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諏訪大社関連旧跡
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
2023年8月13日 (日) 時点におけるWikiSysopKARASUYAMA (トーク | 投稿記録)による版
諏訪大社の関連旧跡。
目次 |
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上社・本宮(かみしゃ・ほんみや)
- 本社
- 本社社殿:祭神建御名方神を祀る、中心となる社殿。ただし、本殿がなく、参拝所から拝殿の裏側にある神居に向かって拝礼する。拝殿・幣殿・左右片拝殿(翼廊?)・脇片拝殿がある。「諏訪造り」を称す。西面するが、参拝する方向には神体山も御宝殿もない。
- 鉄塔:神居にあった。お鉄塔。神仏分離で諏訪・温泉寺に遷座。
- 御宝殿:神輿と神宝を奉安する御殿。「本宮では一番大切な御殿」で「一般の神社の御本殿に相当」するという。四脚門を挟んで東西の2殿あり、7年目ごとに新築し、交互に遷座する。御柱(おんばしら)祭は、この御殿の造替のための祭典である。かつては造替の6年後になって遷座を行ったが、現在は造替と同時に遷座を行う。2016年(平成28年)の大祭で西宝殿から東宝殿に遷座。
- 斎庭(ゆにわ):拝殿や参拝所に囲まれた石畳の祭場。
- 守屋山:脇片拝殿・勅願殿の南方にある神体山。信濃・守屋神社がある。
- 四脚門(よつあしもん):斎庭北側にある門。大祝が硯石に登る時に潜った。
- 硯石(すずりいし):斎庭の南側の山側にある磐座。上部に凹面があり、常に水を湛えているとされる。諏訪七石の一つ。諏訪大神が出現したとされる旧跡。
- 堀重門内
- 勅願殿:朝廷や諸侯の祈願を行った御殿というが、他の神社にはみられない施設。神体山とされる守屋山に向かって建てられている。行事殿。御祈祷所。
- 梶の木
- 参集殿・宝物殿・授与所・待合所
- 御柱(おんばしら)
- 一の御柱:西北
- 二の御柱:東北
- 三の御柱:東南
- 四の御柱:西南
- 布橋周辺
- 布橋
- 出早社:布橋の東側入口脇にある。摂社。祭神は、諏訪大神の御子の神出早雄命。上社の地主神。諏訪大社の門番神。
- 摂末社遥拝所:布橋の隣にある。上社42社、下社27社の他、独立した旧摂末社など95社を遥拝する
- 十六善神:かつてあった。
- 大国主命社:遥拝所の隣にある。諏訪大神の父神を祀る。
- 額殿
- 天流水舎:どんな晴天でも雫が溜まるという聖なる井戸。御宝殿の軒から天滴が滴るという。近隣ではこの水を拝領し、雨乞い神事に使用したという。また天龍川の水源ともいう。
- 勅使殿周辺
- 勅使殿・五間廊:布橋の北側にある。勅使殿は一般的な神社には存在しない独特の施設。大祝が即位の時に神事のためにここに着座した1335年(建武2年)の記録があるという。勅使参向の時に幣帛の授受が行われた御殿だったともいう。神門戸屋、御門戸屋、帝屋ともいう。かつては現在の神楽殿と四脚門の間にあり、拝殿の役割も持っていたともいう。蛙狩神事や御頭受神事が行われていた。神長官らが着座した五間廊が接続する。
- 駒形屋:神馬舎
- 神楽殿
- 筒粥殿:廃絶。
- 北参道入口周辺
- 沓石:諏訪大神の靴の跡だとか、神馬の足跡ともいう。諏訪七石の一つ。
- 交通安全祈祷殿
- 諏訪・高島神社:諏訪家当主の諏訪頼忠、諏訪頼水、諏訪忠恒を祀る神社。諏訪家は諏訪大神の子孫とされ、その化身として大社最高職の大祝を務め、近世には諏訪藩主を歴任した。頼忠は大祝中興の祖、頼水は初代藩主、忠恒は2代藩主。
- 天の逆鉾:国学者が建てた石碑
- 社務所:斎館
- 蚕玉神社:東側入口の外にある。
- 大国主命社:西側入口の波除鳥居の外、南側にある。
- 社務所
- 蓮池院:上社四カ寺の一つ。波除鳥居を入ってすぐの蓮池のあたりにあった。東側鳥居外にあった如法院(上の坊)に対して、下の坊ともいう。
- 法華寺:臨済宗寺院。元は天台宗だったという。上社四カ寺の一つ。東側鳥居外の南側にあった。織田信長が甲州征伐で本陣を置いた。本能寺の変のきっかけとなった明智光秀への叱責が行われた場所と伝わる。
- 本堂
- 釈迦堂
- 薬師堂
- 吉良義周墓
- 神宮寺:上社四カ寺の一つ。
- 本坊
- 執行坊
- 善勝坊
- 玉蔵坊
- 蓮乗坊
- 宝蔵坊
- 神洞院
- 泉蔵坊
- 松林坊
- 普賢堂:諏訪大社上社の本地堂。建御名方神の本地仏である普賢菩薩を祀っていた。神宮寺奥の院とされる。廃絶。
- 五重塔
- 阿弥陀堂
- 大般若堂
- 墨縄神社:現存?
- 如法院:上社四カ寺の一つ。東側鳥居外にあった。毎年お鉄塔に法華経を納経する役割を担った。西側の波除鳥居付近にあった蓮池院(下の坊)に対して上の坊ともいう。
- 大祝御殿:諏訪大神の子孫・化身として大祝を務めた神(みわ)氏・諏訪家の御殿。前宮から移転。諏訪市神宮寺の宮田渡にある。
- 権祝御殿:上社神職五官の一つ権祝を務めた矢島家の御殿。現茅野市高部にあったが諏訪市神宮寺に移転。
- 副祝御殿:上社神職五官の一つ副祝を務めた長坂家の御殿。諏訪市神宮寺にあった。
上社・前宮(かみしゃ・まえみや)
- 神原(ごうばら)
- 神殿(ごうどの):現人神とされた大祝の御殿。のち宮田渡に移転。
- 本殿:諏訪大神が最初に居を構えた所という。現在の拝殿は1932年(昭和7年)に伊勢神宮古材で建てられたもの。
- 内御玉殿:現在の本殿が成立するまで中心だった神殿。諏訪大神の幸魂奇魂を祀る。かつては大神の神宝(大祝の神器)である真澄の鏡、八栄の鈴、御鞍などが納められていたという。
- 十間廊:御頭祭が行われた御殿。神原廊。
- 神陵:諏訪大神の陵墓。本殿の背後にある。
- 鶏冠社:大祝の即位式に関わる神社。かえでの宮。
- 御室社
- 神子屋(みこや):舞殿。神楽屋とも。廃絶。
- 若御子社:諏訪大神の御子神を祀るという。
- 政所社
- 拍手社
- 子安社
- 荒玉社:野出の神事が行われた。新御魂社。摂社。駐車場の脇にある。
- 姫宮社
- 溝上社:諏訪大神の母神の高志奴奈河比売命を祀る神社。参道入口の鳥居の西側にある。みそぎ池の中にあった。
- 神の足跡石:みそぎ池の西にあった。
- 馬場の池:姫宮社のあたりにある。
- 蛇塚
- 弓立石
- 狐塚
- 常坊主古墳
- 山の神古墳
- 高御子屋
- 祝神
- 諏訪家墓地
- 信濃安国寺
- 神願門跡
- 諏訪頼重墓:照雲入道。
- 磯並山社
- 御柱(おんばしら)
- 一の御柱:
- 二の御柱:
- 三の御柱:
- 四の御柱:
上社周辺
下社・秋宮(しもしゃ・あきみや)
- 本社
- 社殿:八坂刀売神を祀る。8月1日の御舟祭から2月1日まで滞在する。神楽殿・拝殿・左右片拝殿(翼廊?)から成る。帝屋(御門戸屋)ともいう。
- 御神木:拝殿奥の神域にある御神体となる神木。一位の木。
- 御宝殿:左右に2殿ならぶ。現在では新しい方を神殿、古い方を権殿と呼ぶ。神殿は正殿、本殿とも呼ばれた。
- ネイリの杉:神楽殿の正面にある。
- 神饌所・授与所
- 左の境内社
- 稲荷社:末社。
- 若宮社:摂社。
- 皇大神宮社:末社。
- 右の境内社
- 八坂社:末社。
- 賀茂上下社:末社。
- 子安社:諏訪大神の母神の高志沼河姫命を祀る神社。末社。
- 鹿島社:末社。
- 遥拝所
- 宝物殿
- 千尋社
- 千尋池:「売神祝印」が出土。
- 八幡社:天満宮、貴船社、御室社を合祀
- 秋宮恵比寿社
- 社務所・斎館
- 神殿:大祝金刺家の御殿。山王台にあった。廃絶。
- 神宮寺:山王台に奥にあった。千手観音堂。三重塔。廃絶。
- 三精寺:
- 専女社
- 御作田社:斎田の守護神。
- 青塚社
- 青塚:王塚とも。諏訪地方最大の古墳。諏訪地方唯一の前方後円墳。
- 内御玉戸社
- 外御玉戸社
- 諏訪・来迎寺
- 石城東山碑
- 御柱(おんばしら)
- 一の御柱:
- 二の御柱:
- 三の御柱:
- 四の御柱:
下社・春宮(しもしゃ・はるみや)
- 本社
- 社殿:八坂刀売神を祀る。2月1日から8月1日の御舟祭まで滞在する。神楽殿・拝殿・片拝殿から成る。
- 御宝殿:東西に2殿並ぶ。
- 御神木:社殿の奥の神域にある御神体となる神木。杉の木。
- 子安社:諏訪大神の母神の高志沼河姫命を祀る神社。末社。
- 筒粥殿:筒粥神事が行われる。
- 浮島社
- 薬師堂:本地堂。本地の薬師如来は宝光院に遷された。
- 万治の石仏
- 下馬橋:参道にある
- 矢木神社:参道にある。八杵命を祀る。北に神陵があるという。
- 諏訪・慈雲寺:臨済宗寺院。金刺満貞が一山一寧を招いて創建。
- 宝光院:旧本地仏を祀る薬師堂がある。
- 魁塚:相楽総三の石碑。
- 観照寺
- 御柱(おんばしら)
- 一の御柱:
- 二の御柱:
- 三の御柱:
- 四の御柱:
下社周辺
- 棚木場(たなこば):山出しの出発地点。
- 斧立社:山出しの経路上にある。
- 水戸浪士墓
- 木落社:木落し坂にある。山出しの直前に造替する。
- 注連掛:山出しの到着地点であり、里曳きの出発地点。
- 二上峰
- 二上峰・御射山社:二上峰にある。霧ヶ峰から遷座。
- 児宮
- 八千矛社
- 霧ケ峰
- 霧ケ峰・御射山社:旧御射山社、本御射山社と呼ばれる。
高島城周辺
信濃国内
その他
- 多祁御奈刀弥神社:諏訪大社元宮を称す。
参考文献
- 諏訪大社発行由緒書
- 現地解説版
- 諏訪市博物館ウェブサイト
- 八ヶ岳原人、「諏訪大社と諏訪神社」[1]