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古代エジプトの宗教

出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)

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(?神殿と聖地)
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**[[アブシンベル神殿]]
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**[[サヘイル島のアヌキス神殿]]
**[[サヘイル島のアヌキス神殿]]
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**[[カスルイブリーム神殿]]
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**[[ゲルフフセイン岩窟神殿]]
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**[[アブオダ神殿]]
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**[[カラブシャ神殿]]
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**[[ベイトエルワリ神殿]]
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**[[ケルタシ神殿]]
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**[[ワディエルセブア神殿]]
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**[[マハラッカ神殿]]
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**[[ダッカ神殿]]
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**[[アマダ神殿]]
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**[[デッル神殿]]
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**[[デボ神殿]]
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**[[タファ神殿]]
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**[[デンドゥール神殿]]
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**[[エレシヤ神殿]]
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**[[フィラエ島]]
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***[[フィラエ島のイシス神殿]]
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***[[フィラエ島のハトホル神殿]]
====上ヌビア(南部)====
====上ヌビア(南部)====
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*[[ハルツーム]] 現在のスーダン共和国の首都。
*[[ハルツーム]] 現在のスーダン共和国の首都。
*[[ソレブ神殿]]
*[[ソレブ神殿]]
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*[[セムナのトトメス1世神殿]]
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*[[アクシャ神殿]]
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*[[ブヘンのホルス神殿]]
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*[[セムナのデドウェン神殿]]
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*[[クンマ神殿]]
===その他の地中海地方===
===その他の地中海地方===

2015年6月29日 (月) 時点における版

目次

概要

歴史

  • 先王朝時代(紀元前3150-紀元前3050)
    • 紀元前3000年頃:ナルメルがエジプトを統一。
  • 初期王朝時代(紀元前3050-紀元前2686、第1~2王朝)
  • 古王国時代(紀元前2686-紀元前2181、第3~6王朝)
    • 第3王朝時代:ジェセル王がイムヘテプにサッカラで初のピラミッド(階段ピラミッド)を建立させる。
    • 第4王朝時代:ギザの三大ピラミッド建立
    • 第5王朝時代:ラー信仰が最盛期。王の称号として「太陽神ラーの息子」が用いられ始める。
  • 第1中間期(紀元前2181-紀元前2060、第7~10王朝)
  • 中王国時代(紀元前2060-紀元前1782、第11~12王朝)
  • 第2中間期(紀元前1782-紀元前1570、第12~17王朝)
    • アヴァリスを首都とする、シリア人による第15・16王朝(ヒクソス王朝)が成立。セトバアルと同一視して信仰する。
    • 第17王朝はテーベを首都とする。
  • 新王国時代(紀元前1570-紀元前1069、第18~20王朝)
    • 第18王朝時代:テーベを首都とし、国家神とされたアメンを祀るカルナック神殿が重視されて、歴代国王が造営を繰り返した。ヌビアを植民地とする。国王が王家の谷に葬られる。
    • ハトシェプスト女王が、エジプト神殿建築の最高傑作と言われる自らの葬祭殿を創建。
    • アメンヘテプ3世がルクソール神殿を大規模に造営した。
    • 紀元前1360年頃、アクエンアテン王が従来の信仰を禁止弾圧。アテン信仰のみを国家宗教とし、首都アマルナなど各地に神殿を創建させた。ツタンカーメン王が古都メンフィスを首都として定め、従来の信仰を復興させる。
    • 第19王朝時代:ベルラメセスを首都とする。ラメセス2世がアブシンベル神殿などを創建。
    • 第20王朝時代:カルナック神殿がテーベの支配権を握り、のち王朝とは別にアメン神権国家となる。
  • 第3中間期(紀元前1069-紀元前525、第21~26王朝)
    • 第21王朝はタニスを首都とする。
    • 第25王朝時代:ヌビア人によるクシュ王朝が成立。
    • 第26王朝はサイスを首都とする
  • 末期王朝(紀元前525-紀元前332、第27~31王朝)
    • アケメネス朝ペルシャの支配下に入る(第27・31王朝)
  • 末期王朝以降(紀元前332-紀元前30、プトレマイオス朝)

神々と信仰系譜

  • ラー 最高神の一柱。太陽神。
  • オシリス 最高神の一柱。冥府・死者の神。来世信仰。
  • アメン 最高神の一柱。元はテーベの豊穣神。ラーと習合。
  • アトゥム 最高神の一柱。天地創造の神。ラーと習合。
  • プタハ 天地創造の神。職人の神。
  • ホルス 皇祖神。天空神。オシリスあるいはラーの子。
  • アテン 唯一神。太陽神。


このほか、アポピス、アメミト、ケペリ、コンス、シュウ、セシャト、セルケト、タウレト、テフヌト、ヌン、ネフティス、ハピ、ベス、ベヌウ、マアト、メレトセゲルなどが信仰されていた。

国王など霊廟・陵墓

人物

神殿と聖地

メンフィステーベ(ルクソール)、アレクサンドリアが古代エジプトの三大都市とされる(近藤二郎氏)。

エジプト地方

下エジプト(北部)

上エジプト(南部)

ヌビア地方

現在のエジプト共和国南部アスワン周辺からスーダン共和国にかけての地域。

下ヌビア(北部)

上ヌビア(南部)

その他の地中海地方

アスワンハイダム建設

アスワンハイダムの建設のため、多くの遺跡が水没したが、重要な遺跡の一部は国際協力により移設が行われた。

現存

  • カスルイブリーム神殿は山の頂上にあったことから移築工事はされず、現在はナセル湖に浮かぶ島のようになっている。

水没

そのほか、時代を限定せず、多くの遺跡が水没したものと思われる。

移築

寄贈

  • デボ神殿はスペインに寄贈され、マドリードの公園に移築展示。
  • タファ神殿はオランダに寄贈され、ライデンの国立古代博物館に移築展示。
  • デンドゥール神殿はアメリカに寄贈され、ニューヨークのメトロポリタン美術館に移築展示。
  • エレシヤ神殿はイタリアに寄贈され、トリノのエジプト博物館に移築展示。
  • カラブシャ神殿の門の一つが、ドイツに寄贈され、ベルリンのエジプト博物館に移築展示。
  • 移築事業にもっとも貢献したフランスは、例外的にヌビア遺跡とは関わりのない、カルナック神殿から出土したアメンホテプ4世の胸像を持ち帰り、ルーブル美術館に展示。

参考文献

  • 関廣尚世、2010「スーダン共和国におけるヌビア遺跡群の現状と文化財保護における課題」[1]
  • 河野靖、1992「文化財保存のための国際協力(そのVII)」[2]
  • 国際連合教育科学文化機関ウェブサイト、The Rescue of Nubian Monuments and Sites[3](2015年1月確認)
  • 近藤二郎、2013『ゼロからわかる古代エジプト』学研
http://shinden.boo.jp/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%82%A8%E3%82%B8%E3%83%97%E3%83%88%E3%81%AE%E5%AE%97%E6%95%99」より作成

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