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転法輪寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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転法輪寺(てんほうりんじ)は、奈良県御所市の葛城山の金剛山にある、修験道開祖役小角が修行した旧跡とされる真言宗寺院。法起菩薩を祀る。修験道当山派の正大先達の一つ。真言宗醍醐派。鎮守として一言主神を祀る葛木神社がある。金剛山寺とも称した。山号は金剛山、一乗山。
歴史
役小角の創建。元慶元年(877)、伽藍焼失し、興福寺別当の孝忠が復興。のち鎌倉時代末に大宿坊の長香が復興。以後、長香の子孫の葛城家が世襲した。
金剛山の中心的寺院として塔頭や周辺寺院を管轄し、本坊の大宿坊のほか、脇寺六坊として山上に行者坊、長床坊、西室院、実相院、石寺、朝原寺、金剛七坊として山麓に修道寺、坊領山、多聞寺、朝原寺、高天寺、石寺、大沢寺があった(同名寺院については不詳)。
近世には興福寺一乗院末となった。
(日本歴史地名大系、国史大辞典)