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函館官修墳墓

出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2024年2月23日 (金)

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函館官修墳墓は、北海道函館市の函館護国神社にある官軍墓地。官修墳墓。59基の墓碑が現存している。近隣には函館海軍墓地がある。1943年(昭和18年)7月17日に改修。かつては東口の下にあったが、現在は神社社殿の脇にある。

市立函館博物館の調査によると、個人墓56基(御親兵6基、弘前藩18、福山藩16、岡山藩(備州藩)1、津藩(伊州藩)1、大野藩11、箱館在住隊1、水夫1、銘文不明1)が3列に並び、その後ろに海軍墓碑1基、鹿児島藩墓碑1基、松前藩個人墓1基がある(本文と一覧表で齟齬があるが、一覧表に基づく)。

目次

墓碑一覧

個人墓

整理番号 所属 名前 備考
1 津藩 高島蔵重
2 福山藩 河合要之助 大円寺(神山官修墳墓?)にも墓
3 福山藩 内藤金三郎 光明寺にも墓
4 福山藩 松本喜多治 南大野墓地にも墓
5 福山藩 梅田小太郎 光明寺にも墓
6 福山藩 柳沢友之助 光明寺にも墓
7 福山藩 中村辰之助
8 福山藩 古川善左衛門 峠下官修墳墓にも墓
9 福山藩 中木初右衛門
10 福山藩 佐藤定次郎
11 福山藩 原好之助
12 弘前藩 定吉 鹿児島藩碑にも名前
13 弘前藩 安之助 鹿児島藩碑にも名前
14 弘前藩 長之助 峠下官修墳墓にも墓
15 弘前藩 三浦銀弥
16 弘前藩 石岡孫弥 七飯町宝琳寺(七飯官修墳墓?)にも墓
17 弘前藩 須藤万之助 有川官修墳墓にも墓
18 弘前藩 金寅太郎 有川官修墳墓にも墓(?)
19 弘前藩 坂本友弥 有川官修墳墓にも墓
20 弘前藩 高杉左膳 有川官修墳墓にも墓
21 弘前藩 葛西文三郎 七飯町宝琳寺にも墓
22 弘前藩 高杉権六郎 有川官修墳墓にも墓
23 弘前藩 工藤末吉 有川官修墳墓にも墓
24 弘前藩 竹中範平
25 弘前藩 若林栄八 有川官修墳墓にも墓
26 弘前藩 斉藤東八 有川官修墳墓にも墓
27 弘前藩 諏訪久吉 有川官修墳墓にも墓
28 弘前藩 佐藤純吉 有川官修墳墓にも墓
29 弘前藩 中田勝之丞 有川官修墳墓にも墓
30 御親兵 塩見謹弥
31 御親兵 朝孝之輔
32 御親兵 宗田直次郎
33 御親兵 藤村隼人
34 御親兵 樽沢信之輔
35 御親兵 望月市太郎
36 箱館在住隊 斉藤順三郎
37 岡山藩 野崎栄次郎
38 大野藩 広木治左衛門 大野招魂社祭神。
39 大野藩 渡辺忠蔵 大野招魂社祭神。
40 大野藩 金子庫次郎 大野招魂社祭神。光明寺にも墓
41 大野藩 吉田留五郎 大野招魂社祭神。
42 大野藩 高見政雄 大野招魂社祭神。
43 大野藩 岡鍛 大野招魂社祭神。檜山護国神社祭神。江差官修墳墓に埋葬。
44 大野藩 長瀬喜和馬 大野招魂社祭神。
45 大野藩 寺田竹次郎 大野招魂社祭神。
46 大野藩 三宅友七 大野招魂社祭神。光明寺にも墓
47 大野藩 和田実之助 大野招魂社祭神。
48 大野藩 山本太三郎 大野招魂社祭神。
49 水夫 寅吉 海軍碑にも名前。函館海軍墓地にも墓
50 福山藩 真野録三 光明寺にも墓
51 福山藩 千賀猪三郎 南大野墓地にも墓
52 福山藩 河村秀三郎
53 福山藩 橘高助五郎 七飯町宝琳寺にも墓
54 福山藩 赤松岩五郎 七飯町宝琳寺にも墓
55 福山藩 丸内九蔵 実行寺にも墓
56 (不明) (不明)
57 松前藩 森谷弥助 福山官修墳墓にも墓(?)
  • 典拠:「「箱館戦争関係墓碑」調査について」
  • 番号も同資料による

海軍墓碑

正面に「明治戊辰己巳海軍戦死者弔碑」とあり、甲鉄艦5人、朝陽艦60人、春日艦5人、飛龍艦1人の名が刻まれている。

鹿児島藩墓碑

正面に「戊辰薩藩戦死者墓」とあり、佐藤安之助、花田定吉、田中泰蔵、恒吉休右衛門、鬼丸甚右衛門の5人の名(他に破損のため判読不明の部分がある)が記されている。全国各地にある鹿児島藩(薩摩藩)の墓碑と共通する形状を持つ(鹿児島藩相国寺墓地)。

参考文献

  • 『函館市史デジタル版通説編』第3巻第5編「「大函館」その光と影」[1]
  • 保科智治、1997「「箱館戦争関係墓碑」調査について」『市立函館博物館研究紀要』7[2]
  • 能戸庄平、2003/6/11「函館市の史跡めぐり西部方面」[3]


  • 1916年官報:整備資金寄付者を表彰[4]
http://shinden.boo.jp/wiki/%E5%87%BD%E9%A4%A8%E5%AE%98%E4%BF%AE%E5%A2%B3%E5%A2%93」より作成

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