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草壁皇子旧跡
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2020年1月6日 (月)
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- | '''草壁皇子''' | + | '''草壁皇子'''(くさかべのおうじ)(662-689)は[[天武天皇]]の皇子。母は[[持統天皇]]。[[皇太子]]。[[文武天皇]]の父。妃は[[元明天皇]]。追尊天皇の初例で、'''岡宮御宇天皇'''(おかのみやにあめのしたしろしめししすめらみこと)の尊号が奉られた。'''岡宮天皇'''と略す。'''日並知皇子尊'''(ひなめしのみこのみこと)、'''日並皇子'''、'''日並皇子尊'''。'''長岡天皇'''とも通称されるが、由来は不詳。 |
707年(慶雲4年)、草壁皇子が国忌の対象となる。 | 707年(慶雲4年)、草壁皇子が国忌の対象となる。 | ||
758年(天平宝字2年)、甥にあたる淳仁天皇から岡宮御宇天皇の尊号を贈られた。 | 758年(天平宝字2年)、甥にあたる淳仁天皇から岡宮御宇天皇の尊号を贈られた。 | ||
+ | 「長岡天皇」の通称が登場するのは鎌倉時代末期成立の『釈日本紀』からのようである(ただし、『延暦僧録』では桓武天皇のことを「長岡天皇菩薩」と呼んでいる)。 | ||
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[[義淵]]は草壁皇子と共に岡宮で育てられたという伝承がある。 | [[義淵]]は草壁皇子と共に岡宮で育てられたという伝承がある。 | ||
==一覧== | ==一覧== | ||
- | *[[岡宮]] | + | *[[岡宮]]:草壁皇子の御所。現在の岡寺。 |
- | *[[島宮]] | + | *[[島宮]]:草壁皇子の御所。 |
- | *[[岡宮天皇陵]] | + | *[[岡宮天皇陵]]:奈良県高市郡高取町森。 |
- | *[[岡宮天皇陵_佐田考証地]] | + | *[[岡宮天皇陵_佐田考証地]]:奈良県高市郡高取町佐田。佐田明神社境内。束明神古墳。 |
*[[宮道天神社]]:愛知県豊川市赤坂町宮路。 | *[[宮道天神社]]:愛知県豊川市赤坂町宮路。 | ||
*[[岡寺]]:岡宮を寺院とした。 | *[[岡寺]]:岡宮を寺院とした。 | ||
*[[粟原寺]]:草壁皇子の菩提寺。 | *[[粟原寺]]:草壁皇子の菩提寺。 | ||
- | *[[常蓮寺]] | + | *[[常蓮寺]]:奈良県天理市田町。廃絶。草壁皇子が創建。[[石上神宮関連旧跡]]。宝連寺。 |
*新宮神社:京都府綾部市睦寄町草壁。草壁皇子を祀るとも。 | *新宮神社:京都府綾部市睦寄町草壁。草壁皇子を祀るとも。 | ||
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+ | [[category:人物旧跡]] |
2020年1月6日 (月) 時点における最新版
草壁皇子(くさかべのおうじ)(662-689)は天武天皇の皇子。母は持統天皇。皇太子。文武天皇の父。妃は元明天皇。追尊天皇の初例で、岡宮御宇天皇(おかのみやにあめのしたしろしめししすめらみこと)の尊号が奉られた。岡宮天皇と略す。日並知皇子尊(ひなめしのみこのみこと)、日並皇子、日並皇子尊。長岡天皇とも通称されるが、由来は不詳。
707年(慶雲4年)、草壁皇子が国忌の対象となる。
758年(天平宝字2年)、甥にあたる淳仁天皇から岡宮御宇天皇の尊号を贈られた。
「長岡天皇」の通称が登場するのは鎌倉時代末期成立の『釈日本紀』からのようである(ただし、『延暦僧録』では桓武天皇のことを「長岡天皇菩薩」と呼んでいる)。
義淵は草壁皇子と共に岡宮で育てられたという伝承がある。