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行基建立四十九院
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
2016年4月9日 (土) 時点におけるWikiSysopKARASUYAMA (トーク | 投稿記録)による版
『行基年譜』に基づく寺院群。その数が厳密に49寺だったのかは、「検討を要する」とされる。大和、摂津、和泉、河内、山背(山城)に分布。
『続日本紀』宝亀4年(773)11月20日条記載の光仁天皇の勅に「その修行の院は全部で四十余処」と挙げられているものに該当すると考えられている。勅で荒廃した寺院の復興のために施入を指示しているところとして、菩提院、登美院、生馬院、石凝院、高渚院、山崎院が挙げられている。
現存寺院は少なく、所在地が確定されたものも多くはない。「その堂宇は小規模なものであっとことが想定できる」という。
目次 |
一覧
禁圧時代
- 大修恵院 和泉国大鳥郡。現高倉寺。
- 恩光寺 大和国平群郡。跡地不明。
- 隆福院 大和国添下郡。跡地不明。追分廃寺説あり。
- 石凝院 河内国河内郡。跡地不明。日下町廃寺説あり。
- 菅原寺 平城京右京三条三坊。現喜光寺。
拡大時代
- 清浄土院
- 清浄土尼院
- 久修園院
- 檜尾池院
- 大野寺
- 大野尼院
- 善源院
- 善源尼院
- 船息院
- 船息尼院
- 高瀬橋院
- 高瀬橋尼院
- 楊津院
- 狭山池院
- 狭山池尼院
- 崑陽施院
- 法禅院
- 河原院
- 大井院
- 山埼院
- 隆福尼院
- 枚方院
- 薦田尼院
- 隆池院
- 深井尼院
- 吉田院
- 沙田院
- 呉坂院
- 鶴田池院
- 頭陀院
- 頭陀尼院
恭仁以降
その他
(千田稔『天平の僧 行基』)