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諏訪・阿弥陀寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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阿弥陀寺(あみだじ)は、長野県諏訪市にある弾誓旧跡の浄土宗寺院。念仏行者たちがよく訪れた。浄土宗知恩院派。唐沢阿弥陀寺。法国山。(参考:同名寺院阿弥陀寺)
概要
1595年(文禄4年)、上諏訪の河西浄西という念仏行者が開き、その3年後の1598年(慶長3年)、廻国修行の途中に諏訪を訪れた弾誓が5年間滞在し開山となった。その後、著名な念仏行者が訪れ、徳本、徳住、幡随意、宮沢説音などが住職を務めた。近代では山崎弁栄が訪れている。1993年(平成5年)4月、火災で主要伽藍を焼失したが、その後再建された。真生会や光明会の別時念仏が行われている。
伽藍
現在の本堂は、善光寺大本願の本堂(本誓殿)を移築したもの。1902年(明治35年)に建造された入母屋造の堂宇で、1996年(平成8年)6月に阿弥陀寺に移築された。庫裡は1997年(平成9年)に再建。庫裡の裏手の崖上には懸造の岩屋堂があり、洞窟の中に十一面観音の石仏を祀る。鎮守として五社宮がある。本堂脇には「光明主義御垂示」の磨崖碑、参道途中には、弾誓の爪彫名号碑、徳本や徳住の磨崖名号碑、幡随意(白道)の名号碑がある。また山崎弁栄墓、河西浄西墓、弾誓墓、真生会五輪塔がある。
参考文献
- 由緒書「法国山阿弥陀寺 信州諏訪唐澤山」