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八幡・大乗院
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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- | 寛治2年(1088)に石清水八幡宮23代別当の'''頼清'''が創建。その後、承徳3年(1099)に[[勅願寺]]となる。弘安4年(1281)閏7月、叡尊は元寇に際して、大乗院で降伏の祈祷を行い、霊験が認められて当寺が与えられた。以後、[[西大寺]] | + | 寛治2年(1088)に石清水八幡宮23代別当の'''頼清'''が創建。その後、承徳3年(1099)に[[勅願寺]]となる。弘安4年(1281)閏7月、叡尊は元寇に際して、大乗院で降伏の祈祷を行い、霊験が認められて当寺が与えられた。以後、[[西大寺]]末となった。別当45世良清の子の宗雅は永仁7年(1299)、出家して乗月と称し、大乗院に住した。 |
+ | 江戸時代には朱印50石を領した。江戸時代末には[[高良神社]]を管理していた。鳥羽伏見の戦いで焼失。神仏分離令を受け、明治2年5月、西大寺は大乗院を管轄から除外し、廃寺となった。五輪塔が善法寺に移されて残る。 | ||
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2017年9月22日 (金) 時点における版
大乗院(だいじょういん)は、京都府八幡市の石清水八幡宮の下院にあった真言・南都仏教の寺院。廃絶。叡尊旧跡。善法寺、金剛寺、法園寺、寿徳院と共に石清水五律家の一つで、唯一の西大寺末。石清水八幡宮関連旧跡・唐招提寺関連旧跡。乗神宮寺、大乗律院ともいう。現在の京阪八幡市駅あたりにあったという。(参考 同名寺院大乗院)
歴史
寛治2年(1088)に石清水八幡宮23代別当の頼清が創建。その後、承徳3年(1099)に勅願寺となる。弘安4年(1281)閏7月、叡尊は元寇に際して、大乗院で降伏の祈祷を行い、霊験が認められて当寺が与えられた。以後、西大寺末となった。別当45世良清の子の宗雅は永仁7年(1299)、出家して乗月と称し、大乗院に住した。 江戸時代には朱印50石を領した。江戸時代末には高良神社を管理していた。鳥羽伏見の戦いで焼失。神仏分離令を受け、明治2年5月、西大寺は大乗院を管轄から除外し、廃寺となった。五輪塔が善法寺に移されて残る。