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坂田寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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坂田寺(さかたでら)は、大和国高市郡の飛鳥にあった古代寺院。本尊は薬師如来。鞍作氏の氏寺だが、なぜか聖徳太子建立四十六寺の一つとされている。跡地は石舞台古墳の500m南にある。坂田尼寺、金剛寺、南淵寺ともいう。(参考:同名寺院金剛寺)
歴史
『日本書紀』用明2年4月2日条に鞍部多須奈が天皇の病気平癒のために創建。『日本書紀』606年(推古14年)5月5日条には鞍作止利が創建したともある。継体16年に来日した司馬達等が建てた草堂が起源ともいう(扶桑略記)。奈良時代、信勝という尼僧がおり、東大寺大仏殿の脇侍を造立した。
平安時代には木幡寺の末寺になり、1300年(正安2年)多武峰寺の末寺となった。のち興福寺末となった。 1973年(昭和48年)から発掘調査。1990年(平成2年)に金堂跡が見つかった。明日香村阪田に後身を称する浄土宗金剛寺がある。 (日本歴史地名大系)