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妙法華寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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妙法華寺(みょうほっけじ)は、静岡県三島市玉沢にある日蓮宗寺院。元は鎌倉にあり、場所は移っているが六老僧の一人日昭(1221-1323)の法灯を継承する寺院。浜門流の拠点。本尊は十界大曼荼羅。日蓮宗久遠寺派の本山・由緒寺院。玉沢妙法華寺。山号は経王山。
歴史
日蓮高弟の日昭が、1271年(文永8年)の師の佐渡配流の後、浜土法華堂を建立。師不在の鎌倉で門下の統合の拠点とした。1282年(弘安5年)に日蓮が死去した後、1284年(弘安7年)、風間信昭なる人物が、この法華堂の傍らにあった工藤祐経の邸跡に、日昭を開山として妙法華寺を創建した(現在の鎌倉実相寺の地か?)。風間信昭は工藤祐経の孫で、越後に所領を持っており、日昭の末流(浜門流)は村田妙法寺を始め、越後に広まった。妙法華寺は足利尊氏の祈願所となり、実相寺と呼ばれたともいう。
延文康安頃(1356-1362)、地震で被災し、材木座に移転再建(位置不詳)。1538年(天文7年)、北条氏康の兵火で焼失したため、末寺であった越後の村田妙法寺に避難。50年以上、越後にあったが1594年(文禄3年)、伊豆・妙国寺に移った。1621年(元和7年)(1625年(寛永2年)とも)、徳川家康側室の養珠院(お万の方)の寄進で現在地に移転した。1625年(寛永2年)徳川秀忠から朱印地寄進。
また旧地の鎌倉にも1621年(元和7年)、日潤が鎌倉・実相寺を再興した。 (国史大辞典、日本歴史地名大系)