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桜本坊
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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桜本坊(さくらもとぼう)は、奈良県吉野郡吉野町の吉野山にある真言修験の寺院。本尊は役小角。金峰山寺の満堂派(真言)の一院。大峰山寺護持院の一つ。当山派正大先達の一つで十二正大先達の一つ。現在は天台宗系の金峰山修験本宗。五台寺と号す。山号は井光山。
歴史
大海人皇子(天武天皇)が滞在した吉野離宮日雄殿跡という。天武天皇即位を予言した、役小角高弟の角乗を住職に任命して、当寺を創建したという。天武天皇像が祀られている。 元は南市場町にあった。明治の神仏分離で廃絶するが、密乗院跡地に復興。 川上村の井光神社と関係があったらしい。(日本歴史地名大系)
旧桜本坊の建物は明治12年に浄土真宗の説教所になり、昭和7年頃まで建物が残っていたという(『東洋文庫 修験道史料』162註)。 勝手神社の西、井光神社八幡宮のあたりが旧地である。