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池田家正覚谷墓地
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2020年5月4日 (月)
正覚谷墓地(しょうがくだに・ぼち)は岡山県岡山市中区円山にある岡山池田家の墓地。臨済宗曹源寺の裏山にある。円山御廟。円山御廟所。和意谷墓地と並ぶ岡山藩主池田家の歴代当主の墓地。
歴史
池田家本家4代(岡山藩2代)池田綱政(1638-1714)は、1698年(元禄11年)に曹源寺を開いた後、その裏山に1704年(宝永1年)、自分の寿蔵を含む藩主墓地を築いた。1714年(正徳4年)池田綱政が死去するとここに葬られ、以後、幕末の9代池田斉敏(1811-1842)まで歴代当主の墓地となった。3代池田光政が池田家永世の墓地として和意谷墓地を開いたのにも関わらず、綱政が新たに正覚谷墓地を開き、明治まで当主が和意谷墓地に一切埋葬されなかったのは光政の儒教一辺倒の宗教政策に強い反発があったのかもしれない。
現在では墓碑や玉垣などの石造物のみが並ぶが、江戸時代までは墓ごとに御霊屋があり、像などが祀られていた。 明治初年、御霊屋の像は曹源寺仏殿に遷座した。