出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2023年1月24日 (火)
岩栖院(がんせんいん)は京都東山にあった細川家ゆかりの臨済宗寺院。廃絶。
当初は現在の東山高台寺の地にあった。1426年10月、村庵という僧が、細川満元の喜捨を受けて創建。
寺名は満元の法名による。応仁の乱で焼失。
細川仁栄が再建した。
1605年、高台寺造営のため土地を譲り、「京極の北」に移転したというが、一方で、「京極の北」移転前の場所は上京区岩栖院(がんすいん)町ともいう。
ついで南禅寺雲門院内に移転し、やがて南禅寺の塔頭になったという。
(『日本歴史地名大系』)