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但馬・妙経寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2020年1月19日 (日)
妙経寺(みょうきょうじ)は兵庫県豊岡市九日市下町にある日蓮宗寺院。本尊は十界曼荼羅。日真門流開祖の日真の生誕地という。法華宗真門流。妙境寺とも。山号は万代山。
歴史
日真は中山親通と但馬の山名氏出身の玉露夫人の子だといい、妙経寺の南にあった山名氏の屋敷で生まれたという。寺伝では玉露夫人は山名時義の娘というが、1389年(元中6年/康応1年)死去なので、1444年(文安1年)生の日真と年代が合わない。 山名時義の弟の日煕(?-1407)が山名家菩提寺の真言宗金胎寺を康応年間(1389-1390)に改宗して妙境寺と称したともいう。日真は住職3世ともいう。
山名家が勢力を失うと共に寺院も衰退。戦国時代には廃寺状態だったという。1633年(寛永10年)の本隆寺の末寺帳に記載がある。1686年(貞享3年)の『法華霊場記』には荒廃して無住になったとある。1970年(昭和45年)復興。 (日本歴史地名大系)