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伊勢神宮御料地
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
(版間での差分)
(?神饌調進関係) |
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{|class="wikitable" | {|class="wikitable" | ||
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!style="width:20%"|御料地/関連神社祭場 | !style="width:20%"|御料地/関連神社祭場 | ||
!style="width:20%"|所在地 | !style="width:20%"|所在地 | ||
!style="width:10%"|種別 | !style="width:10%"|種別 | ||
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- | |- | + | |- style="background-color:#ddf" |
- | | | + | |神田 |
|楠部神田([[神宮神田]]) | |楠部神田([[神宮神田]]) | ||
|三重県伊勢市楠部町 | |三重県伊勢市楠部町 | ||
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|楠部にある神宮の神田。現在は「神宮神田」と称す。 | |楠部にある神宮の神田。現在は「神宮神田」と称す。 | ||
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- | | | + | |神田 |
| [[楠部神田 神田祭場]] | | [[楠部神田 神田祭場]] | ||
|三重県伊勢市楠部町 | |三重県伊勢市楠部町 | ||
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|楠部神田の祭場。 | |楠部神田の祭場。 | ||
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| [[楠部神田 忌鍬山木本祭場]] | | [[楠部神田 忌鍬山木本祭場]] | ||
|三重県伊勢市楠部町 | |三重県伊勢市楠部町 | ||
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|神田下種祭の祭場。 | |神田下種祭の祭場。 | ||
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| [[楠部神田 忌鍬山山口祭場]] | | [[楠部神田 忌鍬山山口祭場]] | ||
|三重県伊勢市楠部町 | |三重県伊勢市楠部町 | ||
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|神田下種祭の祭場。 | |神田下種祭の祭場。 | ||
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- | | | + | |神田 |
| [[大土御祖神社]] | | [[大土御祖神社]] | ||
|三重県伊勢市楠部町尾崎2132 | |三重県伊勢市楠部町尾崎2132 | ||
56行: | 56行: | ||
|「大国玉命、水佐佐良比古命、水佐佐良比賣命」を祀る。神田所在地と水の守護神。御田植神事のときには舞が奉納される。 | |「大国玉命、水佐佐良比古命、水佐佐良比賣命」を祀る。神田所在地と水の守護神。御田植神事のときには舞が奉納される。 | ||
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- | | | + | |神田 |
| [[宇治乃奴鬼神社]] | | [[宇治乃奴鬼神社]] | ||
|三重県伊勢市楠部町尾崎2132 | |三重県伊勢市楠部町尾崎2132 | ||
62行: | 62行: | ||
|「高水上命」を祀る。灌漑用水の神。大土御祖神社に同座。 | |「高水上命」を祀る。灌漑用水の神。大土御祖神社に同座。 | ||
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- | | | + | |神田 |
| 宇治乃奴鬼神社旧跡([[皇女の森]]) | | 宇治乃奴鬼神社旧跡([[皇女の森]]) | ||
|三重県伊勢市楠部町 | |三重県伊勢市楠部町 | ||
|跡地 | |跡地 | ||
|宇治乃奴鬼神社の旧鎮座地。 | |宇治乃奴鬼神社の旧鎮座地。 | ||
- | |- | + | |- style="background-color:#ddf" |
- | | | + | |神田 |
|[[田辺神田]] | |[[田辺神田]] | ||
|三重県度会郡玉城町上田辺 | |三重県度会郡玉城町上田辺 | ||
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|「田上神田」も同じか。廃絶。周辺は荒木田氏の根拠地で、田んぼを開墾したことから、荒木田氏の名を賜った。 | |「田上神田」も同じか。廃絶。周辺は荒木田氏の根拠地で、田んぼを開墾したことから、荒木田氏の名を賜った。 | ||
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- | | | + | |神田 |
| [[坂手国生神社]] | | [[坂手国生神社]] | ||
|三重県度会郡玉城町上田辺2144 | |三重県度会郡玉城町上田辺2144 | ||
|皇大神宮摂社 | |皇大神宮摂社 | ||
|「高水上神」を祀る。灌漑用水の神。 | |「高水上神」を祀る。灌漑用水の神。 | ||
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- | | | + | |神田 |
|[[豊宮崎神田]] | |[[豊宮崎神田]] | ||
|三重県伊勢市岡本 | |三重県伊勢市岡本 | ||
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|「豊宮崎神田」。「大御田」「精進田」ともいう。起源は不詳だが、ながらく外宮の中心的な神田であった。1871年(明治4年)11月、上地となり一時廃絶。1889年(明治22年)、岡本町・豊川町・八日市場町に田地を購入し、復興した。八日市場町の田地は1921年(大正10年)に山田工作場の敷地となった。岡本町・豊川町の田地は、戦後廃止。宅地化の波に押されたのであろうか。(神宮要略、『お伊勢まいり』) | |「豊宮崎神田」。「大御田」「精進田」ともいう。起源は不詳だが、ながらく外宮の中心的な神田であった。1871年(明治4年)11月、上地となり一時廃絶。1889年(明治22年)、岡本町・豊川町・八日市場町に田地を購入し、復興した。八日市場町の田地は1921年(大正10年)に山田工作場の敷地となった。岡本町・豊川町の田地は、戦後廃止。宅地化の波に押されたのであろうか。(神宮要略、『お伊勢まいり』) | ||
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- | | | + | |神田 |
| [[伊我理神社]] | | [[伊我理神社]] | ||
|三重県伊勢市岡本町 | |三重県伊勢市岡本町 | ||
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|「伊我利比女命」を祀る。神田に関わる神。豊宮崎神田での神事を伊我理神事といった。 | |「伊我利比女命」を祀る。神田に関わる神。豊宮崎神田での神事を伊我理神事といった。 | ||
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- | | | + | |神田 |
| [[井中神社]] | | [[井中神社]] | ||
|三重県伊勢市岡本町 | |三重県伊勢市岡本町 | ||
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|「井中神」を祀る。神田の井泉の神。伊我理神社に同座。 | |「井中神」を祀る。神田の井泉の神。伊我理神社に同座。 | ||
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- | | | + | |神田 |
| [[山末神社]] | | [[山末神社]] | ||
|三重県伊勢市豊川町 | |三重県伊勢市豊川町 | ||
|豊受大神宮末社 | |豊受大神宮末社 | ||
|「大山津姫命」を祀る。御田口の泉の神。 | |「大山津姫命」を祀る。御田口の泉の神。 | ||
- | |- | + | |- style="background-color:#ddf" |
- | | | + | |神田 |
|[[磯部御料田]] | |[[磯部御料田]] | ||
|三重県志摩市磯部町上之郷 | |三重県志摩市磯部町上之郷 | ||
110行: | 110行: | ||
|伊雑宮の近くにある。毎年6月24日に御田植神事が行われ、「磯部の御神田」と呼ばれている。磯部9村が輪番で奉仕する。 | |伊雑宮の近くにある。毎年6月24日に御田植神事が行われ、「磯部の御神田」と呼ばれている。磯部9村が輪番で奉仕する。 | ||
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- | | | + | |神田 |
| [[佐美長神社]] | | [[佐美長神社]] | ||
|三重県志摩市磯部町恵利原 | |三重県志摩市磯部町恵利原 | ||
|別宮所管社 | |別宮所管社 | ||
|「大歳神」を祀る。大歳社とも穂落社ともいう。大歳神が真名鶴と化して、稲穂を加えて飛んできて、穂を落とし、御料田を含む「磯部の千田」の起源となったとされる。「昔真名鶴磯部の千田に稲穂落としたそのまつり」という歌が「磯部の御神田」に伝わっている。伊雑宮所管社の佐美長御前神社4社がある。 | |「大歳神」を祀る。大歳社とも穂落社ともいう。大歳神が真名鶴と化して、稲穂を加えて飛んできて、穂を落とし、御料田を含む「磯部の千田」の起源となったとされる。「昔真名鶴磯部の千田に稲穂落としたそのまつり」という歌が「磯部の御神田」に伝わっている。伊雑宮所管社の佐美長御前神社4社がある。 | ||
- | |- | + | |- style="background-color:#ddf" |
- | | | + | |米 |
|御稲御倉 | |御稲御倉 | ||
|内宮 | |内宮 | ||
122行: | 122行: | ||
|四御倉の一で、唯一現存する。御常供田の稲を収蔵する。御稲奉下の行事を行う。寛正年間から織御衣を織るようになり、御機殿とも呼ばれた。明治以後、御稲御倉神が祀られて、所管社となった。(神宮要綱) | |四御倉の一で、唯一現存する。御常供田の稲を収蔵する。御稲奉下の行事を行う。寛正年間から織御衣を織るようになり、御機殿とも呼ばれた。明治以後、御稲御倉神が祀られて、所管社となった。(神宮要綱) | ||
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- | | | + | |米 |
| 御稲御倉神 | | 御稲御倉神 | ||
|内宮 | |内宮 | ||
|皇大神宮所管社 | |皇大神宮所管社 | ||
|「御稲御倉神」を祀る。御稲御倉の鎮守。 | |「御稲御倉神」を祀る。御稲御倉の鎮守。 | ||
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- | | | + | |酒 |
|御酒殿 | |御酒殿 | ||
|内宮 | |内宮 | ||
134行: | 134行: | ||
|御酒殿院の主殿。神酒を醸造するところ。中世、廃絶し、慶安年間に復興。神官のみの直会はここで行われたという。(神宮要綱) | |御酒殿院の主殿。神酒を醸造するところ。中世、廃絶し、慶安年間に復興。神官のみの直会はここで行われたという。(神宮要綱) | ||
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- | | | + | |酒 |
| 御酒殿神 | | 御酒殿神 | ||
|内宮 | |内宮 | ||
|皇大神宮所管社 | |皇大神宮所管社 | ||
|「御酒殿神」を祀る。御酒殿の鎮守。 | |「御酒殿神」を祀る。御酒殿の鎮守。 | ||
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- | | | + | |酒 |
|御酒殿 | |御酒殿 | ||
|外宮 | |外宮 | ||
146行: | 146行: | ||
|忌火屋殿の奥にある。現在は、白酒、黒酒、醴酒、清酒を忌火屋殿で造り、この殿に奉納し、三節祭に供える。(お伊勢まいり) | |忌火屋殿の奥にある。現在は、白酒、黒酒、醴酒、清酒を忌火屋殿で造り、この殿に奉納し、三節祭に供える。(お伊勢まいり) | ||
|- | |- | ||
- | | | + | |酒 |
| 御酒殿神 | | 御酒殿神 | ||
|外宮 | |外宮 | ||
|豊受大神宮所管社 | |豊受大神宮所管社 | ||
|「御酒殿神」を祀る。御酒殿の鎮守。 | |「御酒殿神」を祀る。御酒殿の鎮守。 | ||
- | |- | + | |- style="background-color:#ddf" |
- | | | + | |酒 |
|白鷹株式会社 | |白鷹株式会社 | ||
|兵庫県西宮市鞍掛町4-16 | |兵庫県西宮市鞍掛町4-16 | ||
|御用達企業 | |御用達企業 | ||
|1862年(文久2年)創業。1924年(大正13年)、御料酒となる。本蔵内に注連縄を張られた木造の御料酒庫がある。 | |1862年(文久2年)創業。1924年(大正13年)、御料酒となる。本蔵内に注連縄を張られた木造の御料酒庫がある。 | ||
- | |- | + | |- style="background-color:#ddf" |
- | | | + | |塩 |
|[[伊勢神宮御塩殿]] | |[[伊勢神宮御塩殿]] | ||
|三重県伊勢市二見町荘 | |三重県伊勢市二見町荘 | ||
|神宮施設 | |神宮施設 | ||
|御塩殿は神饌に用いられる御塩を調進する施設。五十鈴川の河口付近にある御塩浜で毎年土用に濃い塩水を組む。それを御塩汲入所に汲み入れ、御塩汲入で焼き、荒塩を作る。さらに御塩殿で三角形の土器に詰めて、堅塩を作る。10月5日に御塩殿祭。 | |御塩殿は神饌に用いられる御塩を調進する施設。五十鈴川の河口付近にある御塩浜で毎年土用に濃い塩水を組む。それを御塩汲入所に汲み入れ、御塩汲入で焼き、荒塩を作る。さらに御塩殿で三角形の土器に詰めて、堅塩を作る。10月5日に御塩殿祭。 | ||
- | |- | + | |- style="background-color:#ddf" |
- | | | + | |塩 |
|[[伊勢神宮御塩浜]] | |[[伊勢神宮御塩浜]] | ||
|三重県伊勢市二見町西 | |三重県伊勢市二見町西 | ||
170行: | 170行: | ||
|神饌に用いられる御塩を取るための、五十鈴川の河口付近にある塩田。 | |神饌に用いられる御塩を取るための、五十鈴川の河口付近にある塩田。 | ||
|- | |- | ||
- | | | + | |塩 |
| [[御塩殿神社]] | | [[御塩殿神社]] | ||
|三重県伊勢市二見町荘 | |三重県伊勢市二見町荘 | ||
176行: | 176行: | ||
|御塩殿の鎮守。祭神は「御塩殿鎮守神」。 | |御塩殿の鎮守。祭神は「御塩殿鎮守神」。 | ||
|- | |- | ||
- | | | + | |塩 |
| [[堅田神社]] | | [[堅田神社]] | ||
|三重県伊勢市二見町茶屋 | |三重県伊勢市二見町茶屋 | ||
|皇大神宮摂社 | |皇大神宮摂社 | ||
|「佐見都日女命」を祀る。倭姫命に堅塩を奉った神を祀る。 | |「佐見都日女命」を祀る。倭姫命に堅塩を奉った神を祀る。 | ||
- | |- | + | |- style="background-color:#ddf" |
- | | | + | |塩 |
|[[大塩屋塩田]] | |[[大塩屋塩田]] | ||
|三重県伊勢市大湊町 | |三重県伊勢市大湊町 | ||
188行: | 188行: | ||
|神饌に用いられる御塩を取るための、大塩屋御薗にあった塩田。1498年(明応7年)の大地震による津波で流出。 | |神饌に用いられる御塩を取るための、大塩屋御薗にあった塩田。1498年(明応7年)の大地震による津波で流出。 | ||
|- | |- | ||
- | | | + | |塩 |
| [[志宝屋神社]] | | [[志宝屋神社]] | ||
|三重県伊勢市大湊町 | |三重県伊勢市大湊町 | ||
|豊受大神宮末社 | |豊受大神宮末社 | ||
|「塩土老翁」を祀る。塩業の神。1498年(明応7年)の大地震による津波で流出。1644年(正保1年)に再興。 | |「塩土老翁」を祀る。塩業の神。1498年(明応7年)の大地震による津波で流出。1644年(正保1年)に再興。 | ||
- | |- | + | |- style="background-color:#ddf" |
- | | | + | |塩 |
|塩御倉 | |塩御倉 | ||
|内宮 | |内宮 | ||
200行: | 200行: | ||
|堅塩や土器を収める蔵。「御器御倉」とも。廃絶。 | |堅塩や土器を収める蔵。「御器御倉」とも。廃絶。 | ||
|- | |- | ||
- | | | + | |水 |
|上御井神社 | |上御井神社 | ||
|外宮 | |外宮 | ||
206行: | 206行: | ||
|「上御井鎮守神」を祀る。藤岡山の麓にある。井戸は天の忍穂井から移したとされる。神饌の水に用いられる。 | |「上御井鎮守神」を祀る。藤岡山の麓にある。井戸は天の忍穂井から移したとされる。神饌の水に用いられる。 | ||
|- | |- | ||
- | | | + | |水 |
|下御井神社 | |下御井神社 | ||
|外宮 | |外宮 | ||
|豊受大神宮所管社 | |豊受大神宮所管社 | ||
|「下御井鎮守神」を祀る。井戸は予備の井戸とされる。 | |「下御井鎮守神」を祀る。井戸は予備の井戸とされる。 | ||
- | |- | + | |- style="background-color:#ddf" |
- | | | + | |海産物 |
|[[伊勢神宮御料鰒調製所]] | |[[伊勢神宮御料鰒調製所]] | ||
|三重県鳥羽市国崎町 | |三重県鳥羽市国崎町 | ||
218行: | 218行: | ||
|伊勢神宮御料鰒調製所は身取鰒(みとりあわび)や玉貫鰒(たまぬきあわび)を作る施設。生鰒、乾栄螺(ほしさざえ)、ひじき、わかめ、あらめなどの調達も行なっている。祠がある。 | |伊勢神宮御料鰒調製所は身取鰒(みとりあわび)や玉貫鰒(たまぬきあわび)を作る施設。生鰒、乾栄螺(ほしさざえ)、ひじき、わかめ、あらめなどの調達も行なっている。祠がある。 | ||
|- | |- | ||
- | | | + | |海産物 |
| [[海士潜女神社]] | | [[海士潜女神社]] | ||
|三重県鳥羽市国崎町 | |三重県鳥羽市国崎町 | ||
224行: | 224行: | ||
|倭姫命にあわびを献上した海女の「おべん」を祀る神社。 | |倭姫命にあわびを献上した海女の「おべん」を祀る神社。 | ||
|- | |- | ||
- | | | + | |海産物 |
| [[赤崎神社]] | | [[赤崎神社]] | ||
|三重県鳥羽市鳥羽 | |三重県鳥羽市鳥羽 | ||
|豊受大神宮末社 | |豊受大神宮末社 | ||
|「荒崎姫命」を祀る。海から外宮のに奉納する御贄の守護神。 | |「荒崎姫命」を祀る。海から外宮のに奉納する御贄の守護神。 | ||
- | |- | + | |- style="background-color:#ddf" |
- | | | + | |海産物 |
|[[伊勢神宮御料干鯛調製所]] | |[[伊勢神宮御料干鯛調製所]] | ||
|愛知県知多郡南知多町篠島 | |愛知県知多郡南知多町篠島 | ||
236行: | 236行: | ||
|御料干鯛調製所は生鯛の内蔵を取って乾燥させた干鯛を作る施設。干鯛は「おんべ鯛」とも呼ばれ、三節祭にて神饌として供される。篠島は伊勢湾の渥美半島と知多半島の中間点に浮かぶ島。古来、伊勢神宮との関係が強い。かつては志摩国答志郡に含まれていたという。 | |御料干鯛調製所は生鯛の内蔵を取って乾燥させた干鯛を作る施設。干鯛は「おんべ鯛」とも呼ばれ、三節祭にて神饌として供される。篠島は伊勢湾の渥美半島と知多半島の中間点に浮かぶ島。古来、伊勢神宮との関係が強い。かつては志摩国答志郡に含まれていたという。 | ||
|- | |- | ||
- | | | + | |海産物 |
| [[篠島神明神社]] | | [[篠島神明神社]] | ||
|愛知県知多郡南知多町篠島 | |愛知県知多郡南知多町篠島 | ||
242行: | 242行: | ||
|祭神は「大土御祖神、大年神、宇迎之御魂神」である。篠島神明神社は篠島の中部にあり、倭姫命の旧跡とされ、荒御魂を祭った跡というが、現在は祭神に荒御魂は含まれない。771年(宝亀2年)に土之宮(豊受大神宮の土宮?)を分霊して創建。参詣者は二見ヶ浦から遥拝したという。のち神明社と改称。かつては神宮の1社として式年遷宮にあわせて遷宮を行ったと言われる。現在は独立した神社で、内宮の宝殿を下賜されて遷宮としている。(ウェブサイト) | |祭神は「大土御祖神、大年神、宇迎之御魂神」である。篠島神明神社は篠島の中部にあり、倭姫命の旧跡とされ、荒御魂を祭った跡というが、現在は祭神に荒御魂は含まれない。771年(宝亀2年)に土之宮(豊受大神宮の土宮?)を分霊して創建。参詣者は二見ヶ浦から遥拝したという。のち神明社と改称。かつては神宮の1社として式年遷宮にあわせて遷宮を行ったと言われる。現在は独立した神社で、内宮の宝殿を下賜されて遷宮としている。(ウェブサイト) | ||
|- | |- | ||
- | | | + | |海産物 |
| [[篠島八王子社]] | | [[篠島八王子社]] | ||
|愛知県知多郡南知多町篠島 | |愛知県知多郡南知多町篠島 | ||
|神社 | |神社 | ||
|1288年(正応1年)、伊勢国度会郡の箕輪神社(箕曲中松原神社のことか)から分霊して創建。神明神社の古材で遷宮を行なってきた。現在は八王子の神々を祭神とする。 | |1288年(正応1年)、伊勢国度会郡の箕輪神社(箕曲中松原神社のことか)から分霊して創建。神明神社の古材で遷宮を行なってきた。現在は八王子の神々を祭神とする。 | ||
- | |- | + | |- style="background-color:#ddf" |
- | | | + | |海産物 |
|[[贄海神事旧跡]] | |[[贄海神事旧跡]] | ||
|三重県伊勢市二見町松下 | |三重県伊勢市二見町松下 | ||
|跡地 | |跡地 | ||
|毎年6月15日に行われていた贄海神事の旧跡。皇大神宮の禰宜が山向内人等を引き連れて、騎馬にて出発し、鏡宮神社の地から船に乗り、江川を下って、江村湾に出て神崎に上陸。手水を行い、浦々島々の神々を祭り、禊をする。潮が引くのを待って、御饌島(祓島)に渡り、牡蠣7,?7、海松(みる)7を採る。戻って神崎の狩屋で饗膳し、御贄を内宮に持ち帰る。現在、「御坐岩」「笏立石」「まないた石」「祓島」「潜島」などの旧跡がある。潜島は海蝕洞門となっており、毎年旧暦6月1日(大潮の日でないと近づけない)に現在でも地元で注連縄張りを行なっている。 | |毎年6月15日に行われていた贄海神事の旧跡。皇大神宮の禰宜が山向内人等を引き連れて、騎馬にて出発し、鏡宮神社の地から船に乗り、江川を下って、江村湾に出て神崎に上陸。手水を行い、浦々島々の神々を祭り、禊をする。潮が引くのを待って、御饌島(祓島)に渡り、牡蠣7,?7、海松(みる)7を採る。戻って神崎の狩屋で饗膳し、御贄を内宮に持ち帰る。現在、「御坐岩」「笏立石」「まないた石」「祓島」「潜島」などの旧跡がある。潜島は海蝕洞門となっており、毎年旧暦6月1日(大潮の日でないと近づけない)に現在でも地元で注連縄張りを行なっている。 | ||
- | |- | + | |- style="background-color:#ddf" |
- | | | + | |海産物 |
|[[御贄調舎]] | |[[御贄調舎]] | ||
|内宮 | |内宮 | ||
|神宮祭場 | |神宮祭場 | ||
|神饌の鰒を調理し供える殿舎。豊受大神の神座がある。明治以後の設置で、かつては正宮正面の五十鈴川の中洲で行われた。 | |神饌の鰒を調理し供える殿舎。豊受大神の神座がある。明治以後の設置で、かつては正宮正面の五十鈴川の中洲で行われた。 | ||
- | |- | + | |- style="background-color:#ddf" |
- | | | + | |海産物 |
|[[浜出神事旧跡]] | |[[浜出神事旧跡]] | ||
|三重県伊勢市二見町今一色 | |三重県伊勢市二見町今一色 | ||
|跡地 | |跡地 | ||
|浜出神事の旧跡。毎年9月13日に外宮の神職により高城浜(今一色海岸)で贄を採る神事が行われていた。 | |浜出神事の旧跡。毎年9月13日に外宮の神職により高城浜(今一色海岸)で贄を採る神事が行われていた。 | ||
- | |- | + | |- style="background-color:#ddf" |
- | | | + | |その他 |
|[[伊勢神宮御園]] | |[[伊勢神宮御園]] | ||
|三重県伊勢市二見町溝口741 | |三重県伊勢市二見町溝口741 | ||
272行: | 272行: | ||
|1898年(明治31年)開設。諸祭典に用いられる野菜や果物を栽培している。1914年(大正3年)、1935年(昭和10年)に拡張。春分の日に御園祭。(『みもすそ』60号) | |1898年(明治31年)開設。諸祭典に用いられる野菜や果物を栽培している。1914年(大正3年)、1935年(昭和10年)に拡張。春分の日に御園祭。(『みもすそ』60号) | ||
|- | |- | ||
- | | | + | |その他 |
| [[園相神社]] | | [[園相神社]] | ||
|三重県伊勢市津村町 | |三重県伊勢市津村町 | ||
|皇大神宮摂社 | |皇大神宮摂社 | ||
|「曽奈比比古命、御前神」を祀る。御園の守護神。『倭姫命世記』に園作神が御園地を献上したことに始まるとある。 | |「曽奈比比古命、御前神」を祀る。御園の守護神。『倭姫命世記』に園作神が御園地を献上したことに始まるとある。 | ||
- | |- | + | |- style="background-color:#ddf" |
- | | | + | |その他 |
|[[神宮御料生姜園]] | |[[神宮御料生姜園]] | ||
|浜松市浜北区西美薗 | |浜松市浜北区西美薗 | ||
284行: | 284行: | ||
|美園御厨。神宮の荘園。生姜の献納は耕作者不足から近年、途絶えた。(静岡県神社庁ウェブサイト) | |美園御厨。神宮の荘園。生姜の献納は耕作者不足から近年、途絶えた。(静岡県神社庁ウェブサイト) | ||
|- | |- | ||
- | | | + | |その他 |
| [[美薗諏訪神社]] | | [[美薗諏訪神社]] | ||
|浜松市浜北区西美薗1720 | |浜松市浜北区西美薗1720 | ||
|神社 | |神社 | ||
|美園御厨の鎮守。祭神は「建御名方命、誉田別命、素盞之男命」。創建不詳。1691年(元禄4年)再建の棟札があるという。(静岡県神社庁ウェブサイト) | |美園御厨の鎮守。祭神は「建御名方命、誉田別命、素盞之男命」。創建不詳。1691年(元禄4年)再建の棟札があるという。(静岡県神社庁ウェブサイト) | ||
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|[[神宮御料山葵園]] | |[[神宮御料山葵園]] | ||
|長野県安曇野市穂高 | |長野県安曇野市穂高 | ||
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|大王わさび農場。毎年5月に祈願祭。1949年(昭和24年)から。祭典にあわせて奉納する。(『みもすそ』60号) | |大王わさび農場。毎年5月に祈願祭。1949年(昭和24年)から。祭典にあわせて奉納する。(『みもすそ』60号) | ||
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| [[矢原神明宮]] | | [[矢原神明宮]] | ||
|長野県安曇野市穂高931 | |長野県安曇野市穂高931 | ||
|神社 | |神社 | ||
|「天照皇大神」を祀る。矢原御厨の鎮守。わさび豊作祈願祭をおこなう。 | |「天照皇大神」を祀る。矢原御厨の鎮守。わさび豊作祈願祭をおこなう。 | ||
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|[[神宮苹果園]] | |[[神宮苹果園]] | ||
|長野県安曇野市三郷小倉 | |長野県安曇野市三郷小倉 | ||
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|安曇野地区では明治時代から伊勢講を組織し、諏訪神社を通して、神宮に奉納。1960年(昭和35年)諏訪神社の氏子を中心に神宮御料りんご奉賛会を設立。毎年5月に豊作祈願祭、天皇誕生日と祈年祭に神宮に奉納する。(『みもすそ』60号) | |安曇野地区では明治時代から伊勢講を組織し、諏訪神社を通して、神宮に奉納。1960年(昭和35年)諏訪神社の氏子を中心に神宮御料りんご奉賛会を設立。毎年5月に豊作祈願祭、天皇誕生日と祈年祭に神宮に奉納する。(『みもすそ』60号) | ||
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| [[小倉諏訪神社]] | | [[小倉諏訪神社]] | ||
|長野県安曇野市三郷小倉 | |長野県安曇野市三郷小倉 | ||
|神社 | |神社 | ||
|祭神は健御名方命・八坂刀売命。創建不詳。1954年(昭和29年)、現在地に遷座。旧村社。 | |祭神は健御名方命・八坂刀売命。創建不詳。1954年(昭和29年)、現在地に遷座。旧村社。 | ||
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|由貴御倉 | |由貴御倉 | ||
|内宮 | |内宮 | ||
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|由貴大御饌に供進する御料を収める倉。御酒殿院の倉の一つ。「由貴殿」と呼ばれた。1047年(永承2年)の焼亡で廃絶。寛永の遷宮で復興した。6月15日の御贄神事で殿の東南の耳に御贄を掛け、神酒を奉納することが、1871年(明治4年)の神宮改正まで行われていた。(神宮要綱) | |由貴大御饌に供進する御料を収める倉。御酒殿院の倉の一つ。「由貴殿」と呼ばれた。1047年(永承2年)の焼亡で廃絶。寛永の遷宮で復興した。6月15日の御贄神事で殿の東南の耳に御贄を掛け、神酒を奉納することが、1871年(明治4年)の神宮改正まで行われていた。(神宮要綱) | ||
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| 由貴御倉神 | | 由貴御倉神 | ||
|内宮 | |内宮 | ||
|皇大神宮所管社 | |皇大神宮所管社 | ||
|「由貴御倉神」を祀る。由貴御倉の鎮守。 | |「由貴御倉神」を祀る。由貴御倉の鎮守。 | ||
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|[[伊勢神宮土器調製所]] | |[[伊勢神宮土器調製所]] | ||
|三重県多気郡明和町蓑村 | |三重県多気郡明和町蓑村 |
2012年12月6日 (木) 時点における版
神饌調進関係
種類 | 御料地/関連神社祭場 | 所在地 | 種別 | |
---|---|---|---|---|
神田 | 楠部神田(神宮神田) | 三重県伊勢市楠部町 | 神宮施設 | 楠部にある神宮の神田。現在は「神宮神田」と称す。 |
神田 | 楠部神田 神田祭場 | 三重県伊勢市楠部町 | 神宮祭場 | 楠部神田の祭場。 |
神田 | 楠部神田 忌鍬山木本祭場 | 三重県伊勢市楠部町 | 神宮祭場 | 神田下種祭の祭場。 |
神田 | 楠部神田 忌鍬山山口祭場 | 三重県伊勢市楠部町 | 神宮祭場 | 神田下種祭の祭場。 |
神田 | 大土御祖神社 | 三重県伊勢市楠部町尾崎2132 | 皇大神宮摂社 | 「大国玉命、水佐佐良比古命、水佐佐良比賣命」を祀る。神田所在地と水の守護神。御田植神事のときには舞が奉納される。 |
神田 | 宇治乃奴鬼神社 | 三重県伊勢市楠部町尾崎2132 | 皇大神宮末社 | 「高水上命」を祀る。灌漑用水の神。大土御祖神社に同座。 |
神田 | 宇治乃奴鬼神社旧跡(皇女の森) | 三重県伊勢市楠部町 | 跡地 | 宇治乃奴鬼神社の旧鎮座地。 |
神田 | 田辺神田 | 三重県度会郡玉城町上田辺 | 跡地 | 「田上神田」も同じか。廃絶。周辺は荒木田氏の根拠地で、田んぼを開墾したことから、荒木田氏の名を賜った。 |
神田 | 坂手国生神社 | 三重県度会郡玉城町上田辺2144 | 皇大神宮摂社 | 「高水上神」を祀る。灌漑用水の神。 |
神田 | 豊宮崎神田 | 三重県伊勢市岡本 | 跡地 | 「豊宮崎神田」。「大御田」「精進田」ともいう。起源は不詳だが、ながらく外宮の中心的な神田であった。1871年(明治4年)11月、上地となり一時廃絶。1889年(明治22年)、岡本町・豊川町・八日市場町に田地を購入し、復興した。八日市場町の田地は1921年(大正10年)に山田工作場の敷地となった。岡本町・豊川町の田地は、戦後廃止。宅地化の波に押されたのであろうか。(神宮要略、『お伊勢まいり』) |
神田 | 伊我理神社 | 三重県伊勢市岡本町 | 豊受大神宮末社 | 「伊我利比女命」を祀る。神田に関わる神。豊宮崎神田での神事を伊我理神事といった。 |
神田 | 井中神社 | 三重県伊勢市岡本町 | 豊受大神宮末社 | 「井中神」を祀る。神田の井泉の神。伊我理神社に同座。 |
神田 | 山末神社 | 三重県伊勢市豊川町 | 豊受大神宮末社 | 「大山津姫命」を祀る。御田口の泉の神。 |
神田 | 磯部御料田 | 三重県志摩市磯部町上之郷 | 神宮施設 | 伊雑宮の近くにある。毎年6月24日に御田植神事が行われ、「磯部の御神田」と呼ばれている。磯部9村が輪番で奉仕する。 |
神田 | 佐美長神社 | 三重県志摩市磯部町恵利原 | 別宮所管社 | 「大歳神」を祀る。大歳社とも穂落社ともいう。大歳神が真名鶴と化して、稲穂を加えて飛んできて、穂を落とし、御料田を含む「磯部の千田」の起源となったとされる。「昔真名鶴磯部の千田に稲穂落としたそのまつり」という歌が「磯部の御神田」に伝わっている。伊雑宮所管社の佐美長御前神社4社がある。 |
米 | 御稲御倉 | 内宮 | 神宮施設 | 四御倉の一で、唯一現存する。御常供田の稲を収蔵する。御稲奉下の行事を行う。寛正年間から織御衣を織るようになり、御機殿とも呼ばれた。明治以後、御稲御倉神が祀られて、所管社となった。(神宮要綱) |
米 | 御稲御倉神 | 内宮 | 皇大神宮所管社 | 「御稲御倉神」を祀る。御稲御倉の鎮守。 |
酒 | 御酒殿 | 内宮 | 神宮施設 | 御酒殿院の主殿。神酒を醸造するところ。中世、廃絶し、慶安年間に復興。神官のみの直会はここで行われたという。(神宮要綱) |
酒 | 御酒殿神 | 内宮 | 皇大神宮所管社 | 「御酒殿神」を祀る。御酒殿の鎮守。 |
酒 | 御酒殿 | 外宮 | 神宮施設 | 忌火屋殿の奥にある。現在は、白酒、黒酒、醴酒、清酒を忌火屋殿で造り、この殿に奉納し、三節祭に供える。(お伊勢まいり) |
酒 | 御酒殿神 | 外宮 | 豊受大神宮所管社 | 「御酒殿神」を祀る。御酒殿の鎮守。 |
酒 | 白鷹株式会社 | 兵庫県西宮市鞍掛町4-16 | 御用達企業 | 1862年(文久2年)創業。1924年(大正13年)、御料酒となる。本蔵内に注連縄を張られた木造の御料酒庫がある。 |
塩 | 伊勢神宮御塩殿 | 三重県伊勢市二見町荘 | 神宮施設 | 御塩殿は神饌に用いられる御塩を調進する施設。五十鈴川の河口付近にある御塩浜で毎年土用に濃い塩水を組む。それを御塩汲入所に汲み入れ、御塩汲入で焼き、荒塩を作る。さらに御塩殿で三角形の土器に詰めて、堅塩を作る。10月5日に御塩殿祭。 |
塩 | 伊勢神宮御塩浜 | 三重県伊勢市二見町西 | 神宮施設 | 神饌に用いられる御塩を取るための、五十鈴川の河口付近にある塩田。 |
塩 | 御塩殿神社 | 三重県伊勢市二見町荘 | 皇大神宮所管社 | 御塩殿の鎮守。祭神は「御塩殿鎮守神」。 |
塩 | 堅田神社 | 三重県伊勢市二見町茶屋 | 皇大神宮摂社 | 「佐見都日女命」を祀る。倭姫命に堅塩を奉った神を祀る。 |
塩 | 大塩屋塩田 | 三重県伊勢市大湊町 | 跡地 | 神饌に用いられる御塩を取るための、大塩屋御薗にあった塩田。1498年(明応7年)の大地震による津波で流出。 |
塩 | 志宝屋神社 | 三重県伊勢市大湊町 | 豊受大神宮末社 | 「塩土老翁」を祀る。塩業の神。1498年(明応7年)の大地震による津波で流出。1644年(正保1年)に再興。 |
塩 | 塩御倉 | 内宮 | 跡地 | 堅塩や土器を収める蔵。「御器御倉」とも。廃絶。 |
水 | 上御井神社 | 外宮 | 豊受大神宮所管社 | 「上御井鎮守神」を祀る。藤岡山の麓にある。井戸は天の忍穂井から移したとされる。神饌の水に用いられる。 |
水 | 下御井神社 | 外宮 | 豊受大神宮所管社 | 「下御井鎮守神」を祀る。井戸は予備の井戸とされる。 |
海産物 | 伊勢神宮御料鰒調製所 | 三重県鳥羽市国崎町 | 神宮施設 | 伊勢神宮御料鰒調製所は身取鰒(みとりあわび)や玉貫鰒(たまぬきあわび)を作る施設。生鰒、乾栄螺(ほしさざえ)、ひじき、わかめ、あらめなどの調達も行なっている。祠がある。 |
海産物 | 海士潜女神社 | 三重県鳥羽市国崎町 | 神社 | 倭姫命にあわびを献上した海女の「おべん」を祀る神社。 |
海産物 | 赤崎神社 | 三重県鳥羽市鳥羽 | 豊受大神宮末社 | 「荒崎姫命」を祀る。海から外宮のに奉納する御贄の守護神。 |
海産物 | 伊勢神宮御料干鯛調製所 | 愛知県知多郡南知多町篠島 | 神宮施設 | 御料干鯛調製所は生鯛の内蔵を取って乾燥させた干鯛を作る施設。干鯛は「おんべ鯛」とも呼ばれ、三節祭にて神饌として供される。篠島は伊勢湾の渥美半島と知多半島の中間点に浮かぶ島。古来、伊勢神宮との関係が強い。かつては志摩国答志郡に含まれていたという。 |
海産物 | 篠島神明神社 | 愛知県知多郡南知多町篠島 | 神社 | 祭神は「大土御祖神、大年神、宇迎之御魂神」である。篠島神明神社は篠島の中部にあり、倭姫命の旧跡とされ、荒御魂を祭った跡というが、現在は祭神に荒御魂は含まれない。771年(宝亀2年)に土之宮(豊受大神宮の土宮?)を分霊して創建。参詣者は二見ヶ浦から遥拝したという。のち神明社と改称。かつては神宮の1社として式年遷宮にあわせて遷宮を行ったと言われる。現在は独立した神社で、内宮の宝殿を下賜されて遷宮としている。(ウェブサイト) |
海産物 | 篠島八王子社 | 愛知県知多郡南知多町篠島 | 神社 | 1288年(正応1年)、伊勢国度会郡の箕輪神社(箕曲中松原神社のことか)から分霊して創建。神明神社の古材で遷宮を行なってきた。現在は八王子の神々を祭神とする。 |
海産物 | 贄海神事旧跡 | 三重県伊勢市二見町松下 | 跡地 | 毎年6月15日に行われていた贄海神事の旧跡。皇大神宮の禰宜が山向内人等を引き連れて、騎馬にて出発し、鏡宮神社の地から船に乗り、江川を下って、江村湾に出て神崎に上陸。手水を行い、浦々島々の神々を祭り、禊をする。潮が引くのを待って、御饌島(祓島)に渡り、牡蠣7,?7、海松(みる)7を採る。戻って神崎の狩屋で饗膳し、御贄を内宮に持ち帰る。現在、「御坐岩」「笏立石」「まないた石」「祓島」「潜島」などの旧跡がある。潜島は海蝕洞門となっており、毎年旧暦6月1日(大潮の日でないと近づけない)に現在でも地元で注連縄張りを行なっている。 |
海産物 | 御贄調舎 | 内宮 | 神宮祭場 | 神饌の鰒を調理し供える殿舎。豊受大神の神座がある。明治以後の設置で、かつては正宮正面の五十鈴川の中洲で行われた。 |
海産物 | 浜出神事旧跡 | 三重県伊勢市二見町今一色 | 跡地 | 浜出神事の旧跡。毎年9月13日に外宮の神職により高城浜(今一色海岸)で贄を採る神事が行われていた。 |
その他 | 伊勢神宮御園 | 三重県伊勢市二見町溝口741 | 神宮施設 | 1898年(明治31年)開設。諸祭典に用いられる野菜や果物を栽培している。1914年(大正3年)、1935年(昭和10年)に拡張。春分の日に御園祭。(『みもすそ』60号) |
その他 | 園相神社 | 三重県伊勢市津村町 | 皇大神宮摂社 | 「曽奈比比古命、御前神」を祀る。御園の守護神。『倭姫命世記』に園作神が御園地を献上したことに始まるとある。 |
その他 | 神宮御料生姜園 | 浜松市浜北区西美薗 | 神宮施設 | 美園御厨。神宮の荘園。生姜の献納は耕作者不足から近年、途絶えた。(静岡県神社庁ウェブサイト) |
その他 | 美薗諏訪神社 | 浜松市浜北区西美薗1720 | 神社 | 美園御厨の鎮守。祭神は「建御名方命、誉田別命、素盞之男命」。創建不詳。1691年(元禄4年)再建の棟札があるという。(静岡県神社庁ウェブサイト) |
その他 | 神宮御料山葵園 | 長野県安曇野市穂高 | 神宮施設 | 大王わさび農場。毎年5月に祈願祭。1949年(昭和24年)から。祭典にあわせて奉納する。(『みもすそ』60号) |
その他 | 矢原神明宮 | 長野県安曇野市穂高931 | 神社 | 「天照皇大神」を祀る。矢原御厨の鎮守。わさび豊作祈願祭をおこなう。 |
その他 | 神宮苹果園 | 長野県安曇野市三郷小倉 | 神宮施設 | 安曇野地区では明治時代から伊勢講を組織し、諏訪神社を通して、神宮に奉納。1960年(昭和35年)諏訪神社の氏子を中心に神宮御料りんご奉賛会を設立。毎年5月に豊作祈願祭、天皇誕生日と祈年祭に神宮に奉納する。(『みもすそ』60号) |
その他 | 小倉諏訪神社 | 長野県安曇野市三郷小倉 | 神社 | 祭神は健御名方命・八坂刀売命。創建不詳。1954年(昭和29年)、現在地に遷座。旧村社。 |
その他 | 由貴御倉 | 内宮 | 神宮施設 | 由貴大御饌に供進する御料を収める倉。御酒殿院の倉の一つ。「由貴殿」と呼ばれた。1047年(永承2年)の焼亡で廃絶。寛永の遷宮で復興した。6月15日の御贄神事で殿の東南の耳に御贄を掛け、神酒を奉納することが、1871年(明治4年)の神宮改正まで行われていた。(神宮要綱) |
その他 | 由貴御倉神 | 内宮 | 皇大神宮所管社 | 「由貴御倉神」を祀る。由貴御倉の鎮守。 |
その他 | 伊勢神宮土器調製所 | 三重県多気郡明和町蓑村 | 神宮施設 | 神饌を供するのに用いる素焼きの土器を製作する施設。土器は一度使用したら埋められる。風日祈祭に供えられる御笠と御蓑もここで製作される。 |