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仏教建築
出典：安藤希章著『神殿大観』（2011-） 最終更新：2024年11月9日 (土)
目次 |
種類
伽藍配置
- 七堂伽藍
- 塔・金堂・講堂・鐘楼・経蔵・僧房・食堂
- 仏殿・法堂・僧堂・庫裡・山門・東司・浴室
- 法隆寺式
- 法隆寺
- 安倍寺
- 猪名寺廃寺
- 石守廃寺
- 国分寺式
- 薬師寺式
- 東大寺式
- 飛鳥寺式
- 四天王寺式
- 禅宗伽藍
- 中国式
- 浄土庭園
- 鳳凰堂
- 御影堂中心式：仏尊ではなく宗祖を祀る御影堂を伽藍の中心とする。
- 両堂並立様式：浄土教の寺院でみられる。東西本願寺など。
- 城郭型：一向一揆の中心寺院など。
様式
- 和様 鎌倉時代以前の様式
- 大仏様 天竺様。重源が伝来
- 禅宗様 唐様。
- 折衷様
形状別
- 入母屋造
- 宝形造
- 寄棟造
- 円堂：墓廟に使われることが多い。
- 八角堂
- 懸造：観音堂に用いられることが多い。
- 岩屋：石窟寺院を参照
役割別
- 金堂・仏殿・本堂
- 宮殿：現在では厨子ともいうが、厨子は本来は経典を奉安する台をいうらしい。
- 講堂・法堂
- 礼堂
- 経蔵・経堂
- 心経堂
- 護摩堂：不動明王を祀ることが多い。
- 灌頂堂：灌頂のための堂。
- 伝法堂
- 常行三昧・法華三昧堂
- 僧堂
- 食堂：僧形文殊を本尊とすることが多い。
- 戒壇：戒壇院。釈迦如来と多宝如来を収めた塔を祀る。
- 法華堂：死者の追悼のために立てる。
- 曼荼羅堂
- 御影堂・開山堂・廟：寺を創建・中興した僧などを祀る。
- 開基堂：開基（寺院を立てるために寄進した人物）を祀る堂。
- 天皇殿：天皇を祀る堂の名称。
- 権現堂・東照宮：徳川家康を祀る堂の名称
- 塔頭・一山寺院
- 本坊
- 塔所：禅宗で開山などの墓がある塔頭
- 里坊：さとぼう
- 山坊：やまぼう
- 鎮守社、伽藍神
- 奥之院
- 勧進所、本願所
- 別所
- 井戸
- 閼伽井
- 女人堂
- 持仏堂
- 覆堂
- 天王殿
本尊別
- 釈迦堂
- 大雄宝殿
- 阿弥陀堂：御堂
- 九体阿弥陀堂
- 観音堂
- 千体堂：千体観音堂。三十三間堂。
- 三十三観音堂：霊場の本尊を合祀
- 不動堂
- 大日堂
- 薬師堂
- 愛染堂
- 普賢堂
- 文殊堂
- 勢至堂
- 地蔵堂
- 弥勒堂
- 虚空蔵堂
- 弁天堂
- 大黒堂
- 毘沙門堂
- 妙見堂
- 聖天堂
- 舎利殿
- 十王堂
- 庚申堂
塔
塔を参照。
門
形状による名称
仁王門
.jpg) 東大寺南大門。古建築の仁王門としては国内最大。左右の金剛力士像は正面ではなく内側を向いている。 |
.jpg) 粉河寺大門（仁王門） |
.jpg) 龍潭寺仁王門 |
.jpg) 周防国分寺仁王門 |
二天門
唐門
唐破風の屋根を持つ門。向唐門と平唐門がある。
.jpg) 真宗本廟（東本願寺）勅使門 |
 西本願寺勅使門 |
.JPG) 月輪陵唐門 |
 西教寺唐門 |
龍宮門
神社で用いられることは稀だが赤間神宮で用いられており、著名なので掲げる。
.jpg) 赤間神宮水天門 |
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鐘楼門
二層部分が鐘楼を兼ねている門
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- 棟門
- 四脚門
- 八脚門
- 薬医門
- 冠木門
- 鳥居
- 長屋門
- 黒門
- 楼門・二重門
- 鼓楼門
- 文殊楼
- 式台門
格式による名称
- 勅使門
- 御成門
- 山門・三門
- 総門
- 大門
- 東大門
- 西大門
- 南大門
- 北大門
- 中門
廻廊・塀など
庭園
- 浄土庭園
- 枯山水庭園
僧坊
- 僧坊
- 室
- 庫裡
- 方丈
- 書院
- 宸殿 門跡寺院にある
- 対面所
- 御殿
- 客殿
- 広間
- 台所
- 政所
- 寺務所
- 授与所
- 納経所
- 納札所
- 宗務所
- 議事堂
舞台
- 石舞台
- 懸造
- 能舞台
- 舞殿
- 劇場
墓・祭祀
- 霊殿
- 位牌堂
- 納骨堂
- 墓
- 英霊殿・忠魂堂
その他
参道
- 手水
- 参道
- 階段
- 坂
- 男坂
- 女坂
- 橋
- 町石
宝物殿・研究施設
- 正倉院
- 宝物殿、宝物館
- 絵馬殿
- 文庫
- 研究所
- 宝蔵
- 図書館
参拝者施設
- 会館
- 宿坊
- 休憩所
- 茶屋
- 手洗
- 駐車場
石碑など
- 仏足石
- 石経
- 墓碑
- 遥拝碑
- 記念碑
- 像
- 亀趺
家と流派
- 中井家：幕府大工頭。
- 鈴木家：幕府大工頭。
- 木原家：幕府大工頭。
- 片山家：幕府大工頭。
- 平内家：四天王寺流（大隅流）を称す。江戸幕府作事方の大工頭の配下で大棟梁を世襲。平内は「へいのうち」と読む。当初は堀内家と称した。平内為吉が遠祖とし、紀伊根来の出身。豊臣氏と関係が深かった。平内吉正（平内吉政）（生没年不詳）、平内正信（平内政信）（?-1645）と続き、正信の時に幕府大棟梁に取り立てられたので正信を初代とする。2平内応勝（平内正勝）（1632-1682）、10平内延臣（1799-1856）が有名。伝書『匠明』がある。
- 甲良家：建仁寺流を称す。1632年から江戸幕府作事方の大工頭の配下で大棟梁を世襲。建仁寺流は鎌倉時代、栄西が入唐した時に随行したとされる飛騨守という人物を開祖とする。洛陽白馬寺の建築を学び、帰国して京都建仁寺を建てたという。甲良家は近江国犬上郡甲良庄（滋賀県犬上郡甲良町法養寺）の出身。甲良宗広（1574-1646）を初代とし、2甲良宗次（1595-1640）、3甲良宗賀（1621-1717）、4甲良相員、5甲良棟利と続く。宗賀の弟の甲良宗俊（甲良向念）も知られる。市ケ谷の屋敷を1700年に清浄華院から譲られ、今も「市谷甲良町」の地名が残る。明治には大島盈株（1842-1925）が継承。
- 鶴家：幕府大棟梁。
- 辻内家：幕府大棟梁。
組織
長官
- 座主：延暦寺（天台座主）、金剛峰寺、安芸・大聖院（水精寺座主）、法性寺、醍醐寺、霊仙寺（英彦山座主）、高隆寺（高良山座主）、根来寺、安祥寺、石山寺
- 別当：東大寺、興福寺、法隆寺、薬師寺、大安寺、西大寺、観世音寺、浅草寺、神護寺、石清水八幡宮、鞍馬寺、無動寺、白山寺、安楽寺、顕光寺勧修院（戸隠山別当）、善光寺別当、勧修寺、四天王寺、清水寺、伯耆・大山寺、元興寺、梵釈寺、熊野三山、広隆寺
- 長吏：園城寺、播磨・円教寺、勧修寺
- 長者：東寺
- 執行：金剛峰寺、東寺執行、法勝寺執行。
- 学頭：
- 門主：
- 法主：
- 貫主：
- 貫首：
- 門首：
- 検校：石清水八幡宮、金剛峰寺、金峰山寺、崇福寺、熊野三山、新熊野神社、宝幢院、楞厳院、無動寺
- 長老：唐招提寺、東大寺戒壇院、西大寺、泉涌寺、称名寺、久米田寺、極楽寺
- 執当：
- 能化・化主：智積院、長谷寺
- 講師：弥勒寺
- 管領：
- 法務・社務
- 執印：平等院
運営体制
- 三綱制度：上座、寺主、都維那
- 集会制度：
- 宗教法人制度
