ようこそ『神殿大観』へ。ただいま試験運用中です。 |
炳霊寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
2016年10月25日 (火) 時点におけるWikiSysopKARASUYAMA (トーク | 投稿記録)による版
炳霊寺(へいれいじ)は、甘粛省臨夏回族自治州永靖県にある仏教の石窟寺院。
大寺溝の断崖に2kmにわたり、西秦から唐代までの184窟が現存している。その中には石彫仏像679体、泥塑像82体、壁画900平方米が残る。「炳霊」はチベット語で「千仏」「十万仏」を意味する。1951年の中国調査団は険しい道を超えていったが、劉家峡ダムのおかげで水路が発達し、現在は船で行ける。
地上45mにある第169窟に建弘元年(420)の銘文があり、最古の石窟とされる。マトゥラー様式に似た仏像は中国現存最古の仏像ともされる。説法図などもある。インドに向かう法顕が3カ月滞在したといわれる。その直下にある第171窟は磨崖大仏として知られる。全高27mの椅坐像があり、かつては正面を七層の楼閣が覆っていたという。135窟には『法華経』に基づく釈迦如来と多宝如来の並立の像がある。