開元寺

出典：安藤希章著『神殿大観』（2011-）

2016年12月8日 (木) 時点における版

開元寺（かいげんじ）は、唐の9代玄宗が両京（長安・洛陽）諸州ごとに設置した仏教寺院。開元26年（738）6月1日、玄宗は、勅を下し、州ごとに既存の観と寺を選び、額を与えて開元観と開元寺とした。当時、既に中宗が定めた龍興観・龍興寺が各地にあったが、玄宗は、それらを祖先祭祀の道観・仏寺とした一方、開元観・開元寺は皇帝の等身大の像が奉安され、祝寿が行われた。日本の国分寺・国分尼寺にも通じる制度である。一州一寺一観制も参照。

一覧

主要なもの

• 長安・開元寺：陝西省西安市。現存
• 洛陽・開元寺：河南省洛陽市。
• 福州・開元寺：福建省福州市鼓楼区。空海、円珍の旧跡。
• 泉州・開元寺：福建省泉州市鯉城区。重点寺院。現存。
• 潮州・開元寺：広東省潮州市。重点寺院。現存。
• 宣州・開元寺：安徽省宣城市宣州区にあった。黄檗希運旧跡。
• 洪州・開元寺：江西省南昌市。馬祖道一旧跡。
• 定州・開元寺：河北省保定市定州市。
• 越州・開元寺：浙江省紹興市。円珍旧跡
• 魏州・開元寺：河北省。
• 台州・開元寺：浙江省台州市。円珍、奝然旧跡
• 桂州・開元寺
• 明州・開元寺：慧萼旧跡？
• 斉州・開元寺
• 登州・開元寺
• 楚州・開元寺
• 路州・開元寺
• 蘇州・開元寺
• 揚州・開元寺：江蘇省揚州市。
• 濠州・開元寺
• 温州・開元寺：浙江省温州市。円珍旧跡。