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妙京寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2022年1月2日 (日)
妙京寺(みょうきょうじ)は兵庫県淡路市中村(淡路国津名郡)にある日蓮宗寺院。淳仁天皇の位牌を祀るという。伊弉諾神宮の神宮寺だった。法華宗本門流。
歴史
初名は妙暁寺。津名郡の郡司が創建とも、淳仁天皇が765年(天平神護1年)に創建したともいう。 もとは高島の森の南斜面にあったという。 1358年(正平13年/延文3年)、大覚妙実の折伏で住職の智暉(日通)が改宗。 1521年(大永1年)、郡家城主田村春良により現在地に移転。以後、田村家が外護する。 1555年(弘治1年)、伊弉諾神社を法華宗支配とした。「社家六坊」と称する社僧がいたが、改宗した宮の坊(大坊)以外は退転したという。 1557年(弘治3年)、田村盛春が妙京寺と改称した。 1578年(天正6年)、田村村春が本堂を瓦葺きに葺き替え。 1581年(天正9年)、田村経春の切腹で庇護者を失った。 1661年(寛文1年)、伊弉諾神社の祭祀をめぐり同神社神職と争論になるが、妙京寺と神職の双方で責任を負うことで和解。 18世の日威はこの地は淳仁天皇の行在所であり、高島の森が陵墓であると主張したが、高島の森は早良親王の墓であり人心を惑わせることを言いふらしたとして1718年(享保3年)に追放された。 1735年(享保20年)本堂再建。(日本歴史地名大系)