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宮城県護国神社
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2021年6月27日 (日)
宮城県護国神社(みやぎけん・ごこくじんじゃ)は、宮城県仙台市青葉区の青葉城跡にある招魂社。祭神は宮城県の戦没者。私祭招魂社。内務大臣指定護国神社。別表神社。仙台招魂社。占領中は宮城神社と称した。
目次 |
祭神
- 5万5798柱(靖国神社百年史)
- 5万6091柱(全国護国神社一覧)
宮城県のほか、福島県・新潟県・山形県など第二師団管内も範囲に入る。
歴史
1898年(明治31年)に昭忠会を結成し、佐賀の乱以来の追悼祭を行う。1902年(明治35年)、昭忠碑を建立(現存)し、1904年(明治37年)8月27日に青葉城本丸跡に招魂社が創建される。
1939年(昭和14年)4月1日、内務大臣指定の「宮城県護国神社」となる。 1945年(昭和20年)7月10日未明、空襲により焼失。9月19日、秋保神社(あきう:仙台市太白区秋保町)を仮宮として遷座。1950年(昭和25年)に復興委員会を結成し、1952年(昭和27年)境内地の譲渡を実現した。1953年(昭和28年)4月29日、市内に奉斎殿を造営し、仮宮より遷座した。天守台にも仮宮が設けられた。また1953年(昭和28年)から1967年(昭和42年)まで大町頭に「奉斎殿里宮」があった。
本社本殿は伊勢神宮風宮正殿古材を拝領して造営されることになり、1958年(昭和33年)8月6日に竣工し遷座した。1953年(昭和28年)には拝殿と宝殿が造営された。1947年(昭和22年)7月21日、「宮城神社」と改称。1957年(昭和32年)8月20日、宮城県護国神社に復した。関連組織として、宮城県護国神社奉賛会、宮城県連合遺族会がある。
- 1898年(明治31年)11月25日:昭忠会を結成し、佐賀の乱以来の追悼祭。(『靖国神社百年史』)
- 1902年(明治35年)7月15日:昭忠碑を建立。(『靖国神社百年史』)
- 1904年(明治37年)8月27日:仙台青葉城本丸址に招魂社創建。(『靖国神社百年史』)
- 1939年(昭和14年)4月1日:内務大臣指定の「宮城県護国神社」となる。(『靖国神社百年史』)
- 1945年(昭和20年)7月10日:未明に戦災で全焼。(『全国護国神社会二十五年史』)
- 1945年(昭和20年)8月24日:終戦奉告祭。(神社ウェブサイト)
- 1945年(昭和20年)9月19日:秋保神社仮宮へ遷座(神社ウェブサイト)
- 1947年(昭和22年)7月21日:「宮城神社」と改称。(『全国護国神社会二十五年史』)
- 1948年(昭和23年)11月23日:戦後初のみたま祭(神社ウェブサイト)
- 1950年(昭和25年)3月4日:復興委員会を結成。(『全国護国神社会二十五年史』)
- 1952年(昭和27年)2月19日:国より境内地を有償譲渡。32000坪。(神社ウェブサイト)
- 1952年(昭和27年):合祀祭。(神社ウェブサイト)
- 1953年(昭和28年)4月29日:奉斎殿(里宮)造営。秋保神社仮宮より遷座。大東亜戦争戦没者合祀祭。復興第一次事業(神社ウェブサイト)
- 1953年(昭和28年)8月6日:御木曳祭。伊勢神宮外宮別宮風宮正殿古材を下賜される。1954年(昭和29年)?(神社ウェブサイト)
- 1954年(昭和29年)2月13日:地鎮祭(神社ウェブサイト)
- 1954年(昭和29年):合祀祭。(神社ウェブサイト)
- 1955年(昭和30年):合祀祭。(神社ウェブサイト)
- 1956年(昭和31年):合祀祭。(神社ウェブサイト)
- 1957年(昭和32年)8月20日:「宮城県護国神社」に復称。(『全国護国神社会二十五年史』)
- 1957年(昭和32年)9月19日:上棟祭(神社ウェブサイト)
- 1958年(昭和33年)8月6日:本殿正遷座祭。復興第二次事業。(『全国護国神社会二十五年史』)
- 1958年(昭和33年)8月7日:正遷座奉祝大祭。(神社ウェブサイト)
- 1958年(昭和33年):合祀祭。(神社ウェブサイト)
- 1960年(昭和35年):別表神社加列。
- 1960年(昭和35年)10月23日:合祀概了奉告。幣饌料(『全国護国神社会二十五年史』)
- 1960年(昭和35年)11月9日:拝殿地鎮祭。(神社ウェブサイト)
- 1963年(昭和38年)5月18日:昭和天皇・皇后、参拝 幣帛料(『全国護国神社会二十五年史』)
- 1963年(昭和38年)6月4日:拝殿宝殿造営。復興第三次事業。(『全国護国神社会二十五年史』)
- 1965年(昭和40年)10月15日:復興委員会、解散。(神社ウェブサイト)
- 1965年(昭和40年)10月22日:合祀祭。(神社ウェブサイト)
- 1965年(昭和40年)10月23日:終戦20年祭。幣饌料(『全国護国神社会二十五年史』)
- 1967年(昭和42年)7月31日:別宮2殿を造営。奉斎殿移築。参道整備。(神社ウェブサイト)
- 1969年(昭和44年)10月22日:合祀祭。(神社ウェブサイト)
- 1975年(昭和50年)10月22日:合祀祭。(神社ウェブサイト)
- 1975年(昭和50年)10月23日:30年祭。幣饌料(神社ウェブサイト)
- 1979年(昭和54年)3月20日:青葉城資料展示館(神社ウェブサイト)
- 1984年(昭和59年)4月27日:鎮座80年記念事業。社殿修復。神橋・神池、新設。参集殿造営(神社ウェブサイト)
- 1984年(昭和59年)8月27-29日:「鎮座80年記念奉祝大祭」(神社ウェブサイト)
- 1985年(昭和60年)10月23日:40年祭。(神社ウェブサイト)
- 1992年(平成4年)10月6日:宮城県行幸啓。(神社ウェブサイト)
- 1994年(平成6年)4月21日:鎮魂の泉新設。授与所、神楽殿の新設。資料展示館の増築。(神社ウェブサイト)
- 1994年(平成6年)8月27日:「鎮座90年記念奉祝大祭」(神社ウェブサイト)
- 1994年(平成6年):宮城県護国神社奉賛会(神社ウェブサイト)
- 1995年(平成7年)8月15日:終戦50年(神社ウェブサイト)
- 1995年(平成7年)10月21日:合祀祭。(神社ウェブサイト)
境内
- 本社:本殿は伊勢神宮風宮正殿の旧殿。左右宝殿がある。拝殿赤い。昭和造営時は護国神社様式だったが、戦後は違う。
- 別宮浦安宮:1967年(昭和42年)創建。左宮は天照坐皇御神ほか3柱。右宮は白水稲荷大神・伊達政宗。
- 奉斎殿:かつて公園そばにあった。
組織
受持神官
- 田中靖麿(1912-)<1937->:下記参照。
歴代社司・宮司
- 佐藤重三郎(1883-1952)<-1944>:塩竈神社宮司。宮城県護国神社社司を兼務か。1944年関東神宮宮司に転任。(略歴は、関東神宮#組織を参照)
- 田中靖麿(1912-)<1944->:1912年生。昭和5年、東京修道学院卒。昭和8年、皇典講究所宮城分署主事。昭和12年、招魂社専任受持神官。昭和19年、護国神社社司。昭和21年宮司。
- 田中光彦(1938-2018)<>:1938年生。国学院大学神道学科卒。1961年(昭和36年)靖国神社に奉職。1964年(昭和39年)靖国神社主典補。宮城県護国神社の権宮司を経て宮司。2018年(平成30年)11月27日死去。80歳。神社本庁長老(追贈)。
- 田中於莵彦(1943-)<2019->:1943年(昭和18年)生。東北学院大学経済学部卒。国学院大学専攻科修了。1981年(昭和56年)権禰宜。1990年(平成2年)禰宜。1992年(平成4年)権宮司。2019年(令和1年)1月25日、宮司。青葉城資料展示館館長。