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関大明神社
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2018年9月2日 (日)
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- | '''関大明神社'''(せきだいみょうじんしゃ)は大阪府三島郡島本町山崎(摂津国三島郡)にある[[道祖神信仰]]の神社。祭神は[[大己貴命]]・[[天児屋根命]] | + | '''関大明神社'''(せきだいみょうじんしゃ)は大阪府三島郡島本町山崎(摂津国三島郡)にある[[道祖神信仰]]の神社。祭神は[[大己貴命]]・[[天児屋根命]]。摂津国と山城国の境界に位置する。現在も大阪府と京都府の府境に位置する。[[堺祭旧跡]]。国をまたがって存在した大山崎郷の一部で、[[離宮八幡宮]]に近い。'''関戸大明神'''、'''関明神祠'''ともいう。 |
== 歴史 == | == 歴史 == | ||
+ | 『延喜式』にある疫神祭を行う「畿内堺十処」の一つだったと思われる。その名の通り、関所の神だったのだろう。 | ||
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祭神の異説として[[伯耆大山]]の神である[[大神山神社|大智明神]]が挙がる。1398年(応永5年)成立の『大山寺縁起』によると、1094年(嘉保1年)、強訴のため大智明神の神輿を奉じて上洛した[[伯耆・大山寺]]の衆徒が、排撃されこの地に落ち延びた時、「山崎関戸ノ宮」に神輿を捨てて敗走したという。既にあった境界の神に大智明神が合祀されたのかもしれない。(日本歴史地名大系) | 祭神の異説として[[伯耆大山]]の神である[[大神山神社|大智明神]]が挙がる。1398年(応永5年)成立の『大山寺縁起』によると、1094年(嘉保1年)、強訴のため大智明神の神輿を奉じて上洛した[[伯耆・大山寺]]の衆徒が、排撃されこの地に落ち延びた時、「山崎関戸ノ宮」に神輿を捨てて敗走したという。既にあった境界の神に大智明神が合祀されたのかもしれない。(日本歴史地名大系) | ||
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2018年9月2日 (日) 時点における最新版
関大明神社(せきだいみょうじんしゃ)は大阪府三島郡島本町山崎(摂津国三島郡)にある道祖神信仰の神社。祭神は大己貴命・天児屋根命。摂津国と山城国の境界に位置する。現在も大阪府と京都府の府境に位置する。堺祭旧跡。国をまたがって存在した大山崎郷の一部で、離宮八幡宮に近い。関戸大明神、関明神祠ともいう。
歴史
『延喜式』にある疫神祭を行う「畿内堺十処」の一つだったと思われる。その名の通り、関所の神だったのだろう。
祭神の異説として伯耆大山の神である大智明神が挙がる。1398年(応永5年)成立の『大山寺縁起』によると、1094年(嘉保1年)、強訴のため大智明神の神輿を奉じて上洛した伯耆・大山寺の衆徒が、排撃されこの地に落ち延びた時、「山崎関戸ノ宮」に神輿を捨てて敗走したという。既にあった境界の神に大智明神が合祀されたのかもしれない。(日本歴史地名大系)