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東大寺知足院
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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- | '''東大寺知足院'''(とうだいじ・ちそくいん)は、奈良県奈良市の[[東大寺]]にある[[地蔵信仰]]の塔頭寺院。同寺での[[法相宗]] | + | '''東大寺知足院'''(とうだいじ・ちそくいん)は、奈良県奈良市の[[東大寺]]にある[[地蔵信仰]]の塔頭寺院。同寺での[[法相宗]]の中心道場だった。[[東大寺関連旧跡]]、[[春日大社関連旧跡]]も参照。(参考:同名寺院[[知足院]]) |
890年(寛平2年)、高雄十禅師という僧が創建。のち東大寺別当の定親が1250年(建長2年)に法相宗の道場として再興し、[[貞慶]]弟子の良遍が法相教学を興隆させた。貞慶が[[春日大社]]に参籠したときに伝授されたという[[地蔵菩薩]]像を本尊とする。この像は春日大社三宮(天児屋命)の本地仏としての性格もあったと指摘されているので、[[春日信仰]]関連の寺院とも言える。現在の本堂地蔵堂は1863年(文久3年)の再建。 | 890年(寛平2年)、高雄十禅師という僧が創建。のち東大寺別当の定親が1250年(建長2年)に法相宗の道場として再興し、[[貞慶]]弟子の良遍が法相教学を興隆させた。貞慶が[[春日大社]]に参籠したときに伝授されたという[[地蔵菩薩]]像を本尊とする。この像は春日大社三宮(天児屋命)の本地仏としての性格もあったと指摘されているので、[[春日信仰]]関連の寺院とも言える。現在の本堂地蔵堂は1863年(文久3年)の再建。 |
2016年3月16日 (水) 時点における版
東大寺知足院(とうだいじ・ちそくいん)は、奈良県奈良市の東大寺にある地蔵信仰の塔頭寺院。同寺での法相宗の中心道場だった。東大寺関連旧跡、春日大社関連旧跡も参照。(参考:同名寺院知足院)
890年(寛平2年)、高雄十禅師という僧が創建。のち東大寺別当の定親が1250年(建長2年)に法相宗の道場として再興し、貞慶弟子の良遍が法相教学を興隆させた。貞慶が春日大社に参籠したときに伝授されたという地蔵菩薩像を本尊とする。この像は春日大社三宮(天児屋命)の本地仏としての性格もあったと指摘されているので、春日信仰関連の寺院とも言える。現在の本堂地蔵堂は1863年(文久3年)の再建。
参考文献
- 1980年(昭和55年)『東大寺展図録』
- 1980年(昭和55年)『東大寺辞典』