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マナサロワール湖
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2015年8月11日 (火)
マナサロワール湖(瑪旁雍錯、Manasarovar Lake)は、チベット西部のカイラス山の南にある聖なる湖。チベット三大聖湖の一つ。「神湖」などとも呼ばれる。チベット仏教、ヒンドゥー教の聖地。かつてはガンジス川の源流とも信じられた。カイラス三大聖地の一つ。チュ・ゴンパ(即鳥寺)が湖畔にある。
ヒンドゥー教では、ブラフマーの息子たちが修行しているときに喉の渇きを癒やすために父神に頼んで作ってもらったと言われる、あるいは、 シヴァ妃パールヴァティーの前世サティが自殺したときに屍体が天からバラバラになって落ちたとされる女神の座所の一つで、ここには右の掌が落ちたとされる。
チベット仏教では、ミラレパがボン教の魔術師ナロープンチュンと最初に遭遇したところとされ、その後、神通力争いで勝ったことから、不敗の湖 マパムユムツォ、ツォマパムと呼ばれる。
参考文献
- 宮本久義 2003『ヒンドゥー聖地 思索の旅』山川出版社