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東大寺東照宮
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2024年2月10日 (土)
東大寺東照宮(とうだいじ・とうしょうぐう)は、奈良東大寺にあった東照宮。明治維新とともに手向山八幡宮に遷座。旧社殿は聖武天皇を祀る天皇殿になった。東大寺関連旧跡も参照。
歴史
江戸時代、東大寺は大仏殿再興に取り掛かるにあたり、幕府の庇護を得るため東照宮を祀ることにした。寺社奉行松平丹後から許可を得て1700年(元禄13年)2月6日に鎮座。これは仮宮だったのか、改めて奈良奉行の主導で12月26日から本格造営に入り、1701年(元禄14年)9月15日、手斧始。同年4月17日に御神体となる画像が描かれた。東大寺別当の勧修寺宮済深法親王の周旋により、明正天皇の旧殿の賢所を移したという。1702年(元禄15年)5月23日に上棟式。26日、庸性を導師に落慶法要を営んだ、善性院客殿を移した宸殿が付属し、宝山寺湛海作の薬師如来と聖宝を祀った。1763年(宝暦13年)3月、奥芝町から出火した大火で焼失。維新の時に手向山八幡宮内に遷された。(『東大寺辞典』)