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天王殿
出典：安藤希章著『神殿大観』（2011-）
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| - | '''天王殿'''は[[仏教建築]]において[[護法神]]を祀る伽藍。中国の寺院建築では、入り口を入ってすぐの場所にあり、本堂（[[大雄宝殿]]）の前方にあることが多い。中国における[[神仏習合]]を示す施設ともいえる。日本の寺院における[[仁王門]]のような位置付けにあると推定される。内部には側面に[[四天王]]を祀り、正面中央に[[弥勒]]（日本でいう[[布袋]]の姿）を祀り、弥勒仏の裏側に背中合わせに[[韋駄天] | + | '''天王殿'''は[[仏教建築]]において[[護法神]]を祀る伽藍。中国の寺院建築では、入り口を入ってすぐの場所にあり、本堂（[[大雄宝殿]]）の前方にあることが多い。中国における[[神仏習合]]を示す施設ともいえる。日本の寺院における[[仁王門]]のような位置付けにあると推定される。内部には側面に[[四天王]]を祀り、正面中央に[[弥勒]]（日本でいう[[布袋]]の姿）を祀り、弥勒仏の裏側に背中合わせに[[韋駄天]]を祀るのが定式のようである。日本では[[宇治・万福寺]]でみることができる。中国宋代の伽藍配置を伝える日本の禅宗寺院には天王殿がないことから、宋代以降に成立したと考えられる。 |
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| + | file:阿育王寺・天王殿002.jpg|阿育王寺 | ||
| + | file:天童寺004天王殿.jpg|天童寺 | ||
| + | file:白馬寺・天王殿002.jpg|白馬寺 | ||
| + | file:普済寺・天王殿.jpg|普済寺 | ||
| + | file:法雨寺・天王殿001.jpg|法雨寺 | ||
| + | file:霊隠寺・天王殿001.jpg|霊隠寺 | ||
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| + | file:霊隠寺・天王殿・持国天.jpg|霊隠寺・持国天 | ||
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| + | file:霊隠寺・天王殿・多聞天.jpg|霊隠寺・多聞天 | ||
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| + | ==日本万福寺天王殿== | ||
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| + | file:万福寺・天王殿_(3).JPG|万福寺 | ||
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| + | file:万福寺・天王殿_(10).JPG|万福寺 | ||
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[[category:仏教建築]] | [[category:仏教建築]] | ||
2023年11月19日 (日) 時点における版
天王殿は仏教建築において護法神を祀る伽藍。中国の寺院建築では、入り口を入ってすぐの場所にあり、本堂（大雄宝殿）の前方にあることが多い。中国における神仏習合を示す施設ともいえる。日本の寺院における仁王門のような位置付けにあると推定される。内部には側面に四天王を祀り、正面中央に弥勒（日本でいう布袋の姿）を祀り、弥勒仏の裏側に背中合わせに韋駄天を祀るのが定式のようである。日本では宇治・万福寺でみることができる。中国宋代の伽藍配置を伝える日本の禅宗寺院には天王殿がないことから、宋代以降に成立したと考えられる。
中国寺院
 阿育王寺 |
 天童寺 |
 白馬寺 |
 普済寺 |
 法雨寺 |
 霊隠寺 |
 霊隠寺・韋駄天 |
 霊隠寺・広目天 |
 霊隠寺・持国天 |
 霊隠寺・増長天 |
 霊隠寺・多聞天 |
日本万福寺天王殿
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