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駿河国分尼寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
駿河国分尼寺
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'''駿河国分尼寺'''は駿河国にあったとみられる[[古代寺院]]。[[諸国国分尼寺]]の一つ。跡地は不詳。 『国史大辞典』「安倍郡」(若林淳之)では「駿河国の国府もこの郡におかれ、駿河国国分尼寺もここにあった」と国分尼寺の所在地を安倍郡と断定しているが根拠は不明。 1242年(仁治3年)書写の宮内庁書陵部蔵『大般若経』の奉納先の寺院が駿河国分尼寺とみられる。その奥書によると、「惣社并国分寺」の別当という憲信を願主として[[建穂寺]]明賢などが大般若経を書写し、「尼寺御堂」に施入したという、[[駿河国分寺]]の僧侶の発願で施入された先の「尼寺」であることから駿河国分尼寺と推定されている。 『慕景集』(1486年(文明18年)頃)によると、1441年(嘉吉1年)6月2日、[[太田道灌]]が京都から武蔵に戻る途中、静岡で「国府尼寺菩樹院」に宿泊したと記録されている。この「菩樹院」は現在の静岡県静岡市葵区沓谷の[[臨済宗妙心寺派]]の[[駿河・菩提樹院]]に当たるという。(日本歴史地名大系) [[Category:静岡県]]
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