高野山真言宗

出典：安藤希章著『神殿大観』（2011-）

2021年6月30日 (水) 時点における版

高野山真言宗（こうやさん・しんごんしゅう）は、和歌山県伊都郡高野町の金剛峰寺を本山とする真言宗の教団。略称は高野宗。

組織

管長

金剛峰寺座主が就任する。金剛峰寺#組織の項目を参照。

宗務総長

1946年(昭和21年)11月19日、管長を座主の兼任とし、従来の管長を総理と改称。1948年(昭和23年)6月11日、総理兼執行長に大原智乗が就任。1952年(昭和27年)2月18日、宗教法人認証。この時、総理を宗務総長に改めたとみられる。

• 大原智乗（）<1948-1950>：自坊は高野山安養院。1948年(昭和23年)6月11日、総理兼執行長に就任。1950年(昭和25年)1月28日、宗会解散し内局辞意。座主400世・管長。
• 庄野琳真（）<1950-1952>：自坊は立江寺。1950年(昭和25年)4月2日総理就任。1952年(昭和27年)3月8日、座主395世・管長。
• 中井龍瑞（）<1952-1955>：自坊は屋島寺。1952年(昭和27年)2月23日、執行長宗務総長。1955年(昭和30年)退任。総長選挙で混乱。座主401世・管長。
• 前田宥昶（）<1955-1958>：1955年(昭和30年)2月23日、宗務総長。総長選挙で混乱。1958年(昭和33年)まで。
• 津田実雄（）<1958-1962>：1958年(昭和33年)2月8日宗務総長選定。1962年(昭和37年)1月29日、奥之院御供所焼失（1月26日）の責任を取って辞職。座主402世・管長。
• 高峰秀海（）<1962-1965>：自坊は木山寺。1962年(昭和37年)1月31日宗務総長選定。1965年(昭和40年)11月、総辞職。座主405世・管長。
• 草繁全弘（1906-1969）<1965-1969>：自坊は高野山三宝院。1906年(明治39年)生。東洋大学卒。高野山大学検定卒業。旧制高野山中学校校長、新制高野山高校校長。1958年(昭和33年)宗派教学部長。開創1150年大法要の総監・常務理事。1965年(昭和40年)11月28日、宗派宗務総長・高野山大学理事長。1969年(昭和44年)10月4日急死。63歳。
• 釈秀伝（）<1969-1972>：1969年(昭和44年)11月6日、宗務総長。
• 近藤本昇（）<1972-1976>：自坊は高野山普門院・叡福寺。1972年(昭和47年)11月21日宗務総長。執行法印479世。
• 阿部野龍正（1912-）<1976-1985>：1912年(大正1年)生。兵庫県淡路島の大宮寺出身。高野山大学卒。1976年(昭和51年)11月5日、宗務総長。座主407世・管長。
• 近藤説巌（）<1985-1988>：自坊は高野山恵光院。1985年(昭和60年)7月5日、宗務総長。
• 徳富義孝（）<1988-1991>：自坊は高野山密厳院。1988年(昭和63年)6月28日宗務総長選定。執行法印493世。
• 新居祐政（1927-）<1991->：自坊は神戸光明院。香川県琴平町出身。1927年(昭和2年)生。1948年(昭和23年)高野山大学卒。宗派教学部長、高野山大師教会本部長、開教局長、金剛峰寺執行、高野山布教研究所副所長、神戸刑務所教誨師会長、高野山大学理事長などを歴任。1991年(平成3年)金剛峰寺執行長・宗派宗務総長。
• 土生川正道（1932-）<2000-2006>：自坊は高野山無量光院。1932年(昭和7年)生。1953年(昭和28年)高野山大学西洋哲学科卒。1954年(昭和29年)無量光院住職。1961年(昭和36年)高野山高校監事。1987年(昭和62年)高野山大学学監・高野山勧学財団理事。1990年(平成2年)高野山大学特任教授。2000年(平成12年)宗務総長。2007年(平成19年)寺務検校執行法印508世。
• 庄野光昭（1942-）<2006-2013>：自坊は立江寺。徳島県小松島市立江町出身。1942年(昭和17年)生。高野山大学卒。UCLA大学院専科修了。1986年(昭和61年)立江寺貫主。2006年(平成18年)7月5日宗務総長。2013年(平成25年)宗務総長を辞任。
• 添田隆昭（1947-）<2013-2021>：自坊は高野山蓮華定院。1947年(昭和22年)生。1961年(昭和36年)、蓮華定院で得度。1975年(昭和50年)、高野山大学大学院修了。1987年(昭和62年)、蓮華定院住職。2013年(平成25年)宗務総長。
• 今川泰伸（）<2021-2025予定>：自坊は阿波・薬王寺。2021年(令和3年)7月5日、高野山真言宗宗務総長。任期4年。