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伊勢神宮御料地

出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)

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(?神饌調進関係)
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|神饌 神田
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|神田
|楠部神田([[神宮神田]])
|楠部神田([[神宮神田]])
|三重県伊勢市楠部町
|三重県伊勢市楠部町
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|楠部にある神宮の神田。現在は「神宮神田」と称す。
|楠部にある神宮の神田。現在は「神宮神田」と称す。
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|神饌 神田
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|神田
| [[楠部神田 神田祭場]]
| [[楠部神田 神田祭場]]
|三重県伊勢市楠部町
|三重県伊勢市楠部町
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|楠部神田の祭場。
|楠部神田の祭場。
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|神饌 神田
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|神田
| [[楠部神田 忌鍬山木本祭場]]
| [[楠部神田 忌鍬山木本祭場]]
|三重県伊勢市楠部町
|三重県伊勢市楠部町
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|神田下種祭の祭場。
|神田下種祭の祭場。
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|神饌 神田
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|神田
| [[楠部神田 忌鍬山山口祭場]]
| [[楠部神田 忌鍬山山口祭場]]
|三重県伊勢市楠部町
|三重県伊勢市楠部町
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|神田下種祭の祭場。
|神田下種祭の祭場。
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|神饌 神田
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|神田
| [[大土御祖神社]]
| [[大土御祖神社]]
|三重県伊勢市楠部町尾崎2132  
|三重県伊勢市楠部町尾崎2132  
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|「大国玉命、水佐佐良比古命、水佐佐良比賣命」を祀る。神田所在地と水の守護神。御田植神事のときには舞が奉納される。
|「大国玉命、水佐佐良比古命、水佐佐良比賣命」を祀る。神田所在地と水の守護神。御田植神事のときには舞が奉納される。
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|神饌 神田
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|神田
| [[宇治乃奴鬼神社]]
| [[宇治乃奴鬼神社]]
|三重県伊勢市楠部町尾崎2132  
|三重県伊勢市楠部町尾崎2132  
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|「高水上命」を祀る。灌漑用水の神。大土御祖神社に同座。
|「高水上命」を祀る。灌漑用水の神。大土御祖神社に同座。
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|神饌 神田
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|神田
| 宇治乃奴鬼神社旧跡([[皇女の森]])
| 宇治乃奴鬼神社旧跡([[皇女の森]])
|三重県伊勢市楠部町
|三重県伊勢市楠部町
|跡地
|跡地
|宇治乃奴鬼神社の旧鎮座地。
|宇治乃奴鬼神社の旧鎮座地。
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|神饌 神田
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|神田
|[[田辺神田]]
|[[田辺神田]]
|三重県度会郡玉城町上田辺
|三重県度会郡玉城町上田辺
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|「田上神田」も同じか。廃絶。周辺は荒木田氏の根拠地で、田んぼを開墾したことから、荒木田氏の名を賜った。
|「田上神田」も同じか。廃絶。周辺は荒木田氏の根拠地で、田んぼを開墾したことから、荒木田氏の名を賜った。
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|神饌 神田
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|神田
| [[坂手国生神社]]
| [[坂手国生神社]]
|三重県度会郡玉城町上田辺2144
|三重県度会郡玉城町上田辺2144
|皇大神宮摂社
|皇大神宮摂社
|「高水上神」を祀る。灌漑用水の神。
|「高水上神」を祀る。灌漑用水の神。
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|神饌 神田
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|神田
|[[豊宮崎神田]]
|[[豊宮崎神田]]
|三重県伊勢市岡本
|三重県伊勢市岡本
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|「豊宮崎神田」。「大御田」「精進田」ともいう。起源は不詳だが、ながらく外宮の中心的な神田であった。1871年(明治4年)11月、上地となり一時廃絶。1889年(明治22年)、岡本町・豊川町・八日市場町に田地を購入し、復興した。八日市場町の田地は1921年(大正10年)に山田工作場の敷地となった。岡本町・豊川町の田地は、戦後廃止。宅地化の波に押されたのであろうか。(神宮要略、『お伊勢まいり』)
|「豊宮崎神田」。「大御田」「精進田」ともいう。起源は不詳だが、ながらく外宮の中心的な神田であった。1871年(明治4年)11月、上地となり一時廃絶。1889年(明治22年)、岡本町・豊川町・八日市場町に田地を購入し、復興した。八日市場町の田地は1921年(大正10年)に山田工作場の敷地となった。岡本町・豊川町の田地は、戦後廃止。宅地化の波に押されたのであろうか。(神宮要略、『お伊勢まいり』)
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|神饌 神田
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|神田
| [[伊我理神社]]
| [[伊我理神社]]
|三重県伊勢市岡本町
|三重県伊勢市岡本町
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|「伊我利比女命」を祀る。神田に関わる神。豊宮崎神田での神事を伊我理神事といった。
|「伊我利比女命」を祀る。神田に関わる神。豊宮崎神田での神事を伊我理神事といった。
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|神饌 神田
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|神田
| [[井中神社]]
| [[井中神社]]
|三重県伊勢市岡本町
|三重県伊勢市岡本町
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|「井中神」を祀る。神田の井泉の神。伊我理神社に同座。
|「井中神」を祀る。神田の井泉の神。伊我理神社に同座。
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|神饌 神田
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|神田
| [[山末神社]]
| [[山末神社]]
|三重県伊勢市豊川町
|三重県伊勢市豊川町
|豊受大神宮末社
|豊受大神宮末社
|「大山津姫命」を祀る。御田口の泉の神。
|「大山津姫命」を祀る。御田口の泉の神。
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|神饌 神田
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|神田
|[[磯部御料田]]
|[[磯部御料田]]
|三重県志摩市磯部町上之郷
|三重県志摩市磯部町上之郷
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|伊雑宮の近くにある。毎年6月24日に御田植神事が行われ、「磯部の御神田」と呼ばれている。磯部9村が輪番で奉仕する。
|伊雑宮の近くにある。毎年6月24日に御田植神事が行われ、「磯部の御神田」と呼ばれている。磯部9村が輪番で奉仕する。
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|神饌 神田
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|神田
| [[佐美長神社]]
| [[佐美長神社]]
|三重県志摩市磯部町恵利原
|三重県志摩市磯部町恵利原
|別宮所管社
|別宮所管社
|「大歳神」を祀る。大歳社とも穂落社ともいう。大歳神が真名鶴と化して、稲穂を加えて飛んできて、穂を落とし、御料田を含む「磯部の千田」の起源となったとされる。「昔真名鶴磯部の千田に稲穂落としたそのまつり」という歌が「磯部の御神田」に伝わっている。伊雑宮所管社の佐美長御前神社4社がある。
|「大歳神」を祀る。大歳社とも穂落社ともいう。大歳神が真名鶴と化して、稲穂を加えて飛んできて、穂を落とし、御料田を含む「磯部の千田」の起源となったとされる。「昔真名鶴磯部の千田に稲穂落としたそのまつり」という歌が「磯部の御神田」に伝わっている。伊雑宮所管社の佐美長御前神社4社がある。
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|神饌 米
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|御稲御倉
|御稲御倉
|内宮
|内宮
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|四御倉の一で、唯一現存する。御常供田の稲を収蔵する。御稲奉下の行事を行う。寛正年間から織御衣を織るようになり、御機殿とも呼ばれた。明治以後、御稲御倉神が祀られて、所管社となった。(神宮要綱)
|四御倉の一で、唯一現存する。御常供田の稲を収蔵する。御稲奉下の行事を行う。寛正年間から織御衣を織るようになり、御機殿とも呼ばれた。明治以後、御稲御倉神が祀られて、所管社となった。(神宮要綱)
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|神饌 米
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| 御稲御倉神
| 御稲御倉神
|内宮
|内宮
|皇大神宮所管社
|皇大神宮所管社
|「御稲御倉神」を祀る。御稲御倉の鎮守。
|「御稲御倉神」を祀る。御稲御倉の鎮守。
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|神饌 酒
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|御酒殿
|御酒殿
|内宮
|内宮
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|御酒殿院の主殿。神酒を醸造するところ。中世、廃絶し、慶安年間に復興。神官のみの直会はここで行われたという。(神宮要綱)
|御酒殿院の主殿。神酒を醸造するところ。中世、廃絶し、慶安年間に復興。神官のみの直会はここで行われたという。(神宮要綱)
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|神饌 酒
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| 御酒殿神
| 御酒殿神
|内宮
|内宮
|皇大神宮所管社
|皇大神宮所管社
|「御酒殿神」を祀る。御酒殿の鎮守。
|「御酒殿神」を祀る。御酒殿の鎮守。
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|神饌 酒
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|御酒殿
|御酒殿
|外宮
|外宮
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|忌火屋殿の奥にある。現在は、白酒、黒酒、醴酒、清酒を忌火屋殿で造り、この殿に奉納し、三節祭に供える。(お伊勢まいり)
|忌火屋殿の奥にある。現在は、白酒、黒酒、醴酒、清酒を忌火屋殿で造り、この殿に奉納し、三節祭に供える。(お伊勢まいり)
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|神饌 酒
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| 御酒殿神
| 御酒殿神
|外宮
|外宮
|豊受大神宮所管社
|豊受大神宮所管社
|「御酒殿神」を祀る。御酒殿の鎮守。
|「御酒殿神」を祀る。御酒殿の鎮守。
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|神饌 酒
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|白鷹株式会社
|白鷹株式会社
|兵庫県西宮市鞍掛町4-16
|兵庫県西宮市鞍掛町4-16
|御用達企業
|御用達企業
|1862年(文久2年)創業。1924年(大正13年)、御料酒となる。本蔵内に注連縄を張られた木造の御料酒庫がある。
|1862年(文久2年)創業。1924年(大正13年)、御料酒となる。本蔵内に注連縄を張られた木造の御料酒庫がある。
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|神饌 塩
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|[[伊勢神宮御塩殿]]
|[[伊勢神宮御塩殿]]
|三重県伊勢市二見町荘
|三重県伊勢市二見町荘
|神宮施設
|神宮施設
|御塩殿は神饌に用いられる御塩を調進する施設。五十鈴川の河口付近にある御塩浜で毎年土用に濃い塩水を組む。それを御塩汲入所に汲み入れ、御塩汲入で焼き、荒塩を作る。さらに御塩殿で三角形の土器に詰めて、堅塩を作る。10月5日に御塩殿祭。
|御塩殿は神饌に用いられる御塩を調進する施設。五十鈴川の河口付近にある御塩浜で毎年土用に濃い塩水を組む。それを御塩汲入所に汲み入れ、御塩汲入で焼き、荒塩を作る。さらに御塩殿で三角形の土器に詰めて、堅塩を作る。10月5日に御塩殿祭。
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|神饌 塩
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|[[伊勢神宮御塩浜]]
|[[伊勢神宮御塩浜]]
|三重県伊勢市二見町西
|三重県伊勢市二見町西
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|神饌に用いられる御塩を取るための、五十鈴川の河口付近にある塩田。
|神饌に用いられる御塩を取るための、五十鈴川の河口付近にある塩田。
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|神饌 塩
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| [[御塩殿神社]]
| [[御塩殿神社]]
|三重県伊勢市二見町荘
|三重県伊勢市二見町荘
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|御塩殿の鎮守。祭神は「御塩殿鎮守神」。
|御塩殿の鎮守。祭神は「御塩殿鎮守神」。
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|神饌 塩
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| [[堅田神社]]
| [[堅田神社]]
|三重県伊勢市二見町茶屋  
|三重県伊勢市二見町茶屋  
|皇大神宮摂社
|皇大神宮摂社
|「佐見都日女命」を祀る。倭姫命に堅塩を奉った神を祀る。
|「佐見都日女命」を祀る。倭姫命に堅塩を奉った神を祀る。
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|神饌 塩
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|[[大塩屋塩田]]
|[[大塩屋塩田]]
|三重県伊勢市大湊町
|三重県伊勢市大湊町
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|神饌に用いられる御塩を取るための、大塩屋御薗にあった塩田。1498年(明応7年)の大地震による津波で流出。
|神饌に用いられる御塩を取るための、大塩屋御薗にあった塩田。1498年(明応7年)の大地震による津波で流出。
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|神饌 塩
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| [[志宝屋神社]]
| [[志宝屋神社]]
|三重県伊勢市大湊町
|三重県伊勢市大湊町
|豊受大神宮末社
|豊受大神宮末社
|「塩土老翁」を祀る。塩業の神。1498年(明応7年)の大地震による津波で流出。1644年(正保1年)に再興。
|「塩土老翁」を祀る。塩業の神。1498年(明応7年)の大地震による津波で流出。1644年(正保1年)に再興。
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|神饌 塩
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|塩御倉
|塩御倉
|内宮
|内宮
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|堅塩や土器を収める蔵。「御器御倉」とも。廃絶。
|堅塩や土器を収める蔵。「御器御倉」とも。廃絶。
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|神饌 水
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|上御井神社
|上御井神社
|外宮
|外宮
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|「上御井鎮守神」を祀る。藤岡山の麓にある。井戸は天の忍穂井から移したとされる。神饌の水に用いられる。
|「上御井鎮守神」を祀る。藤岡山の麓にある。井戸は天の忍穂井から移したとされる。神饌の水に用いられる。
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|神饌 水
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|下御井神社
|下御井神社
|外宮
|外宮
|豊受大神宮所管社
|豊受大神宮所管社
|「下御井鎮守神」を祀る。井戸は予備の井戸とされる。
|「下御井鎮守神」を祀る。井戸は予備の井戸とされる。
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|神饌 海産物
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|海産物
|[[伊勢神宮御料鰒調製所]]
|[[伊勢神宮御料鰒調製所]]
|三重県鳥羽市国崎町
|三重県鳥羽市国崎町
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|伊勢神宮御料鰒調製所は身取鰒(みとりあわび)や玉貫鰒(たまぬきあわび)を作る施設。生鰒、乾栄螺(ほしさざえ)、ひじき、わかめ、あらめなどの調達も行なっている。祠がある。
|伊勢神宮御料鰒調製所は身取鰒(みとりあわび)や玉貫鰒(たまぬきあわび)を作る施設。生鰒、乾栄螺(ほしさざえ)、ひじき、わかめ、あらめなどの調達も行なっている。祠がある。
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|神饌 海産物
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|海産物
| [[海士潜女神社]]
| [[海士潜女神社]]
|三重県鳥羽市国崎町
|三重県鳥羽市国崎町
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|倭姫命にあわびを献上した海女の「おべん」を祀る神社。
|倭姫命にあわびを献上した海女の「おべん」を祀る神社。
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|神饌 海産物
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|海産物
| [[赤崎神社]]
| [[赤崎神社]]
|三重県鳥羽市鳥羽
|三重県鳥羽市鳥羽
|豊受大神宮末社
|豊受大神宮末社
|「荒崎姫命」を祀る。海から外宮のに奉納する御贄の守護神。
|「荒崎姫命」を祀る。海から外宮のに奉納する御贄の守護神。
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|神饌 海産物
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|海産物
|[[伊勢神宮御料干鯛調製所]]
|[[伊勢神宮御料干鯛調製所]]
|愛知県知多郡南知多町篠島
|愛知県知多郡南知多町篠島
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|御料干鯛調製所は生鯛の内蔵を取って乾燥させた干鯛を作る施設。干鯛は「おんべ鯛」とも呼ばれ、三節祭にて神饌として供される。篠島は伊勢湾の渥美半島と知多半島の中間点に浮かぶ島。古来、伊勢神宮との関係が強い。かつては志摩国答志郡に含まれていたという。
|御料干鯛調製所は生鯛の内蔵を取って乾燥させた干鯛を作る施設。干鯛は「おんべ鯛」とも呼ばれ、三節祭にて神饌として供される。篠島は伊勢湾の渥美半島と知多半島の中間点に浮かぶ島。古来、伊勢神宮との関係が強い。かつては志摩国答志郡に含まれていたという。
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|神饌 海産物
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|海産物
| [[篠島神明神社]]
| [[篠島神明神社]]
|愛知県知多郡南知多町篠島
|愛知県知多郡南知多町篠島
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|祭神は「大土御祖神、大年神、宇迎之御魂神」である。篠島神明神社は篠島の中部にあり、倭姫命の旧跡とされ、荒御魂を祭った跡というが、現在は祭神に荒御魂は含まれない。771年(宝亀2年)に土之宮(豊受大神宮の土宮?)を分霊して創建。参詣者は二見ヶ浦から遥拝したという。のち神明社と改称。かつては神宮の1社として式年遷宮にあわせて遷宮を行ったと言われる。現在は独立した神社で、内宮の宝殿を下賜されて遷宮としている。(ウェブサイト)
|祭神は「大土御祖神、大年神、宇迎之御魂神」である。篠島神明神社は篠島の中部にあり、倭姫命の旧跡とされ、荒御魂を祭った跡というが、現在は祭神に荒御魂は含まれない。771年(宝亀2年)に土之宮(豊受大神宮の土宮?)を分霊して創建。参詣者は二見ヶ浦から遥拝したという。のち神明社と改称。かつては神宮の1社として式年遷宮にあわせて遷宮を行ったと言われる。現在は独立した神社で、内宮の宝殿を下賜されて遷宮としている。(ウェブサイト)
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|神饌 海産物
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|海産物
| [[篠島八王子社]]
| [[篠島八王子社]]
|愛知県知多郡南知多町篠島
|愛知県知多郡南知多町篠島
|神社
|神社
|1288年(正応1年)、伊勢国度会郡の箕輪神社(箕曲中松原神社のことか)から分霊して創建。神明神社の古材で遷宮を行なってきた。現在は八王子の神々を祭神とする。
|1288年(正応1年)、伊勢国度会郡の箕輪神社(箕曲中松原神社のことか)から分霊して創建。神明神社の古材で遷宮を行なってきた。現在は八王子の神々を祭神とする。
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|神饌 海産物
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|海産物
|[[贄海神事旧跡]]
|[[贄海神事旧跡]]
|三重県伊勢市二見町松下
|三重県伊勢市二見町松下
|跡地
|跡地
|毎年6月15日に行われていた贄海神事の旧跡。皇大神宮の禰宜が山向内人等を引き連れて、騎馬にて出発し、鏡宮神社の地から船に乗り、江川を下って、江村湾に出て神崎に上陸。手水を行い、浦々島々の神々を祭り、禊をする。潮が引くのを待って、御饌島(祓島)に渡り、牡蠣7,?7、海松(みる)7を採る。戻って神崎の狩屋で饗膳し、御贄を内宮に持ち帰る。現在、「御坐岩」「笏立石」「まないた石」「祓島」「潜島」などの旧跡がある。潜島は海蝕洞門となっており、毎年旧暦6月1日(大潮の日でないと近づけない)に現在でも地元で注連縄張りを行なっている。
|毎年6月15日に行われていた贄海神事の旧跡。皇大神宮の禰宜が山向内人等を引き連れて、騎馬にて出発し、鏡宮神社の地から船に乗り、江川を下って、江村湾に出て神崎に上陸。手水を行い、浦々島々の神々を祭り、禊をする。潮が引くのを待って、御饌島(祓島)に渡り、牡蠣7,?7、海松(みる)7を採る。戻って神崎の狩屋で饗膳し、御贄を内宮に持ち帰る。現在、「御坐岩」「笏立石」「まないた石」「祓島」「潜島」などの旧跡がある。潜島は海蝕洞門となっており、毎年旧暦6月1日(大潮の日でないと近づけない)に現在でも地元で注連縄張りを行なっている。
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|神饌 海産物
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|海産物
|[[御贄調舎]]
|[[御贄調舎]]
|内宮
|内宮
|神宮祭場
|神宮祭場
|神饌の鰒を調理し供える殿舎。豊受大神の神座がある。明治以後の設置で、かつては正宮正面の五十鈴川の中洲で行われた。
|神饌の鰒を調理し供える殿舎。豊受大神の神座がある。明治以後の設置で、かつては正宮正面の五十鈴川の中洲で行われた。
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|神饌 海産物
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|海産物
|[[浜出神事旧跡]]
|[[浜出神事旧跡]]
|三重県伊勢市二見町今一色
|三重県伊勢市二見町今一色
|跡地
|跡地
|浜出神事の旧跡。毎年9月13日に外宮の神職により高城浜(今一色海岸)で贄を採る神事が行われていた。
|浜出神事の旧跡。毎年9月13日に外宮の神職により高城浜(今一色海岸)で贄を採る神事が行われていた。
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|神饌 その他
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|その他
|[[伊勢神宮御園]]
|[[伊勢神宮御園]]
|三重県伊勢市二見町溝口741
|三重県伊勢市二見町溝口741
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|1898年(明治31年)開設。諸祭典に用いられる野菜や果物を栽培している。1914年(大正3年)、1935年(昭和10年)に拡張。春分の日に御園祭。(『みもすそ』60号)
|1898年(明治31年)開設。諸祭典に用いられる野菜や果物を栽培している。1914年(大正3年)、1935年(昭和10年)に拡張。春分の日に御園祭。(『みもすそ』60号)
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|神饌 その他
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|その他
| [[園相神社]]
| [[園相神社]]
|三重県伊勢市津村町
|三重県伊勢市津村町
|皇大神宮摂社
|皇大神宮摂社
|「曽奈比比古命、御前神」を祀る。御園の守護神。『倭姫命世記』に園作神が御園地を献上したことに始まるとある。
|「曽奈比比古命、御前神」を祀る。御園の守護神。『倭姫命世記』に園作神が御園地を献上したことに始まるとある。
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|神饌 その他
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|その他
|[[神宮御料生姜園]]
|[[神宮御料生姜園]]
|浜松市浜北区西美薗
|浜松市浜北区西美薗
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|美園御厨。神宮の荘園。生姜の献納は耕作者不足から近年、途絶えた。(静岡県神社庁ウェブサイト)
|美園御厨。神宮の荘園。生姜の献納は耕作者不足から近年、途絶えた。(静岡県神社庁ウェブサイト)
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|神饌 その他
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|その他
| [[美薗諏訪神社]]
| [[美薗諏訪神社]]
|浜松市浜北区西美薗1720
|浜松市浜北区西美薗1720
|神社
|神社
|美園御厨の鎮守。祭神は「建御名方命、誉田別命、素盞之男命」。創建不詳。1691年(元禄4年)再建の棟札があるという。(静岡県神社庁ウェブサイト)
|美園御厨の鎮守。祭神は「建御名方命、誉田別命、素盞之男命」。創建不詳。1691年(元禄4年)再建の棟札があるという。(静岡県神社庁ウェブサイト)
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|神饌 その他
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|[[神宮御料山葵園]]
|[[神宮御料山葵園]]
|長野県安曇野市穂高
|長野県安曇野市穂高
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|大王わさび農場。毎年5月に祈願祭。1949年(昭和24年)から。祭典にあわせて奉納する。(『みもすそ』60号)
|大王わさび農場。毎年5月に祈願祭。1949年(昭和24年)から。祭典にあわせて奉納する。(『みもすそ』60号)
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| [[矢原神明宮]]
| [[矢原神明宮]]
|長野県安曇野市穂高931
|長野県安曇野市穂高931
|神社
|神社
|「天照皇大神」を祀る。矢原御厨の鎮守。わさび豊作祈願祭をおこなう。
|「天照皇大神」を祀る。矢原御厨の鎮守。わさび豊作祈願祭をおこなう。
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|[[神宮苹果園]]
|[[神宮苹果園]]
|長野県安曇野市三郷小倉
|長野県安曇野市三郷小倉
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|安曇野地区では明治時代から伊勢講を組織し、諏訪神社を通して、神宮に奉納。1960年(昭和35年)諏訪神社の氏子を中心に神宮御料りんご奉賛会を設立。毎年5月に豊作祈願祭、天皇誕生日と祈年祭に神宮に奉納する。(『みもすそ』60号)
|安曇野地区では明治時代から伊勢講を組織し、諏訪神社を通して、神宮に奉納。1960年(昭和35年)諏訪神社の氏子を中心に神宮御料りんご奉賛会を設立。毎年5月に豊作祈願祭、天皇誕生日と祈年祭に神宮に奉納する。(『みもすそ』60号)
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| [[小倉諏訪神社]]
| [[小倉諏訪神社]]
|長野県安曇野市三郷小倉
|長野県安曇野市三郷小倉
|神社
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|祭神は健御名方命・八坂刀売命。創建不詳。1954年(昭和29年)、現在地に遷座。旧村社。
|祭神は健御名方命・八坂刀売命。創建不詳。1954年(昭和29年)、現在地に遷座。旧村社。
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|由貴御倉
|由貴御倉
|内宮
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|由貴大御饌に供進する御料を収める倉。御酒殿院の倉の一つ。「由貴殿」と呼ばれた。1047年(永承2年)の焼亡で廃絶。寛永の遷宮で復興した。6月15日の御贄神事で殿の東南の耳に御贄を掛け、神酒を奉納することが、1871年(明治4年)の神宮改正まで行われていた。(神宮要綱)
|由貴大御饌に供進する御料を収める倉。御酒殿院の倉の一つ。「由貴殿」と呼ばれた。1047年(永承2年)の焼亡で廃絶。寛永の遷宮で復興した。6月15日の御贄神事で殿の東南の耳に御贄を掛け、神酒を奉納することが、1871年(明治4年)の神宮改正まで行われていた。(神宮要綱)
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| 由貴御倉神
| 由貴御倉神
|内宮
|内宮
|皇大神宮所管社
|皇大神宮所管社
|「由貴御倉神」を祀る。由貴御倉の鎮守。
|「由貴御倉神」を祀る。由貴御倉の鎮守。
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|[[伊勢神宮土器調製所]]
|[[伊勢神宮土器調製所]]
|三重県多気郡明和町蓑村
|三重県多気郡明和町蓑村

2012年12月6日 (木) 時点における版

神饌調進関係

種類 御料地/関連神社祭場 所在地 種別
神田 楠部神田(神宮神田三重県伊勢市楠部町 神宮施設 楠部にある神宮の神田。現在は「神宮神田」と称す。
神田  楠部神田 神田祭場 三重県伊勢市楠部町 神宮祭場 楠部神田の祭場。
神田  楠部神田 忌鍬山木本祭場 三重県伊勢市楠部町 神宮祭場 神田下種祭の祭場。
神田  楠部神田 忌鍬山山口祭場 三重県伊勢市楠部町 神宮祭場 神田下種祭の祭場。
神田  大土御祖神社 三重県伊勢市楠部町尾崎2132 皇大神宮摂社 「大国玉命、水佐佐良比古命、水佐佐良比賣命」を祀る。神田所在地と水の守護神。御田植神事のときには舞が奉納される。
神田  宇治乃奴鬼神社 三重県伊勢市楠部町尾崎2132 皇大神宮末社 「高水上命」を祀る。灌漑用水の神。大土御祖神社に同座。
神田  宇治乃奴鬼神社旧跡(皇女の森三重県伊勢市楠部町 跡地 宇治乃奴鬼神社の旧鎮座地。
神田 田辺神田 三重県度会郡玉城町上田辺 跡地 「田上神田」も同じか。廃絶。周辺は荒木田氏の根拠地で、田んぼを開墾したことから、荒木田氏の名を賜った。
神田  坂手国生神社 三重県度会郡玉城町上田辺2144 皇大神宮摂社 「高水上神」を祀る。灌漑用水の神。
神田 豊宮崎神田 三重県伊勢市岡本 跡地 「豊宮崎神田」。「大御田」「精進田」ともいう。起源は不詳だが、ながらく外宮の中心的な神田であった。1871年(明治4年)11月、上地となり一時廃絶。1889年(明治22年)、岡本町・豊川町・八日市場町に田地を購入し、復興した。八日市場町の田地は1921年(大正10年)に山田工作場の敷地となった。岡本町・豊川町の田地は、戦後廃止。宅地化の波に押されたのであろうか。(神宮要略、『お伊勢まいり』)
神田  伊我理神社 三重県伊勢市岡本町 豊受大神宮末社 「伊我利比女命」を祀る。神田に関わる神。豊宮崎神田での神事を伊我理神事といった。
神田  井中神社 三重県伊勢市岡本町 豊受大神宮末社 「井中神」を祀る。神田の井泉の神。伊我理神社に同座。
神田  山末神社 三重県伊勢市豊川町 豊受大神宮末社 「大山津姫命」を祀る。御田口の泉の神。
神田 磯部御料田 三重県志摩市磯部町上之郷 神宮施設 伊雑宮の近くにある。毎年6月24日に御田植神事が行われ、「磯部の御神田」と呼ばれている。磯部9村が輪番で奉仕する。
神田  佐美長神社 三重県志摩市磯部町恵利原 別宮所管社 「大歳神」を祀る。大歳社とも穂落社ともいう。大歳神が真名鶴と化して、稲穂を加えて飛んできて、穂を落とし、御料田を含む「磯部の千田」の起源となったとされる。「昔真名鶴磯部の千田に稲穂落としたそのまつり」という歌が「磯部の御神田」に伝わっている。伊雑宮所管社の佐美長御前神社4社がある。
御稲御倉 内宮 神宮施設 四御倉の一で、唯一現存する。御常供田の稲を収蔵する。御稲奉下の行事を行う。寛正年間から織御衣を織るようになり、御機殿とも呼ばれた。明治以後、御稲御倉神が祀られて、所管社となった。(神宮要綱)
 御稲御倉神 内宮 皇大神宮所管社 「御稲御倉神」を祀る。御稲御倉の鎮守。
御酒殿 内宮 神宮施設 御酒殿院の主殿。神酒を醸造するところ。中世、廃絶し、慶安年間に復興。神官のみの直会はここで行われたという。(神宮要綱)
 御酒殿神 内宮 皇大神宮所管社 「御酒殿神」を祀る。御酒殿の鎮守。
御酒殿 外宮 神宮施設 忌火屋殿の奥にある。現在は、白酒、黒酒、醴酒、清酒を忌火屋殿で造り、この殿に奉納し、三節祭に供える。(お伊勢まいり)
 御酒殿神 外宮 豊受大神宮所管社 「御酒殿神」を祀る。御酒殿の鎮守。
白鷹株式会社 兵庫県西宮市鞍掛町4-16 御用達企業 1862年(文久2年)創業。1924年(大正13年)、御料酒となる。本蔵内に注連縄を張られた木造の御料酒庫がある。
伊勢神宮御塩殿 三重県伊勢市二見町荘 神宮施設 御塩殿は神饌に用いられる御塩を調進する施設。五十鈴川の河口付近にある御塩浜で毎年土用に濃い塩水を組む。それを御塩汲入所に汲み入れ、御塩汲入で焼き、荒塩を作る。さらに御塩殿で三角形の土器に詰めて、堅塩を作る。10月5日に御塩殿祭。
伊勢神宮御塩浜 三重県伊勢市二見町西 神宮施設 神饌に用いられる御塩を取るための、五十鈴川の河口付近にある塩田。
 御塩殿神社 三重県伊勢市二見町荘 皇大神宮所管社 御塩殿の鎮守。祭神は「御塩殿鎮守神」。
 堅田神社 三重県伊勢市二見町茶屋 皇大神宮摂社 「佐見都日女命」を祀る。倭姫命に堅塩を奉った神を祀る。
大塩屋塩田 三重県伊勢市大湊町 跡地 神饌に用いられる御塩を取るための、大塩屋御薗にあった塩田。1498年(明応7年)の大地震による津波で流出。
 志宝屋神社 三重県伊勢市大湊町 豊受大神宮末社 「塩土老翁」を祀る。塩業の神。1498年(明応7年)の大地震による津波で流出。1644年(正保1年)に再興。
塩御倉 内宮 跡地 堅塩や土器を収める蔵。「御器御倉」とも。廃絶。
上御井神社 外宮 豊受大神宮所管社 「上御井鎮守神」を祀る。藤岡山の麓にある。井戸は天の忍穂井から移したとされる。神饌の水に用いられる。
下御井神社 外宮 豊受大神宮所管社 「下御井鎮守神」を祀る。井戸は予備の井戸とされる。
海産物 伊勢神宮御料鰒調製所 三重県鳥羽市国崎町 神宮施設 伊勢神宮御料鰒調製所は身取鰒(みとりあわび)や玉貫鰒(たまぬきあわび)を作る施設。生鰒、乾栄螺(ほしさざえ)、ひじき、わかめ、あらめなどの調達も行なっている。祠がある。
海産物  海士潜女神社 三重県鳥羽市国崎町 神社 倭姫命にあわびを献上した海女の「おべん」を祀る神社。
海産物  赤崎神社 三重県鳥羽市鳥羽 豊受大神宮末社 「荒崎姫命」を祀る。海から外宮のに奉納する御贄の守護神。
海産物 伊勢神宮御料干鯛調製所 愛知県知多郡南知多町篠島 神宮施設 御料干鯛調製所は生鯛の内蔵を取って乾燥させた干鯛を作る施設。干鯛は「おんべ鯛」とも呼ばれ、三節祭にて神饌として供される。篠島は伊勢湾の渥美半島と知多半島の中間点に浮かぶ島。古来、伊勢神宮との関係が強い。かつては志摩国答志郡に含まれていたという。
海産物  篠島神明神社 愛知県知多郡南知多町篠島 神社 祭神は「大土御祖神、大年神、宇迎之御魂神」である。篠島神明神社は篠島の中部にあり、倭姫命の旧跡とされ、荒御魂を祭った跡というが、現在は祭神に荒御魂は含まれない。771年(宝亀2年)に土之宮(豊受大神宮の土宮?)を分霊して創建。参詣者は二見ヶ浦から遥拝したという。のち神明社と改称。かつては神宮の1社として式年遷宮にあわせて遷宮を行ったと言われる。現在は独立した神社で、内宮の宝殿を下賜されて遷宮としている。(ウェブサイト)
海産物  篠島八王子社 愛知県知多郡南知多町篠島 神社 1288年(正応1年)、伊勢国度会郡の箕輪神社(箕曲中松原神社のことか)から分霊して創建。神明神社の古材で遷宮を行なってきた。現在は八王子の神々を祭神とする。
海産物 贄海神事旧跡 三重県伊勢市二見町松下 跡地 毎年6月15日に行われていた贄海神事の旧跡。皇大神宮の禰宜が山向内人等を引き連れて、騎馬にて出発し、鏡宮神社の地から船に乗り、江川を下って、江村湾に出て神崎に上陸。手水を行い、浦々島々の神々を祭り、禊をする。潮が引くのを待って、御饌島(祓島)に渡り、牡蠣7,?7、海松(みる)7を採る。戻って神崎の狩屋で饗膳し、御贄を内宮に持ち帰る。現在、「御坐岩」「笏立石」「まないた石」「祓島」「潜島」などの旧跡がある。潜島は海蝕洞門となっており、毎年旧暦6月1日(大潮の日でないと近づけない)に現在でも地元で注連縄張りを行なっている。
海産物 御贄調舎 内宮 神宮祭場 神饌の鰒を調理し供える殿舎。豊受大神の神座がある。明治以後の設置で、かつては正宮正面の五十鈴川の中洲で行われた。
海産物 浜出神事旧跡 三重県伊勢市二見町今一色 跡地 浜出神事の旧跡。毎年9月13日に外宮の神職により高城浜(今一色海岸)で贄を採る神事が行われていた。
その他 伊勢神宮御園 三重県伊勢市二見町溝口741 神宮施設 1898年(明治31年)開設。諸祭典に用いられる野菜や果物を栽培している。1914年(大正3年)、1935年(昭和10年)に拡張。春分の日に御園祭。(『みもすそ』60号)
その他  園相神社 三重県伊勢市津村町 皇大神宮摂社 「曽奈比比古命、御前神」を祀る。御園の守護神。『倭姫命世記』に園作神が御園地を献上したことに始まるとある。
その他 神宮御料生姜園 浜松市浜北区西美薗 神宮施設 美園御厨。神宮の荘園。生姜の献納は耕作者不足から近年、途絶えた。(静岡県神社庁ウェブサイト)
その他  美薗諏訪神社 浜松市浜北区西美薗1720 神社 美園御厨の鎮守。祭神は「建御名方命、誉田別命、素盞之男命」。創建不詳。1691年(元禄4年)再建の棟札があるという。(静岡県神社庁ウェブサイト)
その他 神宮御料山葵園 長野県安曇野市穂高 神宮施設 大王わさび農場。毎年5月に祈願祭。1949年(昭和24年)から。祭典にあわせて奉納する。(『みもすそ』60号)
その他  矢原神明宮 長野県安曇野市穂高931 神社 「天照皇大神」を祀る。矢原御厨の鎮守。わさび豊作祈願祭をおこなう。
その他 神宮苹果園 長野県安曇野市三郷小倉 神宮施設 安曇野地区では明治時代から伊勢講を組織し、諏訪神社を通して、神宮に奉納。1960年(昭和35年)諏訪神社の氏子を中心に神宮御料りんご奉賛会を設立。毎年5月に豊作祈願祭、天皇誕生日と祈年祭に神宮に奉納する。(『みもすそ』60号)
その他  小倉諏訪神社 長野県安曇野市三郷小倉 神社 祭神は健御名方命・八坂刀売命。創建不詳。1954年(昭和29年)、現在地に遷座。旧村社。
その他 由貴御倉 内宮 神宮施設 由貴大御饌に供進する御料を収める倉。御酒殿院の倉の一つ。「由貴殿」と呼ばれた。1047年(永承2年)の焼亡で廃絶。寛永の遷宮で復興した。6月15日の御贄神事で殿の東南の耳に御贄を掛け、神酒を奉納することが、1871年(明治4年)の神宮改正まで行われていた。(神宮要綱)
その他  由貴御倉神 内宮 皇大神宮所管社 「由貴御倉神」を祀る。由貴御倉の鎮守。
その他 伊勢神宮土器調製所 三重県多気郡明和町蓑村 神宮施設 神饌を供するのに用いる素焼きの土器を製作する施設。土器は一度使用したら埋められる。風日祈祭に供えられる御笠と御蓑もここで製作される。
http://shinden.boo.jp/wiki/%E4%BC%8A%E5%8B%A2%E7%A5%9E%E5%AE%AE%E5%BE%A1%E6%96%99%E5%9C%B0」より作成

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