出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2022年7月5日 (火)
禅師峰寺(ぜんじぶじ)は、福井県大野市西大月(越前国大野郡)にある、道元ゆかりの曹洞宗寺院。本尊は十一面観音菩薩。もとは白山信仰の寺院。寺名は「やましぶでら」とも読む。大槻磐座神社が隣接する。(参考 同名寺院禅師峰寺)
元は禅師王寺といい、白山信仰の越前側の拠点天台宗平泉寺の末寺だった。波多野義重に招聘された道元は、永平寺の伽藍が完成するまで、吉峰寺に滞在したが、当寺にもいたことがある。その後、廃絶したが、明治時代、吉峰寺の大道仏心が復興。補陀落山禅師峰寺と称した。