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仏塔信仰
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
2018年5月29日 (火) 時点におけるWikiSysopKARASUYAMA (トーク | 投稿記録)による版
仏塔は、舎利や経典を奉安する仏教施設。舎利信仰も参照。戒壇院の本尊や日蓮宗の本尊では、塔とともに釈迦如来と多宝如来を祭る。
種類
- 宝篋印塔
- 宝塔
- 多宝塔
- 層塔
- 三重塔
- 五重塔
- 七重塔
- 十三重塔
- 無縫塔・卵塔
- 五輪塔
- 国東塔
- 板碑
- 幢
- 碑伝
- 卒塔婆:塔婆とも。卒塔婆はストゥーパの音写だが、日本では特殊な意味で使われている。追善や逆修のために墳墓などに立てられる。板状や柱状。木造が基本だが、石造のものもある。古くは『兵範記』『平家物語』に記述があり、『一遍聖絵』『餓鬼草子』などの古絵図に描かれる。現在では五輪塔を象った形状が多いが、板碑型のもの、笠塔婆型のものもある。形の違いの意味や変遷は明らかでない。また特殊なものに大型の板状の塔婆に仏像を描く絵塔婆がある。室町時代後期から江戸時代初期まで作られた。また大型の柱状の塔婆49本で墓塔を囲む塔婆堂の例がある。これは現在でも作られることがある。高貴寺には空海筆と伝える卒塔婆が、高野山龍光院には覚鑁筆と伝える卒塔婆が現存するという。納骨塔婆は小型の五輪塔卒塔婆に穴を開け、故人の骨片を納めたもの。堂内の長押などに直接打ち付けて納骨した。『大乗院寺社雑事記』に一条兼良の骨を元興寺極楽坊に納めた時の記述がある。現代でも会津八葉寺で行われているという。(元興寺文化財研究所編2002『中世庶民信仰資料』)
- 笠塔婆
- 相輪塔
- 瓶塔
- 宝珠
- 雲首塔
- 題目塔
- 名号塔
- 百万塔:称徳天皇の例が有名。
- 泥塔
その他
- 大野丘北塔:日本最古の仏塔。