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売太神社
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2019年4月22日 (月)
売太神社(めた・じんじゃ)は奈良県大和郡山市稗田町にある猿女君氏ゆかりの神社。主祭神は稗田阿礼命で猿田彦神と天鈿女命も祀る(現地解説板)。官社。県社。
歴史
稗田阿礼(生没年不詳)は猿女君氏の出身で『古事記』(711年(和銅4年)編纂)の基となる書籍を読み込み暗記していたとされる古代の語り部。猿田彦と天鈿女の夫婦神は猿女君氏の祖。神社のある稗田町は古代の環濠集落の姿を現在に伝えている。平城京羅城門から真南に直進する「下ツ道」に隣接する。神社の創建は不詳。『延喜式』に官社として記載。村社となり1944年(昭和19年)7月に県社に昇格した(神道史大辞典)。1930年(昭和5年)に第1回阿礼祭が行われて「阿礼祭記念碑」が建てられた。1976年(昭和51年)に稗田遺跡の発掘調査が行われ、多くの古代の祭具が出土した。1980年(昭和55年)、第50回阿礼祭に「かたりべの碑」を建立。(境内解説板)