ようこそ『神殿大観』へ。ただいま試験運用中です。

谷山護国神社

出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2024年5月28日 (火)

移動: 案内, 検索

谷山護国神社は鹿児島県鹿児島市下福元町(薩摩国谿山郡)にある招魂社。慈眼寺東公園。官祭招魂社指定外護国神社谷山招魂社鹿児島藩の官祭招魂社と官修墳墓も参照。


目次

祭神

1955年(昭和30年)11月23日時点で1546柱。そのうち戊辰戦争12柱、西南戦争13柱、日清戦争16柱、日露戦争45柱、他2柱(これ以外が第二次大戦の戦没者ということか)。『靖国神社誌』[1]には祭神数2柱とある。1919年(大正8年)6月「官祭谷山招魂社人名由緒等」[2]に次の人名が列記される。

  • 平山直左衛門武揚:1868年(明治1年)7月25日長岡城の戦いで負傷し8月18日死去。37歳。戊辰戦役記念碑に記名。個別祭祀のための書軸が残されているという[3]高田官修墳墓鹿児島藩招魂社官祭祭神。
  • 山下正右衛門兼善:1868年(明治1年)8月2日、曲淵村の戦いで負傷し8月13日死去。28歳。戊辰戦役記念碑に記名。鹿児島藩招魂社官祭祭神。柏崎招魂所に埋葬され、高田官修墳墓に改葬か。
  • 伊地知彦治:1868年(明治1年)8月2日、曲淵村の戦いで戦死。20歳。戊辰戦役記念碑に記名。鹿児島藩招魂社官祭祭神。船岡山官軍墓地に墓碑。新潟官修墳墓の合葬墓に名前あり。伊地知彦二。
  • 松田英之助為美:1868年(明治1年)7月28日、箇場村の戦いで負傷し8月10日死去。22歳。戊辰戦役記念碑に記名。高田官修墳墓鹿児島藩招魂社官祭祭神。
  • 隈元仙太郎:1868年(明治1年)9月、村山郡島村で戦死。享年不明。戊辰戦役記念碑になし。鹿児島藩山形官修墳墓に名前あり。鹿児島藩招魂社山形招魂社官祭祭神。
  • 鬼丸甚右衛門:1868年(明治1年)5月11日、函館桔梗野で戦死。32歳。戊辰戦役記念碑になし。函館官修墳墓福山官修墳墓の鹿児島藩合葬墓に名前あり。鹿児島藩招魂社官祭祭神。
  • 島田市次郎:1868年(明治1年)3月25日、陸奥桑ケ崎で戦死。23歳。戊辰戦役記念碑になし。鹿児島藩招魂社官祭祭神。柳町官修墳墓に墓があったが現在、所在は不明。福山官修墳墓の鹿児島藩合葬墓に名前あり。
  • 安楽金太郎:1868年(明治1年)9月16日、関川の戦いで負傷し11月29日死去。21歳。戊辰戦役記念碑になし。新潟官修墳墓の合葬墓に名前あり。鹿児島藩招魂社官祭祭神。
  • 山下惣右衛門房泰:関口真心流師範。1867年(慶応3年)12月25日、江戸藩邸焼討事件で戦死。享年不詳。笠木櫓山に墓碑がある。

他に田中藤左衛門国俊が出羽で戦死している[4]

歴史

  • 1871年(明治4年)2月8日:西村正辰ほか18人が上福元の常楽寺境内に小社を創建。『靖国神社誌』[5]には1871年(明治4年)10月とある。
  • 1883年(明治16年)11月8日:県内9社と共に官祭招魂社となる。『鹿児島県史』[6]では10月30日とある。
  • 1886年(明治19年)2月23日:稲荷山(現在の慈眼寺公園内)に遷座。
  • 1913年(大正2年)11月28日:「官祭谷山招魂社」と称す[7]
  • 1914年(大正3年)5月:戊辰戦役記念碑を建立。
  • 1939年(昭和14年)4月20日:村社谷山護国神社に昇格改称。神饌幣帛料を供進。
  • 1946年(昭和21年)2月2日:谷山頌徳神社と改称。
  • 1948年(昭和23年)1月23日:谷山護国神社と改称。
  • 1951年(昭和26年)12月10日:遺族会結成。
  • 1952年(昭和27年)12月20日:奉賛会結成。
  • 1955年(昭和30年)8月23日:現在地に社殿を新築。元陸軍省軍馬補充部育成所。
  • 1955年(昭和30年)11月23日:新社殿に遷座。
  • 1963年(昭和38年)11月23日:鳥居建立。
  • 1965年(昭和40年)11月23日:「安らぎの塔」建立
  • 1966年(昭和41年)11月:敷地を谷山市と交換。登記完了。

(『谷山市誌』)

境内

  • 社殿
  • 戊辰戦役記念碑
  • 日清戦役記念碑
  • 戦死人名碑:日露戦争
  • 日露戦役記念碑
  • 安らぎの塔:設計制作は中村晋也。塔の下に霊石一千余個を埋納している。
  • 谷山護国神社移転新築記念碑

資料

  • 1919「官祭谷山招魂社人名由緒等」[8]
  • 1967『谷山市誌』「谷山護国神社」[9]
  • 1967『谷山市誌』「戊辰戦後と谷山」[10]
  • 1982『新入郷土誌』「谷山護国神社」[11]
http://shinden.boo.jp/wiki/%E8%B0%B7%E5%B1%B1%E8%AD%B7%E5%9B%BD%E7%A5%9E%E7%A4%BE」より作成

注意事項

  • 免責事項:充分に注意を払って製作しておりますが、本サイトを利用・閲覧した結果についていかなる責任も負いません。
  • 社寺教会などを訪れるときは、自らの思想信条と異なる場合であっても、宗教的尊厳に理解を示し、立入・撮影などは現地の指示に従ってください。
  • 当サイトの著作権は全て安藤希章にあります。無断転載をお断りいたします(いうまでもなく引用は自由です。その場合は出典を明記してください。)。提供されたコンテンツの著作権は各提供者にあります。
  • 個人用ツール