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正伝寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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正伝寺(しょうでんじ)は、京都府京都市北区西賀茂にある臨済宗寺院。本尊は釈迦如来。賀茂神社関連旧跡。臨済宗南禅寺派。諸山。正伝護国禅寺。山号は吉祥山。(参考:同名寺院護国寺_(同名))
歴史
1268年(文永5年)、聖護院執事の静成が東巌恵安に帰依して一条今出川に創建。 1274年(文永11年)の蒙古襲来に際して東巌恵安は石清水八幡宮に参籠して敵国降伏祈願し、その功績として亀山上皇が吉祥山正伝護国寺の号を賜った。しかし静成と東巌恵安の二人を妬んだ同じ聖護院執事の寛朝が延暦寺衆徒とはかって破却。 1282年(弘安5年)、賀茂神社社家の森経久が天台宗寺院の跡地の現在地に復興。 1323年(元亨3年)後醍醐天皇の勅願所となる。 1340年(興国1年/暦応3年)4月29日、諸山に列す。 足利義満の祈願所となる。応仁の乱で荒廃。 1615年(元和1年)徳川家康が朱印地108石を寄進した。 本堂(方丈)は伏見城の遺構と伝え、1653年(承応2年)に移築したという。 (日本歴史地名大系、国史大辞典ほか)
塔頭
- 瑞泉庵:廃絶。
- 南陽院:廃絶。南禅寺塔頭に寺号を移す。
- 龍珠軒:廃絶。
- 〓修軒:廃絶。
- 楞巌軒:廃絶。
- 洗心庵:廃絶。
- 正定庵:廃絶。正足庵?