泉涌寺来迎院

出典：安藤希章著『神殿大観』（2011-）

2022年3月21日 (月) 時点における版

来迎院参道

泉涌寺来迎院は京都府京都市東山区泉涌寺山内町にある真言宗寺院。本尊は阿弥陀如来。泉涌寺子院。荒神社の別当という側面のほうが強いと思われる。日本最初の三宝荒神という。泉涌寺関連旧跡。山号は明応山。（参考：同名寺院来迎院_(同名)）

空海の創建と伝える。 空海は唐で感得した三宝荒神を祀った。 1218年(建保6年)、泉涌寺長老4世の月翁智鏡（生没年不詳）が藤原信房の帰依を得て中興。智鏡は入宋した時に蘭渓道隆と交流し、来日を促した。そして1246年(寛元4年)に来日した時には1年近く来迎院に滞在した。 1470年(文明2年)の兵火で荒廃。 1597年(慶長2年)、後陽成天皇が再建。 安楽光院を併合したという。 （『日本歴史地名大系』ほか）

伽藍

• 本堂：本尊は阿弥陀如来。脇侍は観音菩薩と勢至菩薩。霊元天皇念持仏の幻夢観音菩薩坐像、大石良雄念持仏の勝軍地蔵尊
• 荒神社：祭神は三宝荒神。広福殿。胞衣荒神。ゆな荒神社。
• 独鈷水：空海が独鈷杵で掘ったという。
• 稲荷社：祭神は稲荷神。
• 宝篋印塔：
• 含翠軒：茶室。大石良雄が建立。

来迎院参道	来迎院参道	来迎院結界碑
来迎院本堂	来迎院本堂扁額	ゆな荒神社の社標
ゆな荒神社の社標裏側	ゆな荒神社の本殿	ゆな荒神社の本殿
ゆな荒神社の扁額	荒神社から参道を望む。	稲荷社
祈願石	独鈷水	布袋尊像
宝篋印塔	泉涌寺側から来迎院につながる参道