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天津神明宮
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2019年6月6日 (木)
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- | [[伊勢神宮]] | + | [[伊勢神宮]]領に建てられた神社。『神鳳鈔』に東条御厨内に白浜御厨があると記す。白浜御厨は阿摩津御厨とも呼ばれた。『吾妻鏡』1182年に鎌倉幕府が奉幣した10社の中に「安房東条庤」(安房東条〓、〓=「广+寺」)がある(東条寺とするのは誤りか)。「庤」(〓)(かんだち)は社務を行う政庁のことで、神宮領を管理した施設と思われるが、祈願の対象となっているからには祭祀施設も存在したと考えられ、これが天津神明宮の起源と思われる。「庤(もうけ)大明神」(〓大明神)とも呼ばれていたこともそれを裏付ける。 |
社伝によると1062年に[[源頼義]]が、1087年には[[源義家]]が祈願。1180年には[[源頼朝]]が参詣し、1184年には神殿を造営し、社領を寄進したという。 | 社伝によると1062年に[[源頼義]]が、1087年には[[源義家]]が祈願。1180年には[[源頼朝]]が参詣し、1184年には神殿を造営し、社領を寄進したという。 |
2019年6月6日 (木) 時点における最新版
天津神明宮(あまつ・しんめいぐう)は千葉県鴨川市天津(安房国長狭郡)にある伊勢信仰の神社。天津神明神社。郷社。
歴史
伊勢神宮領に建てられた神社。『神鳳鈔』に東条御厨内に白浜御厨があると記す。白浜御厨は阿摩津御厨とも呼ばれた。『吾妻鏡』1182年に鎌倉幕府が奉幣した10社の中に「安房東条庤」(安房東条〓、〓=「广+寺」)がある(東条寺とするのは誤りか)。「庤」(〓)(かんだち)は社務を行う政庁のことで、神宮領を管理した施設と思われるが、祈願の対象となっているからには祭祀施設も存在したと考えられ、これが天津神明宮の起源と思われる。「庤(もうけ)大明神」(〓大明神)とも呼ばれていたこともそれを裏付ける。
社伝によると1062年に源頼義が、1087年には源義家が祈願。1180年には源頼朝が参詣し、1184年には神殿を造営し、社領を寄進したという。 東条御厨で生まれた日蓮は1275年2月16日の書状に天照大神は伊勢ではなく安房東条に垂迹したのであり「日本国の中心のごとし」と述べている。
(『日本歴史地名大系』ほか)