ようこそ『神殿大観』へ。ただいま試験運用中です。 |
阿吽院
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
(版間での差分)
1行: | 1行: | ||
- | '''阿吽院''' | + | '''阿吽院'''(あうんいん)は山形県最上郡大蔵村にあった[[天台宗]]寺院。[[修験道]][[羽黒派]]。[[出羽三山]]八方七口の一つ肘折口の別当。肘折口は[[湯殿山]]の登山口の一つ。本尊は[[地蔵菩薩]](宮家準「東北の修験道と出羽三山」)。1390年(元中7年/明徳1年)創建(『三山雅集』)。あるいは1371年(建徳2年/応安4年)創建ともいう(「出羽三山史年表(稿)」)。片見源養が創建。当初、肘折にあったが、慶長年間に烏川に移転した(日本歴史地名大系)。松坊・竹坊・梅坊の三坊を配下に置いたという。新庄藩の羽黒派の触頭を務めた。中世末までは「'''法雀院'''」と称したという(『出羽三山と修験道』125)。廃絶。現在の亀屋旅館だという(?)。(未見資料『大蔵村史 通史編』)。 |
[[Category:山形県]] | [[Category:山形県]] |
2018年5月23日 (水) 時点における版
阿吽院(あうんいん)は山形県最上郡大蔵村にあった天台宗寺院。修験道羽黒派。出羽三山八方七口の一つ肘折口の別当。肘折口は湯殿山の登山口の一つ。本尊は地蔵菩薩(宮家準「東北の修験道と出羽三山」)。1390年(元中7年/明徳1年)創建(『三山雅集』)。あるいは1371年(建徳2年/応安4年)創建ともいう(「出羽三山史年表(稿)」)。片見源養が創建。当初、肘折にあったが、慶長年間に烏川に移転した(日本歴史地名大系)。松坊・竹坊・梅坊の三坊を配下に置いたという。新庄藩の羽黒派の触頭を務めた。中世末までは「法雀院」と称したという(『出羽三山と修験道』125)。廃絶。現在の亀屋旅館だという(?)。(未見資料『大蔵村史 通史編』)。