滋賀県護国神社

出典：安藤希章著『神殿大観』（2011-） 最終更新：2023年7月20日 (木)

滋賀県護国神社（しがけん・ごこくじんじゃ）は、滋賀県彦根市にある、県内の戦没者などを祀る招魂社。官祭招魂社。内務大臣指定護国神社。神社本庁別表神社。 旧称は彦根招魂社。占領期の名称は沙沙那美神社。

祭神

以下は候補。戊辰戦争戦死者・靖国神社祭神（忠魂史）として以下の30柱が確認できるが彦根招魂社の当初祭神は26柱だったらしい。

• 青木貞兵衛頼実：1868年(明治1年)4月17日、下野小山で戦死。
• 高木釟次郎展知：1868年(明治1年)4月17日、下野小山で戦死。展徳
• 矢島佐吉義則：1868年(明治1年)4月17日、下野小山で戦死。
• 雨宮良之介信義：1868年(明治1年)4月17日、下野小山で戦死。
• 塚越鉄太郎定道：1868年(明治1年)4月17日、下野小山で戦死。定通
• 浅山外次郎重忠：1868年(明治1年)4月17日、下野小山で戦死。重正
• 矢田常右衛門重次：1868年(明治1年)4月17日、下野小山で戦死。
• 山口九平義忠：1868年(明治1年)4月17日、下野小山で戦死。
• 川島嘉四郎佐吉：1868年(明治1年)4月17日、下野小山で戦死。
• 山岸角三郎道行：1868年(明治1年)4月17日、下野小山で戦死。
• 沢吉之丞常得：1868年(明治1年)4月17日、下野小山で戦死。
• 林九左衛門正吉：1868年(明治1年)4月17日、下野小山で負傷し後日死去。
• 柳瀬粂右衛門久吉：1868年(明治1年)4月17日、下野小山で負傷し後日死去。
• 岩崎久馬次宗久：1868年(明治1年)4月17日、下野小山で負傷し後日死去。久馬次郎宗久
• 丸山正之亟真信：1868年(明治1年)4月17日、下野小山で負傷し後日死去。貞信
• 常盤藤右衛門忠昌：1868年(明治1年)4月19日、宇都宮で戦死。正高
• 安藤厚次郎啓述：1868年(明治1年)4月19日、下野国日光小佐越で戦死。
• 秋場鋓左衛門義行：1868年(明治1年)5月1日、日光大谷で負傷し死去。
• 平居新祗厳：1868年(明治1年)7月16日、棚倉付近の浅川で戦死。
• 高橋東八郎重雄：1868年(明治1年)7月16日、棚倉付近の浅川で戦死。
• 本田余喜一郎秀正：1868年(明治1年)7月28日、陸奥本宮で戦死。
• 田中外次郎貞次：1868年(明治1年)7月28日、陸奥本宮で戦死。
• 小倉健輔安正：1868年(明治1年)9月14日、会津若松で戦死。
• 本山兵五郎忠高：1868年(明治1年)9月14日、会津若松で戦死。
• 文吉：軍夫。：1868年(明治1年)9月14日、会津若松で戦死。
• 雨川本太郎定次：1868年(明治1年)9月27日、片府田で戦死。
• 西沢又兵衛：1868年(明治1年)9月27日、大田原で戦死。
• 西沢弥惣次治忠：1868年(明治1年)9月27日、片府田で戦死。
• 宮川増弥増忠：1868年(明治1年)9月27日、片府田で戦死。
• 山口捨次郎忠信：1868年(明治1年)9月27日、片府田で戦死。

• 禁門の変殉難者（参考。非祭神？）
• 柏原左京重廉
• 宇津木三四郎泰弘
• 加藤増次郎重臣
• 山口西右衛門旦平
• 西郷正之助
• 都筑弥次右衛門吉光
• 武田次郎右衛門吉忠
• 山本喜左衛門正吉

歴史

• 1869年(明治2年)9月：彦根藩知事井伊直憲、招魂碑を建てて、戊辰戦争戦死者青木貞兵衛頼実など26柱を祀る（『靖国神社百年史』）
• 1876年(明治9年)7月21日：現在地に招魂社創建。（『靖国神社百年史』）
• 1939年(昭和14年)4月1日：内務大臣指定の「滋賀県護国神社」となる。（『靖国神社百年史』）
• 1948年(昭和23年)3月7日：沙々那美神社と改称（『全国護国神社会二十五年史』）
• 1953年(昭和28年)10月：滋賀県護国神社と復称（『全国護国神社会二十五年史』）
• 1957年(昭和32年)9月：本殿屋根吹き替え竣工（『全国護国神社会二十五年史』）
• 1960年(昭和35年)10月5日：合祀概了奉告臨時大祭（『全国護国神社会二十五年史』）
• 1961年(昭和36年)7月1日：別表神社加列。
• 1963年(昭和38年)4月19日：社務所・斎館移築完了（『全国護国神社会二十五年史』）
• 1965年(昭和40年)10月5日：終戦20周年臨時大祭（『全国護国神社会二十五年史』）

資料

• 「彦根招魂社神名帳」：滋賀県庁所蔵。一部画像[1]
• 「戊辰戦役戦死者名簿」[2]
• 大月英雄2017「戊辰戦争の記憶―彦根招魂社の設立」[3]
• 古写真[4]