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讃岐・金倉寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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- | '''金倉寺''' | + | '''金倉寺'''(こんぞうじ)は、香川県善通寺市金蔵寺町(讃岐国那珂郡)にある[[天台宗]]寺院。本尊は[[薬師如来]]。[[円珍]]の[[生誕地]]。日本で最初に[[訶梨帝母]]を祀った地という。[[天台寺門宗]]。[[四国八十八所霊場]]第76番札所。 (参考:同名寺院[[金蔵寺]]) |
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+ | 中世は真言宗だった。 | ||
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+ | *金堂:本尊は秘仏薬師如来。円珍作と伝わる。[[不動明王]](円珍作)と[[阿弥陀如来]]([[円仁]]作)も祀る。1983年(昭和58年)11月再建の金堂は[[近江・西明寺]]の本堂を模して設計された。 | ||
+ | *祖師堂:本尊は智証大師円珍、伝教大師[[最澄]]、弘法大師[[空海]]、天台大師[[智顗]]、[[役行者]]神変大菩薩。四国霊場で五祖師を合祀するのは唯一という。大師堂ともいう。現在の堂宇は1769年(明和6年)に造営した旧金堂で、1982年(昭和57年)に移築したもの。旧祖師堂も後方に移築されて現存する。 | ||
+ | *訶梨帝堂:本尊は訶梨帝母。818年(弘仁9年)に5歳の円珍の前に出現した日本最初の訶梨帝母を祀る。入唐して帰国後に像を刻み訶梨帝堂を建立したという。神社建築に準じ本殿と拝殿から構成。現在の本殿は1716年(享保1年)高松藩主[[松平家]]が寄進造営したもの。拝殿は1881年(明治14年)に造営したもの。 | ||
+ | *観音堂:本尊は秘仏[[十一面観音]]。円珍作。近くの樫藪という地にあった観音堂を1937年(昭和12年)に移築されたもの。納骨堂・位牌堂となっている。 | ||
+ | *入山大師像:1989年(平成1年)造立。 | ||
+ | *天神宮:祭神は[[菅原道真]]。 | ||
+ | *金色不動堂:本尊は金色不動。金色不動(黄不動)は円珍が感得した異形の不動尊。100体以上祀る。1989年(平成1年)建立。 | ||
+ | *三重塔:跡地 | ||
+ | *算海墓:金倉寺中興の喜楽院算海の墓。 | ||
+ | *忠魂社: | ||
+ | *御神木:楠 | ||
+ | *龍神宮: | ||
+ | *新羅神社:[[新羅明神]]。現在は別組織。 | ||
+ | *仁王門:金剛力士を祀る。1733年(享保18年)の造営。「鶏足山」額を掲げる。 | ||
+ | *四国霊場お砂踏み道場:瀬戸大橋開通記念に記念公園内に設置されたものを1989年(平成1年)に移設した。 | ||
+ | *鐘楼:江戸時代中期の建立。 | ||
+ | *乃木希典像: | ||
+ | *乃木希典妻返しの松:金倉寺を宿舎にしていた乃木希典のもとに1898年(明治31年)の大晦日、東京から妻静子が訪ねてきたが、会わずにこの松の下で佇んでいたが、意を汲んでやがて帰京したという。 | ||
+ | *古訶梨帝堂:訶梨帝堂の旧鎮座地にある祠。金倉寺の南東660mにある。中世までこの地にあった。現在の石祠は1984年(昭和59年)3月再建。 | ||
+ | *初湯之井:円珍の産湯の井。金倉寺の東1.5kmにある。円珍を本尊とする仏名寺という寺があったが1872年(明治5年)に廃絶した。この本尊は近くの玉泉院に現存するという。 | ||
+ | *書院:1898年(明治31年)から1901年(明治34年)まで乃木希典が宿舎とした。 | ||
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2020年10月18日 (日) 時点における版
金倉寺(こんぞうじ)は、香川県善通寺市金蔵寺町(讃岐国那珂郡)にある天台宗寺院。本尊は薬師如来。円珍の生誕地。日本で最初に訶梨帝母を祀った地という。天台寺門宗。四国八十八所霊場第76番札所。 (参考:同名寺院金蔵寺)
歴史
中世は真言宗だった。
伽藍
- 金堂:本尊は秘仏薬師如来。円珍作と伝わる。不動明王(円珍作)と阿弥陀如来(円仁作)も祀る。1983年(昭和58年)11月再建の金堂は近江・西明寺の本堂を模して設計された。
- 祖師堂:本尊は智証大師円珍、伝教大師最澄、弘法大師空海、天台大師智顗、役行者神変大菩薩。四国霊場で五祖師を合祀するのは唯一という。大師堂ともいう。現在の堂宇は1769年(明和6年)に造営した旧金堂で、1982年(昭和57年)に移築したもの。旧祖師堂も後方に移築されて現存する。
- 訶梨帝堂:本尊は訶梨帝母。818年(弘仁9年)に5歳の円珍の前に出現した日本最初の訶梨帝母を祀る。入唐して帰国後に像を刻み訶梨帝堂を建立したという。神社建築に準じ本殿と拝殿から構成。現在の本殿は1716年(享保1年)高松藩主松平家が寄進造営したもの。拝殿は1881年(明治14年)に造営したもの。
- 観音堂:本尊は秘仏十一面観音。円珍作。近くの樫藪という地にあった観音堂を1937年(昭和12年)に移築されたもの。納骨堂・位牌堂となっている。
- 入山大師像:1989年(平成1年)造立。
- 天神宮:祭神は菅原道真。
- 金色不動堂:本尊は金色不動。金色不動(黄不動)は円珍が感得した異形の不動尊。100体以上祀る。1989年(平成1年)建立。
- 三重塔:跡地
- 算海墓:金倉寺中興の喜楽院算海の墓。
- 忠魂社:
- 御神木:楠
- 龍神宮:
- 新羅神社:新羅明神。現在は別組織。
- 仁王門:金剛力士を祀る。1733年(享保18年)の造営。「鶏足山」額を掲げる。
- 四国霊場お砂踏み道場:瀬戸大橋開通記念に記念公園内に設置されたものを1989年(平成1年)に移設した。
- 鐘楼:江戸時代中期の建立。
- 乃木希典像:
- 乃木希典妻返しの松:金倉寺を宿舎にしていた乃木希典のもとに1898年(明治31年)の大晦日、東京から妻静子が訪ねてきたが、会わずにこの松の下で佇んでいたが、意を汲んでやがて帰京したという。
- 古訶梨帝堂:訶梨帝堂の旧鎮座地にある祠。金倉寺の南東660mにある。中世までこの地にあった。現在の石祠は1984年(昭和59年)3月再建。
- 初湯之井:円珍の産湯の井。金倉寺の東1.5kmにある。円珍を本尊とする仏名寺という寺があったが1872年(明治5年)に廃絶した。この本尊は近くの玉泉院に現存するという。
- 書院:1898年(明治31年)から1901年(明治34年)まで乃木希典が宿舎とした。