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華山
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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- | '''華山'''は、中国の陝西省渭南市華陰市にある、[[道教]]の霊山。[[五岳]]のうちの'''西岳'''にあたる。祭神は'''西岳大帝''' | + | '''華山'''は、中国の陝西省渭南市華陰市にある、[[道教]]の霊山。[[五岳]]のうちの'''西岳'''にあたる。祭神は'''西岳大帝'''である。西岳大帝を祀る廟が山上の西峰と、麓の市街地にある。なかでも麓の'''[[西岳廟]]'''は、「陝西故宮」とも「五岳第一廟」ともいわれ、五岳の廟のなかで最も大規模である。 |
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山中には七二の洞窟と、二〇の道観があるといわれる。参拝者は麓の[[玉泉院]]から登拝し、北峰(雲台峰)を経て、東峰(朝陽峰)、南峰(華山元首)、西峰(蓬花峰)に至る。道は厳しく、あたかも平均台のような切り立った断崖絶壁を登っていく。かつて華山に登った唐の韓愈はあまりの難路に遺書を書いたという。玉泉院と[[東道院]](青柯坪??)と[[鎮岳宮]]は[[道教全国重点宮観]]に指定されている。 | 山中には七二の洞窟と、二〇の道観があるといわれる。参拝者は麓の[[玉泉院]]から登拝し、北峰(雲台峰)を経て、東峰(朝陽峰)、南峰(華山元首)、西峰(蓬花峰)に至る。道は厳しく、あたかも平均台のような切り立った断崖絶壁を登っていく。かつて華山に登った唐の韓愈はあまりの難路に遺書を書いたという。玉泉院と[[東道院]](青柯坪??)と[[鎮岳宮]]は[[道教全国重点宮観]]に指定されている。 | ||
- | + | [[群仙観]]や[[華陀墓]]などもある。 | |
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+ | 東北の白雲峰には玄宗皇帝の妹金仙公主の邸宅を道観にした仙宮観があったという(土屋昌明、2002『神仙幻想』春秋社) 。 | ||
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2015年4月10日 (金) 時点における版
華山は、中国の陝西省渭南市華陰市にある、道教の霊山。五岳のうちの西岳にあたる。祭神は西岳大帝である。西岳大帝を祀る廟が山上の西峰と、麓の市街地にある。なかでも麓の西岳廟は、「陝西故宮」とも「五岳第一廟」ともいわれ、五岳の廟のなかで最も大規模である。
山中には七二の洞窟と、二〇の道観があるといわれる。参拝者は麓の玉泉院から登拝し、北峰(雲台峰)を経て、東峰(朝陽峰)、南峰(華山元首)、西峰(蓬花峰)に至る。道は厳しく、あたかも平均台のような切り立った断崖絶壁を登っていく。かつて華山に登った唐の韓愈はあまりの難路に遺書を書いたという。玉泉院と東道院(青柯坪??)と鎮岳宮は道教全国重点宮観に指定されている。
東北の白雲峰には玄宗皇帝の妹金仙公主の邸宅を道観にした仙宮観があったという(土屋昌明、2002『神仙幻想』春秋社) 。