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紀伊寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2021年1月9日 (土)
紀伊寺は山城国紀伊郡にあった秦氏ゆかりの古代寺院。本尊は釈迦如来。文徳実録に記載。仁明天皇近陵七寺の一つ。隆城寺ともいう。
歴史
山城国紀伊郡の紀伊郷にあったと思われる。紀伊郷の所在地は京都府京都市伏見区の竹田地域の南側だと推定されている(日本歴史地名大系)。
「広隆寺寺外末寺別院記」に「隆城寺又云紀伊寺、本尊釈迦丈六、脇士菩薩二躯、川勝之弟和賀建立奉為孝徳天皇云々」とあり、秦川勝の弟の秦和賀が創建したという。広隆寺や秦氏とゆかり深い寺だったらしい。道昌(798-875)は広隆寺別当に加えて850年(嘉祥3年)7月19日、紀伊寺別当を兼任しており、875年(貞観17年)道昌は隆城寺で死去した。道昌も秦氏である。