出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2023年10月14日 (土)
淳和院は、平安京右京(京都府京都市右京区西院高山寺町付近)にあった淳和天皇の離宮。西院とも呼ばれる。鎮守として西院春日神社が祀られた。
淳和院の前身の南池院は平安時代初期には成立。810年(弘仁1年)に嵯峨天皇が行幸しており、このときには既に皇太弟の後の淳和天皇の所有となっていた。833年(天長10年)2月28日、淳和天皇は淳和院で譲位したがこの時、南都の春日大社から分霊して西院春日神社を祀ったという。
淳和上皇はこの地で崩御した。跡地に浄土宗知恩院派の高山寺がある。