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古代エジプトの宗教
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
2015年4月30日 (木) 時点におけるWikiSysopKARASUYAMA (トーク | 投稿記録)による版
目次 |
神々
- ラー 最高神の一柱。太陽神。
- オシリス 最高神の一柱。冥府・死者の神。来世信仰。
- セラピス オシリス信仰が発展。
- アメン 最高神の一柱。元はテーベの豊穣神。ラーと習合。
- アトゥム 最高神の一柱。天地創造の神。ラーと習合。
- プタハ 天地創造の神。職人の神。
- ホルス 皇祖神。天空神。オシリスあるいはラーの子。
- アテン 唯一神。太陽神。
- セト ホルスと王位をめぐって争う。
- アヌビス 冥界の神。ミイラづくりの神。
- イシス オシリスの妻。ホルスの母。
- ハトホル 鉱山の神。死の女神。
- クヌム ナイル川の神。羊の頭を持つ。
- セクメト プタハの妻。
- トト 知恵の神。トキの頭を持つ。
- アヌケト 水の女神。
- セベク ワニの頭を持つ。農耕神。
- ネイト 狩猟の女神。
- バステト 猫の頭。豊穣と月の女神。
- ミン 生殖の神。
- ムト アメンの妻。
- メンチュウ 軍神。
このほか、アポピス、アメミト、ケペリ、コンス、シュウ、セシャト、セルケト、タウレト、テフヌト、ヌン、ネフティス、ハピ、ベス、ベヌウ、マアト、メレトセゲルなどが信仰されていた。
国王など霊廟・陵墓
主な聖地と都市
メンフィス、テーベ(ルクソール)、アレクサンドリアが古代エジプトの三大都市とされる(近藤二郎氏)。
エジプト地方
上エジプト(南部)
- テーベ(ルクソール) 中王国・新王国のそれぞれ一時期の首都。古代での上エジプトの中心都市。アメンの聖地。
- イチタウイ 中王国後期の首都。
- エドフ
- ヘラクレオポリス
- ヘルモポリス
- アマルナ 新王国の一時期首都になった。
下エジプト(北部)
- メンフィス 初期王国・古王国と新王国一時期の首都。古代での下エジプトの中心都市。
- ギザ
- ダハシュール
- マイドゥーム
- アレクサンドリア 末期王朝以降の首都。古代末期から現代まで栄える。
- カイロ 現在のエジプト共和国首都。イスラム教世界の中心都市。
- ヘリオポリス
- レトポリス
- アヴァリス
- ペルラメセス 新王国末期の首都。
- タニス
- サイス 末期王朝の首都。
ヌビア地方
現在のエジプト共和国南部アスワン周辺からスーダン共和国にかけての地域。
上ヌビア(南部)
下ヌビア(北部)
その他の地中海地方
アスワンハイダム建設
アスワンハイダムの建設のため、多くの遺跡が水没したが、重要な遺跡の一部は国際協力により移設が行われた。
現存
- カスルイブリーム神殿は山の頂上にあったことから移築工事はされず、現在はナセル湖に浮かぶ島のようになっている。
水没
- ゲルフフセイン岩窟神殿の大部分(岩窟部にあった至聖所など)は水没。
- アブオダ神殿も水没したものと思われる。
そのほか、時代を限定せず、多くの遺跡が水没したものと思われる。
移築
- アギルキア島(新・フィラエ島):フィラエ島のイシス神殿、ハトホル神殿(500m移動)
- ニューカラブシャ島:カラブシャ神殿(北へ約35km移動)、ベイトエルワリ神殿(未確認)、ゲルフフセイン岩窟神殿の一部(未確認)、ケルタシ神殿(未確認)
- ニューワディエルセブア地区:ワディエルセブア神殿(北西へ約4km移動)、マハラッカ神殿(南へ約50km移動)、ダッカ神殿(南へ約40km移動)。
- ニューアマダ地区:アマダ神殿(2.6km移動)、デッル神殿(未確認)、古墓(未確認)
- アブシンベル神殿:元の所在地から約60m高い、北西約200mの場所に移築。
- ハルツームの博物館:スーダン共和国のアクシャ神殿、ブヘンのホルス神殿、セムナのデドウェン神殿、クンマ神殿。
寄贈
- デボ神殿はスペインに寄贈され、マドリードの公園に移築展示。
- タファ神殿はオランダに寄贈され、ライデンの国立古代博物館に移築展示。
- デンドゥール神殿はアメリカに寄贈され、ニューヨークのメトロポリタン美術館に移築展示。
- エレシヤ神殿はイタリアに寄贈され、トリノのエジプト博物館に移築展示。
- カラブシャ神殿の門の一つが、ドイツに寄贈され、ベルリンのエジプト博物館に移築展示。
- 移築事業にもっとも貢献したフランスは、例外的にヌビア遺跡とは関わりのない、カルナック神殿から出土したアメンホテプ4世の胸像を持ち帰り、ルーブル美術館に展示。