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泰山

出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2023年11月2日 (木)

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'''泰山'''(たいざん)は、中国の山東省泰安市にある[[道教]]の霊山。[[五岳]]の一つで'''東岳'''にあたる。皇帝の'''封禅'''の儀式が行なわれた。主祭神の'''[[泰山府君]]'''(東岳大帝)を祀った[[岱廟]]がある。しかし、現在は[[碧霞元君]]を祀った[[碧霞元君祠]]([[重点宮観]])のほうがが中心的存在となっている。
'''泰山'''(たいざん)は、中国の山東省泰安市にある[[道教]]の霊山。[[五岳]]の一つで'''東岳'''にあたる。皇帝の'''封禅'''の儀式が行なわれた。主祭神の'''[[泰山府君]]'''(東岳大帝)を祀った[[岱廟]]がある。しかし、現在は[[碧霞元君]]を祀った[[碧霞元君祠]]([[重点宮観]])のほうがが中心的存在となっている。
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仏教の地獄説が普及すると、泰山地獄説が生まれ、山麓に閻羅廟、森羅殿などが立てられたが清末に破壊。寿命を管轄すると考えられ、北宋の真宗が1009年に封禅したときに女神の石像をえた。天仙玉女と称して昭真祠を建てて祭った。明代に碧霞霊佑宮と称した。碧霞玄君を祀る碧霞宮で、いまでは長寿から子授けとなっている。
仏教の地獄説が普及すると、泰山地獄説が生まれ、山麓に閻羅廟、森羅殿などが立てられたが清末に破壊。寿命を管轄すると考えられ、北宋の真宗が1009年に封禅したときに女神の石像をえた。天仙玉女と称して昭真祠を建てて祭った。明代に碧霞霊佑宮と称した。碧霞玄君を祀る碧霞宮で、いまでは長寿から子授けとなっている。
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・周辺には[[普照寺]]や[[泰山・竹林寺|竹林寺]]、[[泰山・霊巌寺|霊巌寺]]など仏教寺院も多い。
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周辺には[[普照寺]]や[[泰山・竹林寺|竹林寺]]、[[泰山・霊巌寺|霊巌寺]]など仏教寺院も多い。
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・儒教においても'''泰山学派'''という学派があった。
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儒教においても'''泰山学派'''という学派があった。
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== 一覧 ==
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*[[岱廟]]
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*[[碧霞元君祠]]
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*[[普照寺]]
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*白蓮寺:[[泉涌寺舎利殿]]の舎利の元。
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*白蓮寺:[[泉涌寺舎利殿]]の舎利はこの寺から請来したという。
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ファイル:泰山・碧霞元君祠001.jpg|碧霞元君祠
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ファイル:泰山・碧霞元君祠003.jpg|碧霞元君祠
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ファイル:泰山・玉皇殿001.jpg|玉皇殿が鎮座する山頂を玉皇頂という
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ファイル:泰山・十八盤001.jpg|碧霞元君祠に登る石段「十八盤」
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ファイル:泰山・岱廟006.jpg|岱廟から見た泰山
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ファイル:泰山・岱廟003.jpg|山麓に位置する岱廟
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2023年11月2日 (木) 時点における最新版

碧霞元君祠に登る石段「十八盤」

泰山(たいざん)は、中国の山東省泰安市にある道教の霊山。五岳の一つで東岳にあたる。皇帝の封禅の儀式が行なわれた。主祭神の泰山府君(東岳大帝)を祀った岱廟がある。しかし、現在は碧霞元君を祀った碧霞元君祠重点宮観)のほうがが中心的存在となっている。


済南から比較的近い。 仏教の地獄説が普及すると、泰山地獄説が生まれ、山麓に閻羅廟、森羅殿などが立てられたが清末に破壊。寿命を管轄すると考えられ、北宋の真宗が1009年に封禅したときに女神の石像をえた。天仙玉女と称して昭真祠を建てて祭った。明代に碧霞霊佑宮と称した。碧霞玄君を祀る碧霞宮で、いまでは長寿から子授けとなっている。

周辺には普照寺竹林寺霊巌寺など仏教寺院も多い。 儒教においても泰山学派という学派があった。


唐朝では、高宗が初めて封禅を行った(唐朝では他の五岳でも封禅を行った)(土屋昌明、2002『神仙幻想』春秋社) 。


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