出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2019年6月1日 (土)
龍興観(りゅうこうかん)は、唐代長安崇化坊にあった道観。全国に置かれた龍興観の一つ。
歴史
道士が皇太子李承乾の病気を治したの機に創建。当初は西華観といった。太宗から高宗時代にかけての学者道士として知られた成玄英が住した。彼は貞観21年(647)から行われた『老子』のサンスクリット訳に玄奘とともに従事している。則天武后の垂拱3年(687)、金台観と改称。神龍3年(707)に龍興観となった。(土屋昌明、2002『神仙幻想』春秋社)